一家に一台必要といわれていた車も、最近では一人一台と言われるようになりました。そのため、2台分など複数台分の駐車場を作る方も増えています。このとき、費用面で不安を感じている方も少なくありません。また、どれくらいの広さがあればいいのかが分からずに、悩んでいる方も多いでしょう。そこで、今回は車2台分の駐車場をコンクリートにする費用について、詳しく解説していきます。
本記事を読むと、車2台分の駐車場コンクリート費用だけでなく、2台分の駐車場に必要な広さが分かります。また、駐車場をコンクリートにするメリットとデメリット、費用を抑えるポイントと注意点についても取り上げます。2台分の駐車場工事をご検討中の方は、ぜひご一読ください。
目次
まずは、駐車場をコンクリートにするメリットとデメリットについて、詳しく解説していきます。
駐車場をコンクリートにする代表的なメリットは、次の3点です。
それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
駐車場が土の状態だと、砂埃によって車が汚れます。また、雨が降ると水たまりができるので、泥撥ねによって車が汚れることもあります。そのため、車をきれいに乗るためには自然と洗車回数が多くなり、余計な手間と時間がかかってしまいます。
その点、駐車場をコンクリートにすれば、砂埃で汚れる心配がなくなります、また、傾斜をつけることで排水がスムーズになるので、水たまりもできず、泥汚れがつくことがなくなります。
また、水たまりができないので、雨の日でも靴が汚れません。そのため、玄関に泥汚れが広がることがなくなります。さらに、タイヤにも泥汚れがつきづらくなるので、近隣の道路を汚す心配もなくなります。
車が汚れない環境を作ることで、汚れが広がるのを防げるのは駐車場をコンクリートにする大きなメリットといえるでしょう。
駐車場をコンクリートにするメリットとして、メンテナンスが簡単になる点も挙げられます。駐車場をコンクリートにすると、雑草が生えない環境を作れ、除草作業が必要なくなります。
また、コンクリートにすると掃き掃除が簡単になるだけでなく、排水がスムーズなので水で汚れを洗い流すこともできます。簡単なメンテナンスできれいな状態を維持できるのは、長く使ううえで大きなメリットだといえるでしょう。
耐久性が高く、耐用年数が長いことも、駐車場をコンクリートにするメリットです。駐車場の耐用年数は15年程度とされています。しかし、これは法的耐用年数のことです。そのため、実際の状況とはズレがあることは覚えておきましょう。
駐車場をコンクリートにすると、状況によっては30年以上長持ちすることも珍しくありません。コンクリート工事を実施すると、それなりの初期費用がかかりますが、長期間にわたって使用できる駐車場を持てるのは、大きなメリットだといえます。
駐車場をコンクリートにする代表的なデメリットは、次の3つです。
それぞれのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
駐車場をコンクリートにすると照り返しが強くなるのは、1つのデメリットです。
特に、夏場は照り返しが強くなるだけでなく、コンクリートが熱を吸収し、素足で歩けないほど熱くなるので注意が必要です。また、コンクリートが熱くなることで、室内にまで影響を及ぼす可能性もあるので注意しましょう。
駐車場をコンクリートにするデメリットとして、ひび割れリスクも挙げられます。
コンクリートは、温度など環境の変化によってひび割れが生じることがあります。しかし、現在の技術ではひび割れリスクをゼロにすることはできません。
ただし、正しい施工法を実施すれば、ある程度はリスクを軽減できます。だからこそ、正しい施工法を実施してくれる業者への依頼が重要だといえます。
一度駐車場をコンクリートにすると、簡単にリフォームできなくなる点もデメリットです。
駐車場をコンクリートにすると、他の舗装に変えるときは、コンクリートを撤去しなければいけません。このとき、撤去費用だけでなく、コンクリートの処分費用もかかってきます。2台分となると撤去するだけでも多額の費用がかかるので、気軽にリフォームはできないでしょう。
2台分の駐車場コンクリート費用相場を知るためには、2つのポイントを押さえておく必要があります。それが、1㎡あたりの施工費用と、2台分の駐車場の広さです。
ここからは、2台分の駐車場コンクリート費用相場について、詳しく解説していきます。
駐車場をコンクリートにする費用は、広さによって変わります。そのため、目安となる相場として、1㎡あたりの単価で把握しておきましょう。
駐車場をコンクリートにする施工費用は、1㎡あたり約8,000円から1万3,000円です。基本的に、施工費用は単価に施工面積をかけることで算出します。
ただし、施工面積によって単価が変わることもあり、たとえば施工面積が増えることで、単価が下がる可能性があります。そのため、将来的に車が増えることが予想される場合は、2台分の面積を1回の工事で終わらせることで、単価を下げるのも賢い手段といえるでしょう。
単価を抑えると、長期的に見てお得になるので、施工面積と単価について気になることがあれば、業者に確認しておきましょう。
駐車場を作るときに大切になるのが、どれくらいの広さにするかという点です。なぜなら、駐車場の広さによって使い心地が変わってくるからです。ストレスを感じない環境を作るには、ある程度の余裕が必要になります。
2台分の駐車場の広さは、一般的に約30㎡程度とされています。先程の単価相場で計算すると、約24万円か39万円程度の費用が必要です。
なお、使い心地のよい駐車場にするには、ドアの開け閉めでストレスを感じない広さを意識することが大切になります。
