オープン外構とクローズド外構、セミクローズド外溝の失敗談とその対策、そして変更例を ご紹介!

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オープン外構とクローズド外構、セミクローズド外溝の失敗談とその対策、そして変更例を ご紹介!

以前、オープン外構、クローズド外構、セミクローズド外構について、それぞれの特徴とさまざまなメリット、デメリットについてご紹介致しました。
それぞれの外構タイプを施工された方々は、ご要望通りになったのか、外構を試してみて快適であるか、そして失敗談はなんなのか、実際のところその過ごしやすさや不便に思っている箇所はどのようなところなのでしょうか。今回は、その生の声をお伝えします。

オープン外構の失敗談

オープン外構のおさらいをしておきましょう。
フェンスや塀、生垣などで敷地を囲っているクローズド外構とは対照的に、囲いを取っ払ってオープンで開放的な外構の作りをオープン外構と言います。メリットとしては、建材費、人件費が抑えられるために、施工費を安く抑えられること、不審者が侵入しても身動きが取りずらいこと、ガーデニングがお好きな方はお庭の作り甲斐があることなどが挙げられました。
さて、オープン外構にしてみてお困りのこととはどのようなことなのでしょうか。

洗濯物が干し辛い

オープン外構は、敷地への視線を遮る囲いがない作りですので、お庭はもちろん、その奥にあるお住まいの庭に面したリビング等も、公道を歩く人々やお向かいさんから丸見えの状態となっています。
1階で日の当たる窓際や、リビング前のデッキ、物干し竿に洗濯物を干す場合は、と丸見えになってしまいます。
また、洗濯物に関しては視界的な問題だけでなく、下着泥棒などの不審者が入ってきやすいので、盗難の被害も考えられます。ご家族が多ければ多いほど、洗濯物の量も多く、冬場の衣類の嵩張りも気になるところです。

【対処法】室内干しまたは2階ベランダ
オープン外構の場合。洗濯物を1階で干すと丸見えになってしまうのは避けられません。そこで考えられる対処法としては、3つでしょう。
❶室内干し
浴室乾燥がある場合は人目を気にすること干すことが可能です。

❷2階のベランダ
ベランダには転落防止の意味も含むベランダがついていますから、干す位置などを考えれば問題なく干すことが可能です。

❸外構のリノベーション
セミクローズド外構かクローズド外構へリノベーションすると安心して一階やデッキ部分に洗濯物を干すことが可能でしょう。

敷地内を近道として使われる

お住まいが区画の角に位置している場合、道ゆく人々が住宅の前の公道をきっちりと曲がって通行してくれるとなんの問題もありません。
しかし、オープン外構だとどうしても敷地内を横切って近道する人が必ず出てきてしまいます。
大胆に入り込むことはなくても、角を通るときのその一歩が、通行人側だと気にならなくても、居住者の立場だと、とても気になるものです。通行人には特に悪気もなく、何をするわけでもないため注意もしにくいですが、日々の積み重ねとなるととてもストレスです。
自分が道を通る際は、ぜひ気をつけたいものですね。

【対処法】
❶視覚的にわかりやすくする
横切られやすい敷地の角部分を、わかりやすく、ここからは占有スペース、我が家の敷地内ですよ!ということをさりげなく通行人に伝える必要があるでしょう。
道路と敷地内の色や素材をわかりやすく変えてみてはいかがでしょうか。曖昧であった境界線をはっきりとさせることでだいぶ効果が期待できます。

❷角に花壇を設置する
オープン外構の場合は開放的で侵入しやすい作りですので、敷地角に花壇を設置してみてはいかがでしょうか。
物理的に綺麗なお花があれば、立ち入られる心配もないでしょう。

❸ブロックや段差
植栽や花壇は公道と私有地の境界線がわかりやすい一方で、手入れが必要となります。
色やデザインだと気づかれにくい場合もありますので、物理的に目印を置きたいけれど、植栽のメンテナンスに時間の取れない場合は、ブロックを置いたり段差をつけると良いでしょう。

車の方向転換に使われる

駐車場としての囲いを作らない場合、自家用車を出したあとは開放的な駐車スペースのみが残ることになります。
これが角地に当たる場合、ショートカットして敷地に侵入されたり、車が敷地をまたいでコーナーを曲がるといったような問題が起こるケースがあります。
車がすれ違う時や車が方向転換をしたい場合、また車幅が広めない車種の場合など、空いているスペースがあれば利用してスムーズに移動したいと思ってしまうのが人間の心理ですから、致し方ないかもしれません。ただ、見かけてしまうといい気持ちはしませんので、策を講じる必要があるでしょう。

【対処法】
❶ポールを設置
駐車場への侵入を防ぐためには、侵入させないようにポールなどを設置すると効果的です。
可動式のタイプだと、強風で倒れたり盗難の恐れもあるため、安心できる侵入防止方法は、埋め込みポールでしょう。
しかし、角地ですと2面を守る必要があり、車の出し入れが億劫になりかねません。

❷カーポートの設置
なるべくオープン外構を守りたい場合、それでも侵入を防ぎたい時には、片側支柱や一本脚タイプのカーポートを設置すると、少し効果的です。
自動で開閉できる柵をつけると最もストレスなく侵入されることもなくなりますが、費用がかかることは否めません。

子供やペットの飛び出しが心配

小さなお子様がいらっしゃる場合、そしてペットを放し飼いにされているご家庭では、庭で遊んでいて親御さんが少し目を離した隙に道路へ飛び出してしまう危険性が十分に考えられます。
お子様が小さいうちや、ペットを飼われている場合は特に飛び出し防止のための対策を行いましょう。

