駐車場の舗装選びは重要になります。なぜなら、舗装はその性質上、簡単にやり直すことができないからです。そのため、舗装を何にするのかは慎重に判断しなければいけません。
また、舗装の種類によって見た目はもちろん、使いやすさや耐久性も変わるので、後悔しない駐車場を作るためには、それぞれのメリットやデメリットについて理解しておくことも大切です。
では、どのような舗装を選択すればいいのでしょう?駐車場舗装には、さまざまなものが存在しますが、どれにするのか悩まれている方には、インターロッキングがおすすめです。
今回は、インターロッキング駐車場の費用とメリットについて詳しく解説していきます。本記事を読むと、インターロッキング駐車場の費用とメリット・デメリットだけでなく、インターロッキング駐車場の特徴と魅力、施工方法が分かるので、駐車場の舗装に悩まれている方や、インターロッキングに決めかねている方は、参考にしてください。
目次
突然、駐車場の舗装はインターロッキングがおすすめですと言われても、その特徴や理由が分からなければ、簡単に決めることはできません。実際、駐車場の舗装を決めるときに、最も大切になるのは、ご自身の状況や希望に合わせた選択にあるからです。
そして、状況や希望に合う舗装を選択するためには、基礎的な知識が欠かせません。まずは、インターロッキングの特徴と魅力について詳しく見ていきましょう。
インターロッキングは日本語で「かみ合わせる」という意味があり、名前の通りブロックをかみ合わせていく施工方法のことです。かみ合わせることで荷重がかかっても力を分散することができるので、インターロッキングは丈夫な舗装としても知られています。
インターロッキングブロックは1950年代にドイツで発明され、開発された当初は公園などの歩道舗装として使われていました。その後、デザイン性を高められることが評価され、一般家庭でも使用されるようになったのです。
ちなみに、日本に導入されたのは1970年代で、戸建て住宅の駐車場や玄関アプローチなど庭の舗装として使われています。そんなインターロッキングブロックの特徴は、色やサイズが豊富な点です。豊富な色やサイズを組み合わせていくことで、デザイン性を高めることができます。
駐車場の舗装で代表的なのがコンクリート舗装です。しかし、コンクリート舗装には2つの弱点があります。それが、汚れとクラックです。コンクリート舗装を長年使い続けていくと、汚れが目立つようになります。場合によっては、アスファルトと同じくらい黒くなることもあるので、注意しなければいけません。
また、クラックと呼ばれるひび割れや亀裂もコンクリートの弱点です。中には、汚れやクラックが酷くなってからやり直せばいいと考える方もいらっしゃいます。しかし、コンクリート舗装をやり直したり、別の舗装に変更したりする時は、一度、コンクリートを解体しなければいけません。
そのため、撤去費用や処分費用がかかるので、少なくない費用がかかるのがデメリットです。
一方、インターロッキング舗装だと、汚れがひどくなったときや、補修が必要になった場合でも、表面のブロックを取り外して敷き直すだけでいいので、工事が簡単なうえに費用を抑えることができます。
インターロッキングの魅力は、さまざまなブロックを使ってデザイン性を高められるだけでなく、一度、施工すれば補修が必要になったときでも、施工費用を抑えられることにあるのです。
舗装選びで重要なのは、メリットとデメリットを理解したうえでの選択です。ここからは、インターロッキングのメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
インターロッキング駐車場のメリットには、次の6つが存在します。
それでは、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
インターロッキング駐車場のメリットは透水性が高く、浸水防止に繋がることです。インターロッキングブロックには、透水ブロックと呼ばれるものが存在します。
透水性とは、土などの物質が水を通す性質のことで、透水性が高ければ水を通しやすく、逆に低ければ水を通しにくくなります。透水性が高いインターロッキングブロックを使うと、水はけがよくなるので、水たまりができにくい環境を作ることが可能です。
水たまりができにくくなると浸水しにくくなります。そのため、大雨でも車が水没するリスクを下げることができるのです。安心できる環境を作れるのは、大きなメリットになるでしょう。
遮熱透水性のインターロッキングブロックを使用すれば、浸水防止になるだけでなく、遮熱することも可能です。駐車場において、熱を抑える効果は大きなメリットになります。なぜなら、駐車場が熱くなると車内温度が高くなってしまうからです。
夏になると、駐車場に停めている車の車内温度は40から50度になることも珍しくありません。遮熱透水性のインターロッキングブロックを使うと、赤外線を反射することで、舗装の表面温度を15度近く下げることができると言われています。当然、舗装の表面温度が下がれば、車内温度の上昇を抑えることも可能です。
デザインの自由度が高いこともインターロッキング駐車場のメリットです。インターロッキングブロックには、さまざまな色やサイズが存在していて、それらを組み合わせることでデザインの幅を広げることができます。
庭の雰囲気や建物に合わせたデザインで、外構・エクステリアに統一感を持たせることも可能です。そのため、おしゃれな外構・エクステリアを目指す方にとって、心強いアイテムといえるでしょう。
インターロッキングのメリットは、雑草対策が簡単になることです。実際、雑草対策のためにインターロッキングを選択する方もいらっしゃいます。しかし、まったく雑草が生えないわけではありません。
ブロック同士をかみ合わせても隙間に砂が入り、ここから雑草が生えることがあるのです。そのため、雑草がまったく生えなくなるわけではありません。
ただし、手入れは圧倒的に楽になります。なぜなら、すき間から生えてくる雑草自体が小さく、簡単に抜くことができるからです。雑草に悩まされている方にとって、手入れが簡単になるメリットは決して小さなものではありません。
続いてご紹介する、インターロッキングのメリットが耐久性の高さと柔軟性の高さです。インターロッキングは、地面の揺れや変化に強く、ひび割れが起こりにくいので、トラックなど重さがある車両が行き来する場所に利用されることも少なくありません。
