庭や駐車場に砂利を敷くとき、費用を抑えるために、DIYしようと考える方は少なくありません。しかし、業者に依頼した場合とDIYしたときに、どれくらい費用が違うのかを知っている方は少ないようです。それぞれの費用を知らないままだと、費用対効果を比べられず、どちらがよいのかを判断するのは難しくなります。
そこで今回は、砂利敷きの費用について詳しく解説していきます。本記事を読むと、砂利敷きの費用だけでなく、メリット・デメリット、工程などの基礎知識と、業者に依頼するメリットが分かります。砂利敷きを業者に依頼するかDIYするか悩んでいたり、費用に疑問があったりする方は、ぜひご一読ください。
目次
砂利敷きとは、名前の通り敷地に砂利を敷く工事のことです。庭や駐車場に敷かれていることが多いので、目にしたことがある方も多いでしょう。
しかし、砂利の魅力や種類について知っている人はそれほど多くありません。そこで、まずは砂利敷きに関する基礎知識について解説していきます。
砂利を敷くと、土が露出している部分がなくなるので、敷いた場所のデザイン性を高められます。実際、庭や駐車場の舗装に砂利を選ぶ方は少なくありません。
庭や駐車場の舗装としては、コンクリートも知られています。しかし、コンクリート舗装は大掛かりな工事が必要なので、施工費用が高くなる点に注意が必要です。
その点、砂利敷きは舗装工事の中でも、費用が安いことで知られています。費用を抑えながら、舗装をおしゃれにできるのが最大の魅力でしょう。
また、砂利敷きは防犯性を高めてくれる一面もあります。砂利を敷いた上を人が通ると、砂同士がこすれて音が出るので、不審者の侵入を予防できます。
砂利は、大きさによって下記の3種類に分けることができます。
砂利の大きさが変わると、見た目の印象だけでなく、特徴や役割も変わります。そのため、設置場所や設置目的に応じた砂利の選択が大切です。ここでは、3種類の特徴と、それぞれの適した使い方を詳しく解説していきます。
まず、それぞれの特徴とよく使われている場所は下記の通りです。
砂利の種類 | 大きさ | よく使われている場所 |
---|---|---|
大型砂利 | 直径5cm以上 | 建設現場など |
中型砂利 | 直径2cm~4cm | 駐車場 |
小型砂利 | 直径0cm~2cm | 庭 |
直径5cm以上のものが大型砂利です。土止めや土砂崩れ防止として使われることが多いので、建設現場で多く使われています。
適度な大きさがある中型砂利は、車などの重量物が通っても跳ねにくいのが特徴です。そのため、砂利が跳ねて車を傷つける可能性が低いので、駐車場によく使われています。
直系0cm~2cm程度の、最も小さなものが小型砂利です。小型砂利はサイズが小さいので、すき間を作りにくいのが特徴です。そのため、雑草対策で砂利を敷くときは、よく小型砂利が用いられます。
何事にもメリットがあれば、デメリットもあります。後悔しないためには、メリットとデメリットの両方を理解したうえで、適したものを選択しなければいけません。ここからは、砂利敷きのメリットとデメリットについて、詳しく解説していきます。
砂利敷きの代表的なメリットには、次のものがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
砂利を敷くときは、防草シートも一緒に敷くため、雑草が生えにくくなるのがメリットです。庭をきれいな状態に保つには、雑草対策が欠かせません。
そのため、日々の除草作業に頭を悩ませている方は多くいらっしゃいます。砂利を敷くことで雑草が生えにくくなるので、手入れが簡単になり、日々の除草作業から解放されるのは大きなメリットでしょう。
防犯効果が得られるのも、砂利を敷く大きなメリットです。砂利はこすれあうと音が鳴り、人が上を歩くと音が出ます。音が出る環境を作ることで、不審者や泥棒が近づきにくい環境を作れるのも1つのメリットです。
砂利を敷くと、水はけが良くなるのもメリットです。砂利の間にはすき間があるので、雨が降っても水たまりができません。
そのため、雨が降っても靴に泥汚れが付きにくくなります。靴に泥汚れが付きにくくなると、泥汚れが広がることもありません。
砂利敷きの代表的なデメリットとしては、次の2つが挙げられます。
砂利敷きで後悔しないためにも、デメリットの詳細を確認しておきましょう。
