国内のガーデンエクステリア市場を牽引し続けるLIXILが2019年に発表した「ガーデンアネックス」は、贅と美を追求した極上の「離れ空間」です。この記事では、ガーデンアネックスの魅力や機能、活用方法や施工事例をご紹介します。
目次
GARDEN ANNEX(ガーデンアネックス)とは、「究極の離れ」をコンセプトとしたラグジュアリー仕様の離れ空間です。そもそも「離れ」とは、母屋とは別の建物のことです。
離れと聞くと、メインの住まいとは別の、屋根と壁で囲われた小さな建物というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。ガーデンアネックスが実現するのは、自然とつながるラグジュアリーな屋外空間です。
住まいから離れた場所にガーデンアネックスを設置すれば、日常から開放された自分だけの空間を楽しめます。また、緑あふれる環境に設置すれば、自然を感じながらリラックスした時間を過ごせるでしょう。ガーデンアネックスは、風や空、植物などの自然を全身で満喫できる新しい離れ空間として、登場以来注目を集めています。
ガーデンアネックスを手がけるのは、多彩な住宅設備ブランドを展開する「LIXIL(リクシル)」です。東京をはじめ、ニューヨークやロンドン、シンガポールなど世界各地にデザインスタジオを構え、全世界の利用者数は10億人を突破しているとされています。
カスタマイズ性の高さが魅力の「ガーデンルームGF」や、住まいと自然とをつなぐ贅沢空間の「ココマ」など、木々や花々に囲まれた自然浴エクステリアを長年提唱し続けてきたLIXILは、ガーデンエクステリア市場を牽引する企業です。ガーデンアネックスシリーズには、LIXILがこれまで積み重ねてきたノウハウや技術があますことなく詰め込まれています。
ガーデンアネックスを展開するにあたり、LIXILがタッグを組んだのがベルギーの「RENSON(レンソン)社」。創業110年の歴史を持つRENSON社は、「Creating healthy spaces」をテーマに世界80ヵ国以上でアウトドアリビング商品を提供する企業です。
ガーデンエクステリアの主要メーカーであるLIXILと、世界中にアウトドアリビング商品を展開するRENSON社がタッグを組むことにより、機能性を追求しながらも感性や五感に訴えかける商品開発が実現しました。
ガーデンアネックスには、従来の「離れ」とは一線を画す魅力が満載です。
ガーデンアネックスの最大の特徴が、開閉式のルーフルーバーです。ルーバーとは、羽板(はいた)と呼ばれる細長い板を等間隔に並べたもの。あえて隙間をつくることで風通しを良くしたり、開放感を演出するために使用されます。
ガーデンアネックスのルーフ(屋根)部分は、遠隔操作で開閉可能な電動ルーバーです。ほがらかな天気の日には屋根をフルオープンにして青空を楽しむのもよし、天候が優れない日にはルーバーを閉じて雨風を凌ぐのもよし。天候やシーンにあわせて、採光や通風を調節できるのがポイントです。
また、専用アプリをダウンロードすれば、スマートフォンやタブレットからルーバーを操作することもできます。いつも持ち歩いているアイテムで手軽に遠隔操作できるため、急に雨に降られたときも安心です。
ルーフルーバーは、ガーデンアネックスの標準仕様。「フルオープンが可能なタイプ」と「羽板の角度のみ調節可能なタイプ」の2種類が展開されています。下記のポイントを参考に、周辺環境や用途に適した仕様を選びましょう。
フルオープンタイプは、羽板をスライド開閉することで「空」を思いっきり堪能することが可能。青空の下での屋外活動を楽しめるため、開放感を重視したい方や、自然を感じたい方におすすめです。また、夜には星空を眺めることもできるため、天体観測を楽しみたい方にもぴったりです。
羽板の角度のみ調節可能なタイプは、周辺の住宅からの視線が気になる方に向いています。例えば、庭にガーデンアネックスを設置した場合、ルーフルーバーをフルオープンにすると2階以上の建物からなかの状態が丸見えになってしまいます。ガーデンアネックスの設置環境によっては、フルオープンは使いにくいと感じるかもしれません。
