人工芝で後悔しないためのポイント！失敗を防ぐための対策
人工芝は、日当たりが悪くても枯れることがないので、設置場所を選びません。また、天然芝のように成長しないので、芝刈りなどのメンテナンスも不要です。そのため、ご自宅に人工芝の設置を検討されている方は少なくありません。
しかし、人工芝を敷くことによって後悔するケースもあるため、後悔しないためのポイントを事前に理解しておかなければなりません。そこで今回は、人工芝で後悔しないためのポイントと、失敗を防ぐための対策について解説していきます。
本記事を読むと、人工芝で後悔しないためのポイントと失敗を防ぐための対策に加え、実際に後悔した事例が分かります。人工芝の設置をご検討中の方は、ぜひご一読ください。
目次
まずは、押さえておきたい人工芝の基礎知識として、「特徴」「天然芝との違い」「選ぶポイント」の3つを見ていきましょう。
人工芝とは、名前の通り人工的に作られた芝生のことです。化合物で作られているので、天然芝のように成長することがありません。そのため、管理しやすいのが特徴です。
人工的に作られたものと聞くと、マイナスなイメージを持たれる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、管理が簡単なので、多くのスポーツスタジアムや公共施設で使用されています。そのため、私たちにとって身近な存在といえるでしょう。
もちろん、設置されているのはスポーツスタジアムや公共施設だけではありません。人工芝は、お手入れが簡単なので管理の手間や費用がほとんどかかりません。
しかも、最近のものは天然芝と見分けるのが難しいほど、クオリティが高くなっています。そのため、近年では、住宅の庭に人工芝を設置される方も増えています。
一昔前の人工芝は、いかにも人工的に作られたものという印象を与えるものが多かったですが、現在では見分けるのが難しいレベルになってきています。これも、人口芝が多く使用されるようになった理由の1つといえるでしょう。
天然芝は植物である一方、人工芝は化合物によって人工的に作られたものです。そのため、天然芝は成長していくだけでなく、場合によっては枯れてしまうことがあります。特に、設置場所の日当たりが悪ければ、芝として十分に成長せずに枯れてしまう可能性もあります。
一方、人工芝は人工的に作られたものなので、作られた状態から成長しないうえに、枯れることもありません。そのため、メンテナンス費用やお手入れの手間が必要ないのが魅力です。ただし、設置費用は天然芝よりも高くなるので、その点には注意しましょう。
人工芝を選ぶポイントは下記の2つです。
ここからは、それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
人工芝を選ぶ際は、見た目も重要なポイントになります。なぜなら、見た目が安っぽいものを設置すると、庭全体も安っぽく見えてしまうからです。
そのため、天然芝に近い見た目で、安っぽく見えない人工芝を選ぶようにしましょう。
人工芝を選ぶときは、機能性も大切です。人工芝と一括りにしても、選ぶ商品によって機能に大きな違いがあります。費用だけで選ぶと、設置してから問題に気付くこともあるので、人工芝を選ぶときは求める機能が備わっているのかを確認しましょう。
中でも、透水穴は重要な機能です。人工芝は、透水穴から水や湿気を逃がすので、快適な環境を作るうえでも欠かせません。人工芝選びで後悔しないために、透水穴や耐久性、色褪せ防止など、ニーズに合わせて機能性についても考えておきましょう。
人工芝を設置してから後悔しないためには、メリットとデメリットを理解しておくことも大切です。ここからは、メリットとデメリットのそれぞれについて、詳しく解説していきます。
人工芝の代表的なメリットには、次のものがあります。
それでは、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
人工芝は、基本的にメンテナンスが必要ありません。なぜなら、天然芝と違って成長することも枯れることもないからです。そのため、メンテナンスに手間や費用をかけたくない場合は、見逃せないメリットになるでしょう。
しかし、きれいな状態を維持するには、日頃からの清掃が大切です。定期的にゴミを取り除くなどして、綺麗な状態を維持することは忘れないでください。
人工芝を設置する際は、防草シートを使用することになるので、虫が生育しにくい環境を作れます。また、人工芝はプラスチックでできているので、虫が近寄りにくくなることでも知られています。虫を寄せ付けにくくすることで、快適に過ごせる環境を作れるのは、大きなメリットだといえるでしょう。
