「防犯対策としてフェンスを設置したい」
「プライバシーを守る対策を知りたい」
「フェンスを設置したいけれど費用が心配」
フェンスは、境界線の役割を果たすだけでなく、プライバシーの保護、防犯対策といった役割も果たします。つまり、住環境にとってフェンスは安全と安心につながる大切な役割を持っているのです。
ただし、フェンスと言っても種類が多く、費用にも大きな差があります。そのため、フェンス設置前に知っておくべきポイントがいくつか存在します。
今回はフェンスを設置する前に知っておきたい、工事費込みの相場とフェンスの基礎知識、メリット・デメリット、選び方のポイントと注意点についてご紹介します。
今回の記事を読むと、以下のことが分かります。
フェンス設置をご検討中の方は、ぜひ、ご一読ください。
目次
フェンスを設置する前に知っておきたい基礎知識は3つ存在します。それが「役割」と「種類」と「設置場所」です。
まずは、押さえておきたいフェンスの基礎知識を見ていきましょう。
フェンスが果たす役割は以下の4つです。
フェンスは、果たしてほしい役割を理解した上での選択が重要です。なぜなら、役割を理解して選択することで費用を抑えられる可能性があるからです。
例えば、境界線が分かれば十分という場合、高価なフェンスを設置する必要はありません。一方、デザイン性を重視すると費用が高くなることが多いです。また、設置目的がプライバシー確保の場合は、高さや範囲を決める必要があり、家の状況によっても費用が変わります。
このように、求める役割によって選ぶフェンスは変わるので、まずはフェンスに求める役割を考えましょう。
フェンスには多くの種類が存在します。ここからは、フェンスの種類と特徴について解説します。
安価な上に高さの種類も豊富で、風通しがよいフェンス。それが、スチールフェンスです。そのため、境界を区切る役割を求める方に人気があります。
ただし、アルミのフェンスと比べると、耐久性が劣ってサビの発生があることや、デザインのバリエーションが少ないというデメリットがあります。
軽量で耐久性が高いフェンスがアルミフェンスです。スチールフェンスと比較すると価格は高くなりますが、デザインが豊富で選択の幅が広がるのはメリットです。また、メンテナンスが楽な点もメリットです。
一方で、強い衝撃に弱いことがデメリットです。安いフェンスを選ぶと、少しの衝撃でへこんでしまうことがあるので、状況を考慮した上での選択が重要です。
木粉を樹脂で固めた板材を使ったフェンスが樹脂フェンスです。人工木フェンスとも呼ばれています。耐久性や強度が高い上に腐食に強いのが特徴です。また、周囲の植木となじみやすく庭の雰囲気を壊さないことも知っておきたい特徴の1つです。
一方で、商品によっては強度に問題があったり、天然木と比べると安っぽく見えてしまうのがデメリットです。
天然木を使用したフェンスがウッドフェンスです。自然の温かみがあり、落ち着いた印象を与えてくれます。
一方で耐久性が低い点はデメリットですが、外枠や支柱などの芯材をアルミニウムで補強した複合製品もあり、状況に応じて選択できます。
竹垣フェンスは住宅のアクセントとして存在感を放ちます。設置することで独特の雰囲気が演出できますが、天然竹の寿命が短く、竹垣作りの職人が少ないため費用が高くなるデメリットがあります。
ただし、アルミニウム形材や樹脂材を用いた竹垣を模したタイプのフェンスもあるため、選択肢は限られません。
デザインの自由度が高い鋳物フェンスは、他のフェンスと比べて費用が高いことが多いですが、デザイン性を重視する方におすすめです。部分的なデザインとして取り入れることも可能で、他のフェンスと組み合わせることで、コストを抑えながらデザイン性を追求できます。部分的に取り入れることを覚えておくと、選択肢が広がります。
フェンス設置を業者に依頼する際、フェンス本体価格だけでなく、工事費用も必要です。通常、工事費込みで設置費用が提示されますが、安すぎる場合は工事費が含まれていないこともあります。
もし提示された金額が低すぎると感じたら、工事費込みの価格かどうか確認しましょう。ここからは、工事費込みのフェンス設置費用について詳しく解説します。
フェンス設置工事の費用は、工事費込みで1メートルあたり約15,000円から約35,000円程度です。ただし、設置するフェンスによって価格が変わるため、相場はあくまで目安です。
内訳は以下の通りです。