一方、羽板の角度を調節するだけであれば、閉じた状態でもほどよい目隠しとなり、プライベート感を保てます。また、「紫外線が気になる」「鳥による被害を避けたい」などの理由から、フルオープンはほとんど使用しないと考えられる場合には、角度のみ調節可能なタイプがおすすめです。
開放的な屋外空間ながらも、プライベート感を保てるのも魅力の一つです。標準仕様のルーフルーバーと壁部分のオプションを組み合わせることによって、天井と壁を自由に開閉できます。
天井と壁を全開にすれば、自然を思いっきり堪能できる屋外スペースに、天井のみを全開にすれば、プライベート感を保ちつつ自分だけの「空」を楽しむ空間にもなります。壁のみを全開にすれば、雨風や直射日光を防いで快適かつ開放的な空間になるなど、使い方は自由自在です。
ガーデンアネックスは、シンプルかつ洗練されたデザインも特徴です。極限までムダを削ぎ落としつつも、どこか高級感の宿るデザインは、「究極の離れ」の名に恥じない佇まい。シンプルなデザインなので景観の邪魔にならず、自然と調和しやすい点も魅力のひとつです。
また、本体や屋根、壁(スクリーン)のカラーは選択可能で、ホワイト・グレー・ダークグレー・ブラックといったシックなカラー展開が用意されています。色の組み合わせやインテリア次第で、モダンな印象にも、スタイリッシュな印象にも仕上げることができるでしょう。
LIXILのガーデンアネックスには、多彩なオプションが用意されています。設置環境や利用シーンに合わせて、離れ空間を自分好みにカスタマイズしてみましょう。
本体のフレーム部分と柱には、オプションとしてLED照明を取り付けられます。光源がプラスされることで、日中の青空だけでなく、夜の幻想的な空間を楽しむことが可能です。
柱やフレーム部分が直接光るタイプなので、光源を確保しつつ景観を邪魔することもありません。別途照明器具を設置する必要がない分、空間を広く使えるのもメリットです。LED照明は色彩調節が可能なタイプなので、利用シーンに合わせて異なる雰囲気を演出できるでしょう。
また、ルーフルーバーと同様、専用アプリをダウンロードすればスマートフォンやタブレットからの操作も可能となります。気軽に空間の雰囲気を変えられるため、ディナーやホームパーティー、読書や就寝前のリラックスタイムなど、活用シーンがぐっと増えそうです。
壁部分には、オプションとしてプライベート感を高めるロールスクリーンを取り付け可能です。ロールスクリーンとは、スクリーンと呼ばれる生地を芯となるパイプで巻き取ることで、上下に開閉するアイテムのこと。「ロールカーテン」と呼ばれることもありますが、お部屋の窓に取り付けるカーテンとは異なり、ガーデンアネックスのロールスクリーンは「壁」としての役割を担っています。
ロールスクリーンを開ければ、開放的なガーデンスペースに。ロールスクリーンを閉じれば、プライベート感溢れる屋外空間になるでしょう。ルーフルーバーと同様リモコン操作が可能なため、開放感とプライベート空間を手軽に切り替えることができます。
また、ロールスクリーンに使用されている素材には透過性があるため、完全に閉じた状態でも圧迫感がありません。外部からの視線をシャットアウトしつつ、ほどよい採光を実現できます。
「庭でアウトドアを楽しみたいけれど、ご近所からの視線が気になる」という方は、ぜひ取り入れたいオプションです。さらに、スクリーンには光でモノを検知する「光電センサー」が搭載されており、使用中の安全性にも配慮されています。
オプションとして、ガラスパネルを設置することも可能です。透明なガラスパネルが風景を損なうことなく、空間を美しく仕切ってくれます。自然豊かな環境に設置すれば、ガラス張りの空間で自然に囲まれる贅沢体験ができるでしょう。
ガラスパネルが「透明な壁」として機能し、ロールスクリーンと組みわせることで居室感が高まる効果も期待できます。より一層プライベート感がアップするため、ガーデンアネックスを秘密基地として活用したい方にもおすすめです。また、防風性が高まるため、風の強い日でも快適にアウトドアリビングを楽しめます。
オプションとしてヒーターをプラスすれば、肌寒い季節のアウトドアでも安心です。壁を閉め切った状態でヒーターをつけると、屋外でも快適な環境を保てます。
ロールスクリーンは透過性のある素材なので、ほどよい開放感と快適性を両立できるでしょう。暖かい空間で過ごしながらも、自然のやわらかな光を感じられます。