耐久性の高さも、人工芝のメリットの1つです。人工芝の寿命は、基本的に5年～10年程度とされています。
つまり、5年～10年程度は特別なメンテナンスを実施しなくても、簡単な清掃だけで庭の芝を維持することができるのです。さらに、品質が高い商品を選べば、10年以上長持ちすることも珍しくありません。
天然芝は、冬場になると茶色く変色して、見た目が枯れたようになってしまいます。その一方、人工芝の場合は変色することがないので、冬場でも夏場と変わらず、緑の芝生を楽しめます。このように、1年を通して変わらない綺麗な状態を維持できるのも、人工芝ならではのメリットです。
日当たりを気にしなくてよいことも、人工芝のメリットです。天然芝の場合、成長するためには日光が欠かせません。そのため、日陰に設置すると枯れることがあります。
その一方、人工芝は日当たりが悪くても枯れることがありません。そのため、場所を選ぶことなく設置できます。
人工芝の代表的なデメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
ここからは、それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
人工芝を設置した場所では、火の取り扱いに注意しなければいけません。なぜなら、人工芝は火に弱く溶けてしまうことがあるからです。そのため、バーベキューや花火をする場所では、人工芝を敷くのは避けた方がよいでしょう。
続いてのデメリットが、夏場には表面温度が高くなることです。人工芝はプラスチックでできているため、水分を含まず蒸発もできないので、温度が高くなります。そのため、夏場は表面温度が60度近くなることも珍しくありません。
ただし、打ち水をしたり日除けを設置したりすれば、表面温度を上げないようにもできます。人工芝を夏でも過ごしやすくしたい場合は、このような工夫を行うとよいでしょう。
人工芝のデメリットとして、設置費用が高いことも挙げられます。人工芝は天然芝と比べると、設置費用が高くなります。ただし、これはあくまで初期費用で比べた場合です。天然芝は設置後もメンテナンスが必要なので、芝刈りを業者に依頼すれば、費用がかかります。また、肥料代や害虫対策などの費用も必要です。
その一方、人工芝の場合は刈る必要もなく、肥料代や害虫対策なども基本的に不要です。そのため、ランニングコストで比較した場合は、かえって人工芝の方が安くなることも考えられます。
人工芝の設置を後悔する理由は、個人によって違います。しかし、中には共通している要素もあるので、知っておくことで後悔の可能性を減らせます。ここからは、人工芝で後悔しやすい3つの要素と対策方法について、詳しく解説していきます。
人工芝を設置して、その見た目に後悔された方は少なくありません。特に、価格が安いものを設置された方の中には、設置したら想像以上に人工的な見た目だったことを後悔したケースもあります。
実物を確認して選んでも、いざ屋外に設置してみたら、思ったより人工的に見えて後悔することも珍しくありません。特に、太陽の光を反射すると、ギラギラと光ることがあります。このような事態を避けるには、天然芝に近い素材感のものを選ぶことが大切です。
ポイントは、単色のものを選ばないことです。人工芝を選ぶときは、緑色だけのものを選ばずに、薄い緑色や茶色が混ざったものを選ぶようにしましょう。複数の色が混ざっていれば、天然芝に近い見た目となり、外見で後悔することを防げます。また、反射しにくいものを選ぶこともポイントです。
大切なのは、さまざまな人工芝を見比べて、色合いや感触を比較することです。サンプルを見せてもらい、後悔しない人工芝を選びましょう。
人工芝を設置して、耐久性の面で後悔される方もいらっしゃいます。人工芝の寿命は、基本的に5年～10年程度です。しかし、品質が低いものを選択すると、2～3年で劣化することもあります。
人工芝は紫外線の影響を受けやすいものが多く、素材によっては芝が変色したり抜けたりします。このような状態にならないためには、耐久性に優れた商品を選ぶことが大切です。
たとえば、変色を防ぐUV加工が施されているものや、劣化しにくいポリエチレン、プロピレンが使われているものを選ぶと、耐久性で後悔する可能性を減らせます。
人工芝を設置して、かかった費用を後悔されている方もいらっしゃいます。費用面で後悔されるケースで多いのが、雑草除去や整地が必要になったケースです。