そのため、車の出入りが多い駐車場に適した舗装とされています。車の出入りが多い駐車場において、耐久性の高さと柔軟性の高さは重要です。
補修費用を抑えられることもインターロッキングのメリットです。そもそも、インターロッキングは耐久性が高くて補修サイクルが長いので、長期的に見たときに補修費用を抑えることができます。
また、補修が必要になった場合でも、補修部分のブロックを敷き替えることで対応できるので、他の舗装と比べても補修費用が安いのが特徴です。駐車場を長く使い続けていくと、補修が必要になることがあります。そのため、長期的な目で見ると補修費用を抑えることは大きなメリットです。
インターロッキング駐車場のデメリットは次の4つです。
ここからは、それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
インターロッキング駐車場のデメリットが、初期費用の高さにあります。駐車場の舗装をインターロッキングにする場合は、ブロックを敷き詰めるための下処理が必要です。また、ブロックは手作業によって敷き詰めていくので、施工期間が長くなり、コンクリート舗装と比較すると、初期費用は高くなります。
ブロックの隙間から雑草が生えることもデメリットです。基本的に、インターロッキングは雑草対策になります。ただし、ブロックとブロックの隙間に砂が入り、そこから雑草が生えてくるので手入れが必要です。
もちろん、土が露出している部分が少ないので、それほど多く生えてくるわけではありません。しかし、長くきれいな状態で使い続けていくためには、手入れが必要になることは覚えておきましょう。
経年劣化によってブロックの色が変わることもデメリットです。ブロックは経年劣化により色が変わることがあるので、塗装によるメンテナンスが必要になります。ただし、ブロックの中には色落ちしにくい機能を持ったものもあるので、補修費用やメンテナンス費用を抑えたい場合は、最初から色落ちしにくいブロックを選ぶのも方法です。
駐車場にインターロッキングを使うときは2つの選択肢があります。それが、全体をインターロッキングにする方法と、一部分だけインターロッキングにする方法です。ここからは、それぞれの方法について詳しく解説していきます。
駐車場全体をインターロッキングにすると、施工面積が広くなるのでデザイン性を高めることができます。また、外構のアクセントになるので、外構全体のデザインに影響を与えることが可能です。
ただし、施工面積が広がると費用も膨らむので予算に合わせた選択が重要になります。なお、駐車場1台分の広さは一般的に15㎡前後とされているので、広さを考えるときの目安として覚えておきましょう。
駐車場の一部分だけをインターロッキングにするという選択肢もあります。特に、費用を抑えたい方におすすめです。インターロッキングの施工面積を少なくすることで、価格を抑えながらデザイン性を追求できるのは大きなメリットになります。
また、乗り降りする部分にインターロッキングを使えば水はけが良くなり、水たまりができにくい環境を作ることができるので、雨天時のストレスを減らすことができます。
一部分をインターロッキングにすると、費用を抑えられるだけでなく、デザイン性と機能性を高めることができるのは大きな魅力です。
ここまで、インターロッキングの特徴と魅力、メリットとデメリットについて解説してきました。中には、駐車場の舗装をインターロッキングにしようとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。ここで、重要になるのがインターロッキング駐車場の費用相場です。
ここからは、インターロッキング駐車場の費用相場について詳しく見ていきましょう。インターロッキング駐車場の費用相場は、施工面積や使用するブロックによって変わります。そのため、ここでの費用相場はあくまで目安として覚えておきましょう。
材料費と施工費用を合わせた1㎡あたりの費用相場は約9,000円です。駐車場の広さで考えると、目安となる費用相場は以下のようになります。
なお、インターロッキング駐車場はDIYすることも可能です。この場合、材料費と道具の購入費用がかかります。なお、材料費の相場は下記の通りです。
材料 | 費用相場 |
---|---|
インターロッキングブロック | 約100円(1㎡あたり約50個必要) |
目地砂 | 約700円(1袋20kg) |
敷砂 | 約5,000円(15㎡分程度) |
砕石 | 約1,400円(1t) |
粒度調整砕石 | 約1,600円(1t) |
砕石と粒度調整砕石は70mm程度の厚みなので、15㎡の場合で考えると、それぞれ2.1t程度が必要です。上記の費用を見れば分かるように、インターロッキングをDIYすると費用を大幅に抑えることができます。
ただし、インターロッキング施工で重要な基礎づくりは経験が少ない方にとって、簡単な作業とはいえません。基礎がしっかりできていないと、ブロックが沈んだり歪むこともあるので、作業に慣れていない場合は、業者への依頼がおすすめです。
インターロッキング駐車場の魅力は、デザイン自由度の高さにあります。インターロッキングブロックは、カラーやサイズのバリエーションが豊富なので、さまざまなブロックを組み合わせることで、デザイン性を追求することが可能です。そのため、外構全体のイメージに合わせることや、家の雰囲気に合わせることもできます。
また、デザイン性を追求できるだけでなく、メンテナンス費用を抑えられる効果も魅力です。基本的に、駐車場は長く使い続けていくことが前提になります。だからこそ、メンテナンス費用について考えておくことが重要です。
インターロッキングの場合、コンクリート舗装のように、補修時に大掛かりな工事は必要ありません。補修部分のブロックを変えるだけで対応できるのです。そのため、工事期間は短く、費用を抑えることができます。
長年使い続けていく駐車場だからこそ、長いスパンで考えることも大切です。駐車場の舗装にお悩みの場合は、デザイン性と機能性を兼ね備えたインターロッキングを検討してみましょう。
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