駐車場を作るときは、最低でも車の幅にプラス50cmから70cm、車の長さにプラス20cmから50cm程度が必要とされています。しかし、これではドアの開け閉めで不便を感じる可能性があるので注意が必要です。
余裕を持たせるためには、幅は壁からプラス90cm、車と車の間で90cm、逆の壁との間に90cm程度が必要とされています。また、駐車場の縦の長さは、車の長さからプラス100cm程度あると、余裕をもって駐車できます。1つの基準として覚えておきましょう。
ここからは、2台分のコンクリート駐車場の、工事費用を抑えるポイントについて詳しく解説していきます。
2台分のコンクリート駐車場を作るうえで、費用を抑えるために重要なのが、余計な費用を上乗せさせないことです。余計な費用を上乗せさせないと聞くと、当たり前に感じるかもしれません。しかし、気付かぬうちに余計な費用が上乗せされていることもあるので、注意しなければいけません。
たとえば、家を建てた工務店やハウスメーカーに駐車場工事を依頼した場合は、費用が上乗せされている可能性が高くなります。その理由が、仲介手数料です。
工務店やハウスメーカーは建築のプロであって、外構・エクステリアのプロとは限りません。そのため、駐車場工事を受注した場合は、外構・エクステリア業者に外注します。このときに発生するのが仲介手数料です。
工務店やハウスメーカーに駐車場のコンクリート工事を依頼すると、仲介手数料が上乗せされる可能性が高くなります。そのため、駐車場のコンクリート工事依頼は、専門業者にするようにしましょう。
2台分のコンクリート駐車場の費用を抑えるには、タイヤの下だけをコンクリートにする方法もあります。タイヤが通る部分だけをコンクリートにすれば、2台分でも施工面積を大幅に少なくできるので、費用を抑えられます。
具体的には、タイヤが通る部分だけをコンクリートにして、それ以外の部分には砂利や芝を利用します。ただし、砂利は切り返し部分で散乱する可能性があり、時間の経過と共にこすれて減っていくので、定期的な補充が必要になることは覚えておきましょう。また、芝を利用すると、水はけが悪くなるデメリットがあるので、状況に応じた判断が大切です。
2台分の駐車場をコンクリートにするときは、施工してから後悔しないために、次の注意点を理解しておく必要があります。
ここからは、2台分の駐車場をコンクリートにするときに知っておきたい注意点について、それぞれ詳しく解説していきます。
2台分の駐車場工事を実施するときは、施工期間を把握しておくことが重要になります。なぜなら、工事期間中は駐車場を使うことができないからです。そのため、工事期間中は新しく駐車場を借りて対応する必要があります。
基本的に、駐車場の工事自体は1日程度で終わります。しかし、コンクリートが乾くまでは車を乗り入れることができません。
なお、人が歩ける程度にコンクリートが乾くまでの期間は3日程度、車を乗り入れる場合は10日程度かかるとされています。ただし、完全に固まるまでは1か月程度必要です。そのため、可能ならば1か月程度は駐車場を利用しない方がよいでしょう。
2台分の駐車場をコンクリートにしたときは、長くきれいに使い続けていくためにも、日常の手入れが大切です。
先述の通り、駐車場をコンクリートにするとメンテナンスが簡単になります。しかし、だからといってメンテナンスフリーなわけではありません。駐車場を使い続けていくと、タイヤ痕やオイル汚れが付着するので、日常的な手入れは必要です。
これらの汚れを放置しておくと、黒ずみになることがあります。通常の汚れなら、デッキブラシでこすると取れますが、中には落ちにくい汚れもあるので、その場合は重曹やアルカリ性洗剤を使って清掃するとよいでしょう。
きれいな状態で長く使い続けるためにも、日頃からの清掃を忘れないようにしましょう。
タイヤ部分だけをコンクリートにすると、施工費用を抑えることができます。しかし、全面コンクリートにしないデメリットがあることは、覚えておかなければいけません。
タイヤ部分だけをコンクリートにするときは、他の部分に砂利を敷いたり芝を張ったりします。
芝は定期的なメンテナンスが必要で、雨の日には泥が撥ね、車体が汚れたり、泥汚れが広がったりする可能性があります。芝を利用するときは、これらのデメリットを覚えておきましょう。
また、砂利にもデメリットがあります。砂利はすり減ることで少なくなるので、定期的な補充が必要です。また、砂利は切り返し部分で散乱してしまいます。そのため、近所迷惑にならないためにも散乱した砂利を片付けることが必要です。
タイヤ部分だけをコンクリートにする際は、これらのデメリットを理解したうえで実施するようにしましょう。
駐車場をコンクリートにする費用相場は1㎡あたり約8,000円から1万3,000円程度です。そのため、車2台分の駐車場を作る場合は、約30㎡程度の広さが必要なので、約24万円から39万円程度の費用がかかります。
また、駐車場は車の大きさより、余裕を持たせた広さにすることも大切です。施工費用を抑えるために最低限の広さで駐車場を作ろうとすると、ドアの開け閉めがストレスになり、後悔することもあります。
駐車場をコンクリートにすると、長年使い続けることができます。ただし、正しい施工法が実施されることが条件です。長く使い続けられる駐車場にするためにも、信頼できる業者への依頼を目指しましょう。
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「Outside & Life Style 自分の庭を遊び尽くす!」をモットーに、海外のようなお庭で、外の目を気にせずプライベートが楽しめる空間デザインを得意としています。これまで数々のエクステリアを手掛けてきた知識と経験の豊富なスタッフが多数在籍しています。
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