第二のリビングと呼ばれるアウトドアリビングを作ると、庭でできることの幅が広がるだけでなく、庭で過ごす時間がより快適なものになります。その一方で、どれくらいの費用がかかるのか分からないことに不安を感じ、アウトドアリビングの設置に踏み切れない方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回はアウトドアリビングの費用相場について徹底解説します。本記事を読むと、アウトトドリビングの費用相場とアウトドアリビングの基礎知識、おしゃれにするコツと費用を抑えるポイントが分かります。アウトドアリビングの設置をご検討中の方や、これまでアウトドアリビングの設置を考えたことがある方は、ぜひご一読ください。
目次
アウトドアリビングとは、屋外でありながらリビングのように快適に過ごせる空間のことです。基本的には、屋内リビングの延長にウッドデッキやタイルを設置して空間を作ります。セカンドリビングのような役割を持ちますが、さまざまな使い方ができるのも魅力です。
アウトドアリビングに屋外家具を設置すれば、庭にくつろぎ空間を作れるだけでなく、バーベキューや食事会なども楽しめます。また、アウトドアリビングを、お子様やペットの遊び場として使用される方も少なくありません。さまざまな使い方ができるという意味では、屋外に設置する多目的スペースのような存在だといえます。
アウトドアリビングは、大きく次の3種類に分けられます。
ここからは、それぞれのアウトドアリビングの特徴について解説していきます。
多くの方がアウトドアリビングと聞いてイメージされるのが、住宅の外側に作るアウトドアリビングです。このタイプのアウトドアリビングは、基本的に屋内リビングの延長に、ウッドデッキやタイルを設置してスペースを作ります。このタイプは、屋内のリビングと繋がっていて、外から見たときに奥行が出るため、開放感を演出できます。
また、屋内と繋がっているので、キッチンから料理を運びやすいのも特徴です。キッチンで作った料理を簡単に屋外に運搬できるのは、アウトドアで料理を楽しみたい方にとって大きな魅力となるでしょう。さらに、住宅と繋がっていることで、荷物の出し入れが簡単になる点もメリットだといえます。
室内をリノベーションして作るアウトドアリビングもあります。このタイプは、庭をリフォームするのではなく、家をリフォームするのが特徴です。
中には、室内をリノベーションすると聞いて費用を心配される方もいらっしゃいます。しかし、すでに屋根や基礎部分があるので、想像しているよりも費用を抑えられるでしょう。
ただし、室内をアウトドアリビングにリノベーションできるかどうかは、耐震構造や建物の状態に左右されます。建物の状態によっては、費用が大きく変わる可能性があることは覚えておきましょう。
室内をリノベーションしてアウトドアリビングを設置する人の中には、駐車場を兼ねたビルドインガレージ風のアウトドアリビングを作られる方もいらっしゃいます。ビルドインガレージ風にして勝手口を付ければ、雨が降っても濡れない環境を作れます。そのため、室内リノベーションのアウトドアリビングは、秘密基地のような空間を作りたい方にとっては、魅力的な選択肢だといえるでしょう。
アウトドアリビングは、離れに作ることもできます。この場合、建物自体に手を加える必要がないのが特徴です。離れにアウトドアリビングを作る方の中には、冷暖房が完備されている小屋タイプを設置する方もいらっしゃいます。
小屋タイプはさまざまな使い方ができ、たとえば筋トレ用のトレーニングルーム、防音設備を付けたピアノのレッスンルームとして使用する方も多いです。また、自営業の方なら事務所として使用もできるでしょう。このように、小屋タイプを設置すると、できることの幅がさまざまに広がります。
ただし、小屋タイプを設置するときは、設置場所に注意しなければいけません。特に、地盤が弱い場所に設置するのは危険です。地盤が弱い場合は建物を建てるときと同じで、基礎工事が必要になります。
また、小屋タイプを設置するときは、建築確認申請の有無についての確認も必要です。床面積が10㎡以上の屋根と壁に囲まれた建物を建てるときは、建築確認申請が必要になるので、小屋の面積に応じた対応が求められます。