音楽を楽しみたい方には、スピーカーを搭載させるのもおすすめです。Bluetooth接続なので、スマートフォンやタブレットからお好きな曲を流すことができます。お気に入りの楽曲をBGMに食事や読書を楽しんだり、ヒーリングミュージックを流しながらヨガをしたり、アウトドアリビングの楽しみ方がさらに広がること間違いなしです。
周辺環境やオプションによってさまざまな使い方を楽しめるガーデンアネックスの代表的な活用方法をご紹介します。
日常から離れたプライベート空間として使用するのが、ガーデンアネックスの最も一般的な活用方法です。屋根部分をフルオープンにすれば、まるで空をひとり占めしているかのような気分になります。趣味を楽しんだり、読書をしたり、仕事のアイデアを練ったりするなど、自分だけの秘密基地として、さまざまな活用方法を楽しめます。
非日常感を楽しめるガーデンアネックスは、家族や友人とのホームパーティーにもぴったり。ランチタイムには庭の木々や花々、ディナータイムには輝く星々を満喫しながら、上質でラグジュアリーな時間を過ごせます。オプションのLED照明は色彩調整が可能なため、光の色によって違った雰囲気を演出できるのも魅力です。
自然豊かな環境にガーデンアネックスを設置すれば、アウトドアレジャーの拠点としても活用できます。コンロを持ち込んでバーベキューをしたり、望遠鏡で星々を観測したり、さまざまなアウトドアを楽しめます。ガラスパネルを追加すれば、空間を仕切りつつ豊かな自然を満喫できるため、リゾート地の別宅や別荘に設置する場合にもおすすめです。
絵画や陶芸など創作活動をお楽しみの方におすすめなのが、ガーデンアネックスをギャラリーとして活用する方法。自慢の作品を展示すれば、友人や知人を気軽に招けるギャラリーとして使用できます。
ガーデンアネックス本体はシンプルかつ洗練されたデザインなので、作品の魅力がより一層際立つのもポイントです。また、ギャラリー兼アトリエとして使用したり、ワークショップを開いたりするのもよいでしょう。
ここからは、ガーデンアネックスの施工事例をご紹介します。
木々に囲まれた自然豊かな環境にガーデンアネックスを設置しています。リラックス感溢れる家具を配置することで、くつろぎのプライベート屋外空間を実現しました。母屋からは離れた場所に建設しているため隠れ家的な雰囲気があり、日常を離れて一人過ごすのにもぴったりな空間です。
ガーデンアネックスは、住まいの一部に組み込むことも可能です。階段や居室と一体化させることで、開放感のあるセカンドリビングとして活用できます。フルオープンタイプのルーフルーバーを採用しているため、天気の良い日は青空の下で食事を楽しむこともで可能です。
ガーデンアネックスをプールのすぐそばに設置すれば、自宅のお庭にプライベートリゾートが出現します。水とたわむれたあとは、プライベート感溢れる空間でほっとリラックス。ルーフルーバーを調節すれば、日差しをやわらかくカットできそうです。オプションのLEDライトを取り付けることで、夜はまた違った雰囲気を演出できます。
住まいの曲線に沿うようにガーデンアネックスを連結し、広々とした空間を確保しました。天候に合わせてルーフ部分を開閉可能なテラススペースを実現しています。このように柔軟な施工が可能な点も、ガーデンアネックスのメリットです。
ご自宅にラグジュアリーなアウトドアリビングを設置したいとお考えの方は、ぜひ「ZOUS」までご相談ください。「ZOUS」は千葉エリアを中心に、海外の生活スタイルにヒントを得た先進的な「ガーデンデザイン」を提案する会社です。
レジャー施設やリゾート開発の実績豊富な当社なら、ハイクラスな高級エクステリアのご提案が可能です。外構全体のトータルデザインも承っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
LIXILが手がける「ガーデンアネックス」は、贅と美を追求した極上のアウトドアリビングです。食事や読書、自然観賞やパーティーなど、楽しみ方は無限大。日常から離れたプライベート空間を手に入れたい方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。