最初に紹介するデメリットが、掃き掃除が難しくなることです。砂利は1つひとつが小さいので、掃き掃除をするとゴミと一緒に転がってしまい、ゴミだけを集めにくくなります。そのため、落ち葉などをよく掃く場所の場合は、掃除の仕方に工夫が必要になるでしょう。
続いてのデメリットは、車いすやベビーカーの移動が難しくなることです。砂利を敷くと、車いすやベビーカーのタイヤが取られやすくなります。スムーズに移動できないと、ストレスの原因になるので、車いすやベビーカーでの移動が想定される場合は、別ルートを確保するなどの対策を考えておきましょう。
砂利敷きをDIYすると施工費用を抑えられるので、DIYを検討される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際にどれくらい費用を節約できるのかをご存知の方は、それほど多くないでしょう。ここからは、砂利敷きを業者に依頼した場合と、DIYした場合の費用について、詳しく解説していきます。
砂利敷きを業者に依頼したときの費用相場は、1㎡あたり約5,000円から7,000円程度です。たとえば、10坪(33㎡)の庭に砂利を敷く場合は、約16万5,000円~23万1,000円程度の費用がかかります。
また、一般的な駐車場は15㎡程度なので、駐車場に砂利を敷く場合の費用は約7万5,000円~10万5,000円程度です。ただし、砂利敷きの費用は砂利の種類や量、地盤の状態などによって変わるので、あくまで上記の相場は目安として覚えておきましょう。
続いて砂利敷きをDIYしたときの費用相場を見ていきましょう。DIYで砂利を敷くとき、必要になるのが次の材料です。
DIYで設置するときに必要になるのは材料費だけなので、上記の材料費を合計すると1㎡あたり約2,000円が必要になります。業者に依頼したときの費用相場が1㎡あたり約5,000円から7,000円程度なので、半額以下で設置できる計算です。
ただし、費用面だけで比較することはできません。なぜなら、正しく施工できていないと雑草が生えたり、土地と砂利が混ざったりすることがあるからです。
正しい工程を知らずにDIYした場合、修繕のためにかえって手間と費用がかさむ可能性もあります。そのため、DIYで砂利を敷こうとする方こそ、正しい工程を理解しておかなければいけません。次章で、砂利敷きの工程を詳しく解説しているので、DIYを検討している方はぜひ参考にしてください。
砂利敷きは、ただ砂利を敷き詰めれば終わりというわけではありません。下地づくりによって水たまりができない環境にしたり、雑草が生えにくい環境にしたりする必要があるからです。ここからは、砂利敷きの工程について、詳しく確認していきましょう。
施工場所に雑草が生えている場合は、まず雑草を刈らなければいけません。なお、このときに除草剤を撒いておくと、雑草が生えにくい環境を作れます。
後の工程で防草シートを敷くので、除草剤を撒く必要がないと考えがちですが、防草シートを敷いたからといって絶対に草が生えないわけではありません。そのため、雑草が生えにくくしたい方は、あらかじめ除草剤を撒いておきましょう。
続いての工程は床均しです。床均しとは、地面をきれいに均す作業のことで、地面を平らにして、砂利を均一の厚みに敷けるようにします。地面がきれいに平らになっていないと、水たまりができる原因になるので、丁寧な作業が求められます。
続いての工程が転圧作業です。転圧とは、圧力をかけて土を固める作業のことで、転圧機と呼ばれる機械を使って行います。
DIYで砂利を敷く場合、転圧機がないためにこの工程を飛ばす方も多いですが、転圧ができていないと強固な下地ができません。下地が固まっていないと、歩くと沈んでしまい、足を取られて転倒することもあるので注意してください。
また、駐車場に砂利を敷く場合は、下地が固まっていないと、車が乗り入れたときに砂利が跳ねて、車を傷つけることもあります。安心できる環境づくりにおいて重要な工程なので、転圧機でしっかりと地面を固めておきましょう。
当然、転圧機を購入するとなるとDIYの費用が膨らむことになります。そのため、転圧機を使う機会が少ないと判断される場合は、業者への依頼を検討しましょう。
続いての工程が、防草シート敷きです。雑草の発生を抑制する防草シートを敷いて、雑草が生えにくい環境を整えていきます。この作業によって、砂利を敷いた後の環境が決まるので、非常に重要な工程です。