【対処法】
❶外構を作り替える
オープン外構のままですと花壇を設置したりエクステリアを増設するだけではやはり危険ですので、セミクローズ外構にされることをおすすめします。
クローズド外構よりは多少費用が抑えられ、フェンスなどの高さと設置場所を工夫すれば危険は減るでしょう。
ペットを庭で遊ばせるご家庭も、フェンスや植栽で飛び出し対策をしておくと安心ですね。

庭で子供達が勝手に遊んでしまう
オープン外構で庭がある場合、子供達が勝手に入ってきて遊び場にしてしまうこともあります。
子供には他人の敷地であるという認識がないので悪気はないのですが、他人が勝手に入ってくるのはやはり気持ちの良いものではありませんね。

失敗しない外構プランニングのコツは?

失敗談と対策を様々みてきましたが、機能的でいてやはりおしゃれなイメージというのは譲れない要素でしょう。
しかし、’おしゃれ’と一口にいっても、イメージは人それぞれで頭の中の理想を言葉で伝えるのはなかなか難しいものですね。
どのように伝えると、理想の外構を完成させることができるのでしょうか。

具体的なイメージを提示

絵がお得意な方は、実際に脳内のイメージを絵にするのが1番の方法です。
また、雑誌やインターネットなどから好きな外構プランの写真を集めて見せると最も理想に近づくでしょう。ここはこれ、この部分はこう!と、様々ある外構の一つ一つを違う写真で用意するなど、こだわりが強い場合は念入りに準備しておくと認識の違いなく着工できますね。
好きなエクステリアから想像を膨らますもよし、全体的なイメージだけある場合は、お住まいの外観の写真を提示して、これに合う◯◯風にしてください、と言った要望でも良いでしょう。

ある程度の余白を持たせておこう

ライフスタイルは予想外の展開に進んでいくこともあります。
またどうなるかは誰にもわからないものです。子どもの成長や家族の暮らし方の変化で、庭や外構の使い方も変わっていくものです。
最初から完璧なプランでパーフェクトなお住まいを目指される方は多く、それは間違ったことではありませんが、目一杯に敷地を使って完成させてしまうと、ライフスタイルの変化が起きた時に、対応できなくなる場合があります。
いつでも使い方を変えられるような’余白’を敷地内に残しておくと、後悔や失敗のない外構に作り替えることが可能でしょう。

外構のリノベーション

やはり住んでみなければなかなか問題点は浮かび上がらないもの。様々な事例を調べ、なるべ
く不都合のない思い通りの外構ができるよう、お客様も業者側も全力を尽くしますが、ご自身やご
家庭の変化だけでなく、周囲やお隣さんの状況や環境も時とともに変わりゆくものです。
そんなとき、外構を作り替えることはできるのでしょうか?

オープン外構からセミオープン外構へ

オープン外構で家の周りを開放的に完成させたけれど、住んでみるとやはり周囲からの目が気になる、目隠しが欲しい!と、プライバシーのことも考えてセミオープン外構にリフォームしたい、という方はたくさんいらっしゃいます。
敷地面積を目一杯、家の面積としている場合は外構の増設やエクステリアを付けるのが難しい場合もありますが、敷地や庭にある程度の余裕があればオープン外構からセミオープン外構へのリフォームは可能です。
そんな方には、セミクローズド外構(ハーフクローズ外構)がおすすめでしょう。
ここでセミクローズド外構のおさらいをしましょう。囲いのない開放的なオープン外構と、敷地の周囲を塀などで囲った完璧な目隠しをするクローズ外構の中間に位置するセミクローズド外構です。
特に、オープン外構の雰囲気は好きだがプライバシー保護などをしっかりしたいという方に向いていると言えるでしょう。完全にクローズというわけではありませんので、オープン外構の解放感も維持することがメリットです。
オープンから、セミクローズドへ。人気の高いリノベーションですが、オープン外構の時には開放的に感じていた土地に塀を取り付けることで、圧迫感を覚えるケースも多いですので注意が必要です。
想像と、実際の塀とでは全然違いますので、材質や高さを決めたら、それに近いお宅を見学してみるのもいいでしょう。取り付けて狭くなったからやっぱり撤去したいという後悔はなるべく避けたいところです。

オープン外構からクローズ外構へ

オープン外構で新築時に外構を作ってしまったけれど、しっかりと目隠しを設置し周囲からの視線をシャットアウトしたい!と言うお客様も少なからずいらっしゃいます。
先にも述べましたように、一気に塀を作ってしまうと物凄く閉塞感が漂う可能性が高いため、高さや材質を検討しながら、オープン外構から、セミクローズド外構へ、それでも足りない場合はクローズドへ、部分的に増設をする方が賢明かもしれません。
ただ、急に周囲の環境が変化したり、お子様やペットの飛び出しを危惧される場合は検討されても良いでしょう。

まとめ

お住まいのまわりを開放的につくる外構は年々人気が高まっている一方、住んでみると改善点が見えてくるものです。
完全なるオープン外構は難しいかもしれませんが、部分的な目隠しフェンス、植栽などを組み合わせることて、住む人も公道を通る人も気持ちのよいデザイン性溢れる外構づくりを目指せると素敵でしょう。
完璧な外構となるよう綿密な計画ももちろん、何かあっても対処可能なように余白を残しておくことも大切なポイントかもしれません。着工前になるべく多くの事例を調べ、街に溢れる素敵なお住まいを見学して、理想を実現させましょう。

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