「一軒家に住むなら、休日は芝生の庭でバーベキューなどを楽しみたい」「芝生の庭でコーヒーを飲みながら、のんびりくつろぎたい」と考える人も多いと思います。
しかし、芝生は適切なメンテナンスを行わないと綺麗な状態を保てません。このメンテンナンスがネックとなって、芝生の庭にすることを迷っている方も多いと思います。
そこで今回は、芝生の庭を綺麗に保つための注意点やメンテナンスの方法、低コスト・ローメンテナンスにするコツなどを紹介します。
庭に芝生を張ることを迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
庭の芝生で、忙しい日常を忘れて、休日を家族でのんびり過ごす。誰もが一度は憧れる光景ではないでしょうか。
では実際に、庭に芝生を張ることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
タイルやコンクリートで固めた庭だと、夏場の日差しの照り返しが熱く、吹き抜ける風も生暖かくなります。
しかし、芝生の庭は照り返しがなく、吹き抜ける風もひんやりしています。
また、夏の日差しの下でも芝生はひんやりしているので、裸足で歩くと気持ちいいです。
それでは、庭に芝生を張るデメリットはどんなことがあるでしょうか。
庭に芝生を張ると、このようなデメリットがあります。
芝生を綺麗に管理しようとすると、意外にランニングコストがかかります。芝刈り機の購入費用、肥料代などです。
また、夏の間は水やりが必須です。水道代はもちろん、スプリンクラーやホースなどの購入費用も必要になります。
ここでは、おすすめの芝生を紹介します。一般的に使われており、どれも育てやすい芝生です。
芝生の種類によって、見た目や費用、メンテナンスの手間が変わってくるので、芝生選びは慎重にしましょう。
高麗芝は日本で自生しており、庭の芝生として昔から最も使われてきました。
葉が硬く密に生育するので、人による踏圧に比較的強いのが特徴です。
また、乾燥に強く少量の肥料で生育するので、ランニングコストが安く、メンテナンの手間も減らせます。
姫高麗芝は、高麗芝より葉が細くやわらかい印象なのが特徴です。
水はけの悪い土地だと病気にかかりやすくなるので、排水のよい下地づくりが大切です。
比較的成長が早く、芝刈りの回数が増えるのがデメリットです。
TM9(ティーエムナイン)は、トヨタ自動車が開発した芝生です。
高麗芝より葉が細く繊細で、やわらかい印象が特徴です。成長も遅いので芝刈りの回数が減らせ、低コスト・ローメンテナンスが魅力の芝生です。
しかし、高麗芝より値段が高く、また、生産者が限られているので入手困難な地域があります。
庭に張る天然芝と人工芝は、それぞれメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとはいえません。
それぞれ家庭のライフスタイルや、庭の面積、予算に合わせて考えるといいでしょう。
人工芝は火気厳禁なので、花火やコンロの火などには注意が必要です。また、天然芝より初期費用が高くなるがデメリットです。
日当たりが悪く芝生が育たない場所や、狭いスペースなどには人工芝が向いています。
芝生を庭に張った場合、綺麗な状態を保つために、いくつか注意することがあります。
芝生は、バーベキューコンロの熱に注意が必要です。芝生の上に直接コンロを置くと、熱で枯れてしまう場合があります。
バーベキューコンロを置く際は、台の上に置くか、高めのコンロを使用して、芝生との空間をつくるようにしてください。
また、芝生の上に椅子やバケツなどを置きっぱなしにしておくと、置いたところだけ枯れる場合があります。
椅子などに日差しが遮られ、日光不足になるからです。夏場は、3日以上芝生の上に、椅子などを置きっぱなしにしないようにしましょう。
日常的に人が歩くところに芝生を張ると、そこだけ枯れてしまいます。なぜなら、人の踏圧で土が踏み固められ、芝生の根が張れなくなるからです。
人が日常的に歩く場所は、飛び石を置いたりレンガを張ったりすることをおすすめします。
綺麗な芝生の庭を保つには、メンテナンスが欠かせません。
そこで、芝生の庭の日常的な手お手入れ方法を紹介します。ぜひ参考にして下さい。
冬期・梅雨時期などの水やりは特に必要ありませんが、夏期は水やりが必要です。2・3日雨が降らないようなら、しっかりと土が湿るくらい水やりを行ってください。
水やりをする場合、ホースを使って手で水やりをするのもいいですが、それだと時間と手間がかかるので、スプリンクラーの使用をおすすめします。タイマーも合わせて使うと便利です。
スプリンクラーやタイマーは、ネットやホームセンターなどで簡単に手に張るので、ぜひ利用してください。水やりが楽になります。
肥料は、根が動き出す3~4月に粒状の肥料を施しましょう。まくときは、できるだけ均一にまくようにするのがコツです。
さらに、2か月に1回程度追肥を施すと、生育が良くなります。
芝生の庭の面積が広い場合は、肥料まき専用の器具の使用をおすすめします。
電気などは使わず、ハンドルを手で回すだけで手早く均一にまくことができます。
定期的に除草をおこないましょう。
放っておくと、種を飛ばしてどんどん増えていくので、雑草が花を咲かせる前に取り除くようにしましょう。
小さな雑草は、芝刈りの時に一緒に刈っても問題ありませんが、大きな雑草は手で抜くようにしましょう。
芝生の、一番重要なメンテナンス作業は芝刈りでしょう。