最後に行う工程が、砂利敷きです。砂利を敷くときは、砂利の厚みを均一にする必要があります。砂利の厚みを均一にすれば、歩きやすく、車が乗り入れても砂利が跳ねて車を傷つけない環境を作れます。
なお、砂利の厚さは施工場所によって変わります。人が歩くだけの場合は必要な厚みは約40mm~50mm程度です。
一方で、駐車場に砂利を敷く場合は、約70mm~100mm程度の厚みが必要になります。ただし、駐車場に砂利を敷く場合は、土地の地質によって必要な厚みが変わるので、不安な方は業者への依頼を検討してください。
砂利敷きは、それほど難しい工事ではありません。そのため、ある程度DIYに慣れている方であれば、問題なく設置できるでしょう。
ただし、慣れていない場合は慎重に判断しなければいけません。なぜなら、作業に慣れていない方にとって、下地作りは簡単な作業ではないからです。
DIYで設置される方の中には、下地作業を飛ばして砂利を敷く場合もあります。しかし、必要な工程を飛ばしてしまうと、設置後にトラブルが起こる可能性があるので、必ず正しい手順を踏んでください。
トラブルの内容によっては、砂利を撤去して再度工事を実施しなければいけないケースもあります。これでは、費用を抑えるどころか余計に費用がかかってしまいます。このような事態を避けるためにも、作業に慣れていなくて不安な場合は、業者への依頼を検討しましょう。
砂利敷きを業者に依頼するメリットが、次の5つです。
それでは、それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
業者に依頼すると、工事だけでなく砂利を運搬する必要がない点がメリットです。DIY時に見落としがちなのが運搬の手間で、DIYで砂利を敷くときは、作業だけでなく材料も自分で準備し、砂利を運ぶ作業が必要になります。
その際、軽トラックを借りたり、材料を積み込んだり、やらなければいけない作業が多く発生します。業者に依頼すれば、これらの作業をすべて任せられ、手間を大きく省けるでしょう。
砂利敷きを業者に依頼すると、時間を節約できるのも大きなメリットです。DIYする場合は、想像以上に時間がかかります。
作業だけでなく、材料の買い出しや積み込み、軽トラックを借りる場合は往復の移動時間も必要です。特に、作業に慣れていない方は、土日だけで作業が終わらないケースも考えられます。
その点、業者に依頼すれば自分の時間が奪われることがありません。依頼費用さえ支払えば、DIYで行うより短時間で高品質な砂利敷きを実現してくれるでしょう。
砂利敷きを業者にお願いすれば、怪我の心配がない点もメリットです。DIYに慣れている方ならまだしも、慣れていない方や、普段運動不足の方がいきなり砂利敷きに取り組むと、思わぬ怪我をする可能性があります。
運動不足の方にとって、砂利の積み込みなどは決して楽な運動ではないので、無理をして怪我をするリスクが高まります。怪我をすると、費用を抑えるどころの話ではなくなってしまうので、作業に慣れていない方は業者への依頼がおすすめです。
業者に依頼する1番のメリットがクオリティの高さです。ここまで見てきた通り、砂利敷きはDIYでもできます。しかし、プロと比べると仕上がりに大きな違いが出ます。
特に、その上を歩いたり、自動車で通ったりする場合は、DIYだと使い勝手の悪さや車の傷に繋がる可能性が高まります。そのため、より高いクオリティでの砂利敷きを目指す方は、DIYでなく業者への依頼を検討するとよいでしょう。
砂利敷きを業者に依頼した場合の費用相場は、1㎡あたり約5,000円~7,000円程度になる一方で、DIYすれば1㎡あたり約2,000円です。そのため、費用だけを見ればDIYすることで半額以下にできてお得だといえます。
その結果、費用だけを考えて、砂利敷きをDIYしようと考える方は少なくありません。しかし、DIYする場合は作業に慣れていないと、仕上がりに満足できない場合もあることに注意が必要です。
DIYして費用を抑えることができても、仕上がりに満足できなければ意味がありません。砂利を敷くときは、費用だけでなく、かかる時間や労力も考えたうえで、DIYにするのか業者に依頼するのかを決めるようにしましょう。
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