既存のブロックの上に新しいフェンスを設置する場合、コア抜き工事が必要です。この工事には約50,000円〜約100,000円が別途必要なので、状況によって金額が変わることを覚えておきましょう。
前述した通り、工事費込みのフェンス設置費用は状況によって変わります。どのような状況が考えられるかを確認しましょう。以下では、フェンス設置の3つの異なる状況について解説します。
フェンスを設置する代表的な状況は以下の3パターンです。
これから、状況別の設置方法を説明します。
まず紹介する状況は、地面から直接フェンスを取り付ける工事方法です。地面から直接フェンスを取り付けるため、ブロックは積みません。その結果、他の工事と比較して費用と時間が短縮される特徴があります。
ただし、新たに設置する場合は支柱を固定しなければならないため、1本の柱ごとに独立基礎ブロックを地面に埋める基礎工事が必要です。
地面から設置と聞くと、強度に不安を感じる方もいるかもしれませんが、フェンスの支柱はコンクリートで固められているため、大きな心配は不要です。隣家との境界やエクステリアのアクセントとしてフェンスを設置したい方におすすめな方法です。
次に、地面からコンクリートブロックを積み上げてフェンスを設置する方法です。この方法のメリットは強度の高さです。さらに、化粧ブロックを使用することでデザインの自由度が高まります。
ただし、使用するブロックやモルタルの量が増えるだけでなく、工事の手間も増えるため、工事費込みの費用は地面から設置する場合より高くなります。
この方法では、既存のブロックを利用します。既存のブロックを使用すると、工事費込みの費用が安くなると考えられます。しかし、既存のブロックを利用してフェンスを設置する場合、ブロックに支柱を立てるための穴を開ける必要があります。これがコア抜き工事です。
コア抜き工事では、専用の機器でブロックに穴を開けていきます。開けた穴に支柱を立て、コンクリートやモルタルを流し込んで固定します。そのため、コア抜き工事を行うと、別途コア抜き工事費用がかかります。工事費込みの費用が想定よりも高くなるケースがあることを覚えておきましょう。
工事費込みのフェンス設置費用は状況によって変わります。では、状況によってどれくらい変わるのでしょうか?ここでは、状況別の工事費込みの費用相場を解説します。
なお、工事費込みのフェンス設置費用は、フェンスの長さや種類によっても変わるため、ここでは長さ20mのメッシュフェンスを設置した場合の目安とします。
状況 | 設置費用(工事費込み) |
---|---|
地面から設置 | 約20万円から約25万円 |
ブロックを積んで設置 | 約30万円から約45万円 |
既存のブロックを利用 | 約15万円から約25万円 |
フェンスを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントに注意しましょう。これらのポイントを考慮しないと、後悔することがあるかもしれません。
以下では、フェンス選びのポイントと設置時の注意点を説明します。
フェンス選びのポイントは以下の3つです。
それぞれのポイントにどのように注意すべきか、詳しく解説しましょう。
フェンスの高さを選ぶ際には、目的に応じて選ぶ必要があります。例えば、プライバシーを守りたい場合は、約180cm~200cmの高さが必要です。一方で、防犯対策としてフェンスを設置する場合は、侵入者が完全に見えなくなるのを避けるため、150cm以下が望ましいとされています。
設置する目的によって高さが変わるため、フェンスを選ぶ際には目的に合った高さを選ぶことが重要です。
フェンスを選ぶ際には、設置範囲も大切なポイントです。なぜなら、設置範囲によって工事費用が変わるからです。
部分的にフェンスを設置する場合と庭全体に設置する場合では、雰囲気が変わります。設置範囲は建物に合わせて検討しましょう。
フェンスを選ぶ際にはデザインも重要です。なぜなら、フェンスのデザインが庭や家全体の雰囲気に影響を与えるからです。
特に、庭づくりに力を入れたい場合は注意が必要です。選択に迷った場合は、業者に理想の庭づくりを伝えておくと、適切なデザインを提案してもらえることがあります。分からないことは業者に相談しましょう。
フェンス設置前に確認しておくべきポイントが次の3つです。