芝刈りは、4・5・6・9・10月は月1回、7・8月は月2回程度行うことで綺麗な芝生が保てます。
芝刈りは手のかかる作業なので、芝刈り機の利用をおすすめします。
充電式の芝刈り機や動力のいらない芝刈り機・ハンディータイプの芝刈り機など種類が豊富にあります。
また、金額的にも手ごろな芝刈り機が多くあるので、庭に芝生を張るのなら、ぜひ検討してください。かなり芝刈りの負担が減らせます。
ここでは、日常的に行うメンテナンスではなく、状態が良くない芝生を復活させるために有効なメンテナンスについて紹介します。
芝生の状態にあわせておこないましょう。
目土は、庭の芝生の成長を促すためにおこないます。
部分的に枯れてしまった場所や、へこんで水が溜まっている場所などに目土をしましょう。
土の凹凸を無くし発根しやすくなり、芝生の成長を促します。
作業時期は、4~10月の芝生の成長期に行うのが有効です。目土と合わせて肥料を施せば、より効果的です。
サッチとは、芝生の隙間に芝生の刈りカスや枯れ葉などがたまったもので、サッチングとは、そのカスを取り除く作業のことをいいます。
先の細い金属製の熊手で、枯れ葉をかき出すようにおこないます。
芝生を張って2年目くらいからサッチは堆積し始めるので、そのころからサッチングをするようにしてください。
作業時期は、休眠期の1~3月に行います。必ず施肥をする前に済ませましょう。
そして、サッチングした後にできた隙間を埋めるように目土を行うことで、芝生の成長を促します。
エアレーションとは、芝生にフォークのようなものを差すことをいいます。
土に穴をあけることで、通気性や水はけが良くなります。また、根を切ることで新しい根がでるので、芝生が若返ります。
作業時期は根の動き出す3~4月におこないましょう。
エアレーションをした後は、穴を埋めるため必ず目土をしましょう。
庭に芝生を張ると、必ずメンテナンスが必要になります。
芝生の庭を作る段階から、いくつかのポイントを押さえて、庭のレイアウトを設計したり専用の道具を用意したりすることで、メンテナンスを楽にできます。
人の動線から、庭のレイアウトを考えましょう。
日常的に人が歩くところは、人の踏圧で土が踏み固められ、根を延ばすことができずに枯れてしまいます。
こういった場所は、芝生を復活させるのが極めて困難なので、最初から張らない方がいいでしょう。
日常的に人が歩く場所は、飛び石やレンガなどを敷くのをおすすめします。
芝刈りがしやすいレイアウトにしましょう。
芝生のメンテナンスで最も大変な作業は、芝刈りです。花壇などの立ち上がりやテーブルセットなどがあると、フチまで芝刈り機で刈れないため、ハサミで切ることになります。
芝刈り機で走れるようなレイアウトして、芝刈りの手間をできるだけ減らしましょう。
自分に合う使い勝手のいい芝刈り機を用意しましょう。
充電タイプや電力のいらないもの、ハンディータイプのものと様々な芝刈り機があります。
予算や電力の有無を考えて選ぶといいです。
また、芝刈り機はしばらく使っていると刃が切れなくなります。その場合、刃を研ぐか交換する必要があります。
購入時は、刃の取り替えやすさやランニングコストも考えて購入することをおすすめします。
芝生の生育は、下地作りがとても重要です。水はけが悪くて水たまりができると、そこだけ芝生が枯れてしまいます。
後からエアレーションや目土などをして回復できる場合もありますが、回復までかなりの時間と手間を要します。
最悪は、芝生を張替なくてはいけない場合も出てくるので、施工の段階で下地はしっかり作っておきましょう。
芝刈り機やホース・スプリンクラーなどを収納する物置を設置しておきましょう。
庭に出しっぱなしでは、せっかくの庭が雑然としてしまいます。芝生の庭にあうナチュラルな倉庫を選べば、自然でおしゃれな感じを演出できます。
また、水やりがしやすい場所に、立水栓を設置しておきましょう。
夏場はほぼ毎日水やりが必要になります。日々の負担を少しでも減らすために、できるだけ近くて使いやすい位置に設置するのがポイントです。
芝生の庭はもちろんDIYできます。芝生や目土はホームセンターなどで購入できるので、自分たちで張ることはできます。
しかし、芝生は下地作りが大切です。水はけを良くし、水たまりができないよう土地を整地し、水勾配をとって張らないと良好な生育は望めません。
また、ホームセンターで売られている芝生は、状態が悪いものもあるのであまりおすすめしません。
お庭の芝生はDIYで可能ですが、その後の芝生の生育を考えるとプロに任せた方が良いでしょう。
それでは、庭に芝生を張るときの初期費用はどのくらいかかるのかみていきましょう。
芝生の初期費用の相場は、1㎡あたり約3,000~10,000円です。
内訳は、芝生+目土+工事費(人件費・車両費他)です。下地の状況次第で、土壌改良費がかかる場合があります。
また、芝生の種類でも金額は変わります。
芝生の庭は、見た目の美しさや夏場のクールダウン効果などのメリットがありますが、水やりや芝刈りなどのメンテナンスの手間がかかります。
また、水道代や肥料代などのランニングコストも必要です。
しかし庭のレイアウトや選ぶ芝の種類によって、低コストでローメンテナンスにできます。
芝生の良好な生育には、下地作りが最も重要です。芝生の庭はDIYも可能ですが、綺麗な芝生にするためには、プロに任せるのが安心です。庭に関する事なら、当社「ZOUS(ゾウズ)」までお気軽にご相談ください。