分からない場合は、業者に申請確認の有無を問い合わせておきましょう。なお、費用はかかりますが、建築確認申請の手続きは業者に代行してもらうのが一般的です。
小屋タイプ以外には、ガゼボを建てるのも1つの方法です。ガゼボとは敷地内の景色が良い場所に建てられる休憩所のようなもので、基本的には基礎と柱と屋根で作られたシンプルな構造物になります。離れにガゼボを設置することで、非日常的な空間を作れるでしょう。
アウトドアリビングを設置すると、庭でできることの幅が広がるだけでなく、外構・エクステリアをおしゃれに演出できます。ただし、アウトドアリビングを作れば必ずおしゃれになるわけではありません。場合によっては、アウトドアリビングだけが浮いて見えてしまうことがあるので注意が必要です。
ここからは、アウトドアリビングをおしゃれにするコツとして、下記の2つについて詳しく解説していきます。
2つのコツを押さえて、おしゃれなアウトドアリビングを目指しましょう。
おしゃれなアウトドアリビングにするには、外構や建物と統一感を持たせることが大切です。アウトドアリビングを作るときに、アウトドアリビング単体で考える方がいらっしゃいます。しかし、アウトドアリビングも外構・エクステリアの一部なので、単体で考えると全体のバランスが崩れてしまいます。
特に、屋内リビングとアウトドアリビングを繋げる場合は注意しなければいけません。屋内リビングとアウトドアリビングが繋がると、空間に奥行が生まれ、リビングを広く開放的に演出できます。
その一方で、屋内リビングとアウトドアリビングで床面の色が違うと、ちぐはぐに見えてしまうので注意が必要です。開放感を演出するためにも、床面の色は極力合わせるようにしましょう。
このように、アウトドアリビングは外構や建物と統一感を持たせることで、おしゃれな雰囲気を演出できます。そのため、デザインやカラーは単体で考えるのではなく、全体に合うものを選択しましょう。
アウトドアリビングをおしゃれにするには、アイテムを効果的に使うことも大切です。特に、ガーデンファニチャーはアウトドアリビングのデザイン性を追求するうえでも、機能性を高めるうえでも欠かせません。
ガーデンファニチャーとは、屋外に設置する家具のことで、代表的なものとしては、ガーデンテーブルやガーデンチェア、ガーデンソファがあります。ガーデンファニチャーを設置すると、おしゃれな雰囲気を演出できるだけでなく、ゆっくりと過ごせる環境を整えられます。ガーデンファニチャーを設置して、おしゃれで快適な空間を作りましょう。
また、アウトドアリビングをおしゃれにするため、照明を設置するのも1つの方法です。照明を効果的に設置すると、おしゃれな空間を演出できます。
特に、植栽などを間接的に照らすと幻想的な雰囲気を演出でき、夜ならではのアウトドアリビングを楽しめます。昼と違う表情を見られるのも、屋外ならではの楽しみ方といえるでしょう。
アウトドアリビングを作る費用は、使用する素材や広さによって大きく変わります。そのため、相場の把握は簡単ではありません。ただし、工事の種類に応じた費用相場を把握すると、ある程度の相場は見えてきます。
そこで、ここからはアウトドアリビングの費用相場を理解するために、工事別の費用相場を詳しく解説していきます。
ウッドデッキの設置費用相場は、10㎡(約3坪)程度で約25万円~40万円程度です。ただし、使用する素材によって費用が変わるので、その点は覚えておかなければいけません。なお、素材別の目安となる費用相場は、人工木で1㎡あたり約2.5万円から4万円程度で、天然木のハードウッドの場合は1㎡あたり約3万円から4万円程度です。
タイルデッキの設置費用相場は、7平方メートル(約4.5畳)で約10万5,000円~21万円程度です。タイルデッキは、使用するタイルによって費用が変わります。なお、目安となる1㎡あたりの単価は約1万5,000円~3万円程度です。
テラスやウッドデッキに屋根を付ける費用相場は、約30万円~70万円程度です。屋根も使用する素材によって費用が変わるので、あくまで目安として覚えておきましょう。
また、シェードを設置して屋根の代わりとする方もいらっしゃいます。シェードの場合は、屋根を設置するよりも基本的に費用を抑えられるので、予算に限りがある場合は選択肢の1つとなるでしょう。なお、シェードの設置費用相場は約5万円~10万円程度です。