目隠し目的であっても、高すぎるフェンスは圧迫感を感じさせてしまいます。広々とした庭があっても、解放感が失われると快適な住環境とは言えません。だからこそ、圧迫感のない適切な高さを選ぶことが大切です。
対策として、フェンスに使用する板の間隔を広げたり、高さを低くすることが考えられます。目隠しフェンスを設置する前に、圧迫感がない高さと範囲を意識しましょう。
さらに、採光と風通しも重要な点です。特に、フェンスの設置によって風通しが悪くなると、空気がこもりやすくなるため注意が必要です。
フェンスを設置した結果、家の中に光が入りにくくなったり、風通しが悪くなってしまうと、設置する意味がありません。そうならないためにも、フェンスの素材やデザイン選びは、状況を考慮しながら行いましょう。
工事費を含めたフェンス設置費用を抑えるためのポイントは、以下の2つです。
・安価なフェンスを選ぶ
・専門業者に依頼する
特に、専門業者への依頼は余分な費用を削減する上で重要です。次に、工事費を含めたフェンス工事費用を抑える2つのポイントを説明します。
工事費を含めたフェンス設置費用は、フェンス本体の価格と工事費で決まります。そのため、フェンス本体の価格を抑えることができれば、工事費を含めた費用も抑えることができます。
境界線代わりにフェンスを設置する場合、フェンスの強度がそれほど高くなくても問題ありません。安価なフェンスを選ぶことで、工事費を含めた費用を抑えられます。
工事費を含めたフェンス設置費用を抑えるためには、専門業者への依頼方法がポイントです。なぜなら、専門業者に直接依頼することで、余分な費用が発生しないからです。
余分な費用とは何かと言うと、工務店やハウスメーカーに依頼すると、約15%~30%程度の仲介手数料が上乗せされることがあります。つまり、依頼先を変えるだけで余計な費用が発生してしまうわけです。
費用を抑えるためには、無駄な費用を削減することが重要です。専門業者に直接依頼すれば、仲介手数料などの余分な費用がかからず、コストを抑えることができます。フェンス設置の際にも、専門業者に直接依頼することをおすすめします。
専門業者に直接依頼することで、余分な仲介手数料がかからずに費用を抑える効果があることを説明しました。では、どのようにして業者を選べば良いのでしょうか?ポイントは3つあります。
1つ目は施工実績の確認です。エクステリア業者の多くはホームページ上に施工実績を掲載しています。施工実績の公開は、仕事に対する自信を示すものであり、大きなポイントです。
2つ目のポイントは企業歴です。フェンスによっては、メンテナンスや修理が必要になることもあります。そのため、どれだけ長く営業しているのかも重要なポイントです。メンテナンスや修理の依頼を考慮して、企業歴が長い業者に依頼しましょう。
3つ目のポイントは提案力です。多くの工事を経験している業者は、これまでに培ったノウハウと経験があります。この経験とノウハウが提案力に直結します。
提案力を確認する方法は、見積もり書にあります。見積もりを依頼する前に、予算や要望を伝えておくと、それらを考慮した提案がもらえます。
また、見積もりは複数の業者に依頼しましょう。複数の業者に依頼することで、相場の目安が分かるだけでなく、提案力の違いも把握できます。
工事費を含むフェンス設置費用は、フェンスの種類や状況によって異なります。そのため、まずはフェンス設置の目的を明確にすることが大切です。
フェンスには、境界線や目隠し、防犯対策、デザインといった、さまざまな役割があります。求める役割が変われば、選択するフェンスも変わるため、目的を明確にすることが重要です。
もちろん、フェンスに複数の役割を求める場合もあるでしょう。そういった場合、フェンスの選択が難しくなることもあるので、業者に相談しましょう。信頼できる業者に依頼すれば、予算と要望に応じた適切な提案が得られるはずです。
千葉でフェンスの設置に関するお悩みがある方は、当社「ZOUS(ゾウズ)」までお気軽にご相談ください。
「Outside & Life Style 自分の庭を遊び尽くす!」をモットーに、海外のようなお庭で、外の目を気にせずプライベートが楽しめる空間デザインを得意としています。これまで数々のエクステリアを手掛けてきた知識と経験の豊富なスタッフが多数在籍しています。
コストパフォーマンスと高品質を大切にし、厳選した良質な資材を直輸入。遠目で分かるオリジナルデザインと近目で分かる施工のこだわりで、あなたの理想のエクステリアを叶えます。