一般的な人工芝の設置費用相場は、1㎡あたり約5,000円～1万円程度ですが、これには雑草除去費用や整地費用は含まれていません。そのため、雑草除去や整地が必要な場合は、別途費用がかかることがあります。
これらの費用が追加されたことで、想定していたよりも高額な費用がかかって後悔に繋がるケースが多いのです。人工芝の費用面で後悔しないために、依頼前に現地を確認してもらったうえで、詳細な見積もりを取って費用を確認するようにしましょう。
人工芝で後悔しないために知っておきたい基礎知識が「人工芝の品質」と「人工芝の張り替え時期」の2つです。それぞれについて、詳しく確認していきましょう。
人工芝と一括りにしても、販売されている商品は数多く、価格や機能、使われている素材に違いがあります。そこで大切になるのが、人工芝の品質です。
品質を無視して安さだけで商品を選ぶと、後悔に繋がる可能性が高まります。たとえば、安い商品の中には、すぐに劣化したり芝が倒れたりするものがあり、景観を損なって後悔しかねません。そのため、人工芝を選ぶときは、費用だけでなく品質についても確認しておきましょう。
枯れることがない人工芝も、永久に設置できるわけではありません。そのため、張り替え時期を把握しておくことが大切です。目安となる張り替え時期は、次の通りです。
| 人工芝の品質 | 目安となる張り替え時期 |
|---|---|
| 品質が低い人工芝 | 約3年～5年程度 |
| 一般的な人工芝 | 約5年～8年程度 |
| 高品質な人工芝 | 約10年程度 |
表にある通り、張り替え時期は設置する人工芝の品質によって変わります。また、上記の張り替え時期はあくまで目安です。目安となる時期が来ていなくても、外見が変化してきたら張り替えを検討しましょう。
人工芝の設置を後悔しないためには、どのようなときに後悔するのか、実際の事例を知っておくことも重要です。ここからは、人工芝の設置を後悔した事例について、詳しく見ていきましょう。
人工芝を設置して、水はけが悪くてカビが発生するケースがあります。子どもやペットが安心して遊べる環境を作るために、DIYによって人工芝を設置する方も多いです。
しかし、しっかり下地施工をしていないと、設置してから雨が降るたびに水たまりができてしまい、遊ぶどころではなくなってしまいます。また、水はけが悪いことでカビが発生してしまい、衛生面に問題が出てくるケースも多くあります。
人工芝に一度カビが生えてしまうと、残念ながら再生するのは難しく、全面を張り替える必要があります。人工芝は、下地施工が十分に実施されていないと水はけが悪くなります。後悔しないためにも、人工芝の設置はDIYではなく、正しい施工を実施する業者に依頼するようにしましょう。
人工芝を設置してから、触り心地がチクチク痛くて後悔したケースもあります。しかし、事前に触り心地を確認して問題がなくても、いざ設置して座ってみるとチクチクして痛いと感じるケースがあります。これは、体重がかかった状態かどうかで、肌にかかる負担が変わるからです。
そのため、人工芝のチクチクした痛みで後悔しないためには、まず手で触った感触と体重がかかったときの感触が変わることを理解しましょう。そして、購入前に手で触るだけでなく、座ったり寝転んだりして確認することが大切だといえます。
夏場に人工芝が熱くなることを知らず、後悔した事例も少なくありません。多くの人工芝はプラスチックで作られているので、水分を含まず、蒸発しにくいので、夏場は表面温度が高くなります。そのため、気温の高い時期は、素足で歩けないほど熱くなります。
人工芝が日差しで暑くなることは避けられませんが、水を撒いたり屋根を設置したりすると、ある程度の対策は可能です。快適な環境を作るには、人工芝の表面温度を下げる対策が必要なことを覚えておきましょう。
人工芝の設置を後悔しないためには、「見た目」「耐久性」「費用」について考えておくことが大切になります。なぜなら、設置後に後悔する原因の多くは、これら3つの要因が関係しているからです。
見た目だけで選んでしまうと、費用で後悔することがあります。また、費用だけで選んでしまうと、耐久性に問題があるケースもあるでしょう。そのため、人工芝を選ぶときは、3つの要素のバランスを考えて選ぶ必要があるのです。
設置してから後悔しないためにも、「見た目」「耐久性」「費用」の3つのポイントを押さえたうえで、ニーズに合った人工芝を選ぶようにしましょう。
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