目隠しフェンスの設置費用相場は、長さ10m程度のフェンスで約20万円程度、1mあたりの目安となる単価は約1万5,000円~4万円程度です。
2m程度の高さのシンボルツリーを設置する費用相場は、約7万円から15万円程度です。しかし、植栽は土壌改良が必要なケースもあります。
この場合は別途費用がかかるので注意が必要です。また、植える木の高さが高くなるほど費用も上がるので、設置する木の高さがポイントになることは覚えておきましょう。
庭にライトを設置する工事費用の相場は約15万円です。
ガーデンファニチャーの価格は、テーブルとチェア4脚で約30万円程度です。しかし、ガーデンファニチャーの価格帯は非常に広いので、こちらの相場は目安として覚えておきましょう。
アウトドアリビングの費用を抑えるポイントとして、次の3つが重要です。
アウトドアリビングの費用は、こだわりが強ければ強いほど高くなります。だからこそ、費用を抑えるポイントを理解したうえで、賢く節約することが大切です。それぞれのポイントについて、詳しく確認していきましょう。
アウトドアリビングを作るとき、床の高さを低くすると費用を抑えられます。ウッドデッキやタイルデッキを設置するときは、基本的に屋内リビングと高さを揃えるケースが多くなります。
ただし、床を屋内リビングと揃えると、外から見えやすくなるので、目隠しを設置しなければいけません。つまり、床が高くなると工事費用が高くなるだけでなく、目隠しの設置費用もかかるということです。
反対に、床が低ければ、既存の壁だけで充分目隠し効果を得られる場合もあります。そのため、アウトドアリビングの工事費用を抑えたい場合は、床を低くすることも検討するとよいでしょう。
アウトドアリビングを作る際は、事前に予算を決めておくと、工事費用が膨らむのを抑えられます。アウトドアリビング作りを計画していると、追加したくなる工事が出てくることは珍しくありません。しかし、気の向くまま工事を追加していくと、想像以上に費用が膨らむことがあるので注意が必要です。
このような状態を防ぐためにも、予算を先に決めておきましょう。予算が決まっていれば、工事を追加したくなったときも、予算がブレーキの役割を果たすので工事費用が膨らむのを抑えられます。
アウトドアリビングは、施工実績が豊富な業者に依頼すると、費用を抑えられる可能性が高いです。施工実績が豊富な業者は、経験とノウハウが積み上がっています。そのため、スムーズに工事を進められるので施工期間が短くなり、それが費用に反映されやすくなります。
また、施工実績が豊富な業者に依頼すれば、経験とノウハウに基づいたアドバイスを受けられます。プロのアドバイスを受けられるメリットは決して小さくありません。費用を抑えるためだけでなく、アウトドアリビングのクオリティを高めるためにも、施工実績が豊富な業者に依頼しましょう。
なお、外構・エクステリア業者の多くは、施工実績をホームページに掲載しています。気になる業者を見つけたら、ホームページをチェックすることをおすすめします。
アウトドアリビングを作ると、屋内リビングで味わえない開放感を味わうことができます。また、庭にくつろぎスペースを作ると、庭で過ごす時間がより快適になるだけでなく、できることの幅が広がるのも魅力です。
しかし、アウトドアリビングを作るには複数の工事が必要になるので、費用を抑えるためにも、実施する工事は慎重に選ぶ必要があります。アウトドアリビング作りの計画を立てていると、追加したくなる工事が出てくることも珍しくありません。
その際は事前に予算を決めておけば、予算がブレーキの役割を果たすので、費用が膨らむのを防げます。今回ご紹介したことを参考に、費用相場を把握しつつ、おしゃれで実用的なアウトドアリビングを実現させましょう。
千葉で外構に関するお悩みがある方は、当社「ZOUS(ゾウズ)」までお気軽にご相談ください。
「Outside & Life Style 自分の庭を遊び尽くす!」をモットーに、海外のようなお庭で、外の目を気にせずプライベートが楽しめる空間デザインを得意としています。これまで数々のエクステリアを手掛けてきた知識と経験の豊富なスタッフが多数在籍しています。
コストパフォーマンスと高品質を大切にし、厳選した良質な資材を直輸入。遠目で分かるオリジナルデザインと近目で分かる施工のこだわりで、あなたの理想のエクステリアを叶えます。