「ガーデニングを楽しみたい」「今よりも庭をおしゃれにしたい」、このように考えている方には、パーゴラの設置がおすすめです。パーゴラとは、柱と桁で作られたガーデンアイテムのことで、古くはガーデンフレームと呼ばれていました。
パーゴラを設置することで、庭に新しい空間を作ることが可能です。また、つる性の植物を這わせるとグリーンの屋根を取り入れることもできるので、庭に自然を取り入れて彩りを持たせられます。
今回は、パーゴラについて詳しく解説していきます。本記事を読むと、パーゴラの基礎知識から設置するメリット・デメリット、パーゴラ選びで重要になるポイントが分かります。ワンランク上のおしゃれな庭を目指している方は、ぜひ、ご一読ください。
目次
パーゴラとは、イタリア語でブドウ棚のことを意味します。屋根部分の格子に植物を絡めて庭の景観を彩るために利用されてきました。現在では、柱と桁で作られた高さのある棚状の構造物全体のことをパーゴラと呼ぶようになっています。
そんなパーゴラを庭に設置すると、庭が立体的でおしゃれになるだけでなく、植物を這わせることで彩りを持たせることが可能です。そのため、多くのガーデニング愛好家に親しまれています。まずは、パーゴラについての理解を深めるために、パーゴラとガゼボの違い、DIYでの設置について見ていきましょう。
パーゴラと混同されがちな物としてガゼボがあります。ガゼボとは、敷地内の景色がいい場所に建てられた西洋風の東屋のことで、作りとしては東屋と同じく壁がないのが特徴です。公園や庭に建てられる東屋と同じく、ガゼボも休憩や眺望を目的として建てられています。
パーゴラとガゼボの違いは、植物の有無です。パーゴラは植物を這わせる花の棚という側面があります。日本でいえば藤棚と同じです。
一方のガゼボは植物がメインではありません。基本的には、ガゼボの中に設置している椅子やテーブルを使い、快適な空間で食事や景色を楽しむことを目的として設置されます。どちらも、庭に新しい空間を作るという意味では同じですが、植物を使って庭に彩りを持たせたい場合はパーゴラが適しています。
パーゴラはDIYでも設置できます。ただし、作業に慣れていない方は注意が必要です。パーゴラの仕組みだけを聞くと、DIYによる設置はそれほど難しくないと感じるかもしれません。
しかし、パーゴラを設置するときは、柱の基礎作りが重要になるうえに、柱を垂直に立てなければいけないので、それほど簡単なものではないのが現実です。また、設計図を作成する必要があるので、ある程度DIYに慣れている方でなければ難しいといえるでしょう。
DIYの方法として、DIY用のキットを使って設置する選択肢もあります。この場合、柱は予めカットされていて、設計図通りに組み立てていくだけで設置可能です。しかし、安いキットを購入すると、耐久性に乏しい素材が使用されているケースがあるので注意しなければいけません。
庭にパーゴラを設置するときは、長く使い続けていくことが前提になります。そのため、クオリティや安全面の確保が重要です。そのため、長年使い続けられるパーゴラを設置するには、外構・エクステリア業者へ依頼した方がいいでしょう。
庭にパーゴラを設置する前には、知っておきたい基礎知識があります。それが、次の3つです。
ここからは、3つの基礎知識について詳しく解説していきます。
庭にパーゴラを設置する代表的な目的が、植物を這わせることで庭に立体感を持たせたり、彩りを加えたりすることです。しかし、設置目的はこれだけではありません。実は、機能性を求めて設置されるケースもあります。その機能が、日差しや雨、目線を遮ることです。
ただし、パーゴラを設置するだけでは日差しや雨、目線を遮ることはできません。なぜなら、パーゴラはフレームだけで作られているからです。しかし、植物を這わせたり布を張って屋根を作ったりすることで、日差しや雨を遮ることができます。
また、植物を這わせると圧迫感を出さずに自然な形で、視線を遮る環境を作ることが可能です。自然に日差しや雨、目線などを遮りたい方は、パーゴラの設置を検討してみるとよいでしょう。
パーゴラと一括りにいっても、その種類は複数存在します。そこで、ここからは代表的なパーゴラの種類について見ていきましょう。
独立タイプは、柱と桁で構成された木質素材の一般的なパーゴラです。庭の気に入った場所に設置できるので、自由度が高いことでも知られています。またキットも豊富なので、DIYでの設置を目指す方に適しているタイプです。
このタイプは、パーゴラとテラス屋根がセットになっています。パーゴラのデザイン性と、テラス屋根の実用性を兼ね備えているのが特徴です。
テラス屋根があることで、雨を遮ることができます。そのため、掃き出し窓に設置して、洗濯物を干す場所として使用されることも少なくありません。
フレームタイプは、フレームのみで構成されたシンプルなパーゴラです。シンプルな作りなので開放感を維持したまま、庭をおしゃれに彩ることができます。
また、屋根にシェードを取り付けることで日差しを遮ることができるのも特徴です。庭の開放感を維持したまま、パーゴラを設置したい方に適したタイプだといえます。
パーゴラの代表的な素材は、5つあります。ここからは、代表的なパーゴラの素材の特徴について見ていきましょう。
最初にご紹介する素材が天然木です。自然素材である天然木は植物との相性がよく、庭にマッチしやすいので、ガーデニング好きの方に人気があります。
一方で、天然素材なのでシロアリ被害のリスクがあることは忘れてはいけません。そのため、塗装や薬剤注入といった定期的なメンテナンスが必要なことを覚えておきましょう。
プラスチック素材を混ぜ合わせて作られた素材を樹脂と呼びます。樹脂製のパーゴラは、天然木の風合いを持ち合わせているのに、劣化やシロアリ被害を防げるのが特徴です。天然素材の風合いを楽しみたいけれど、メンテナンスに労力と時間をかけなくない方にとっては大きな魅力といえるでしょう。
錆びに強くメンテナンスがほとんど必要ないのがアルミ製の特徴です。アルミ製と聞くと、無機質なイメージがあるかもしれません。
しかし、シートが貼られているものを選べば木目の風合いを感じることもできます。ただし、メンテナンスが楽になる一方で、他の素材よりもコストがかかる点は覚えておきましょう。
アンティーク風の庭を目指す方には、アイアン製のパーゴラがおすすめです。細目のフレームで小さいサイズが多いので、狭い庭でも設置できる可能性が高くなります。ただし、錆びが出てしまうことがあるので、錆止めなどの定期メンテナンスが必要になることは覚えておきましょう。
後悔しないパーゴラ設置のためには、メリットとデメリットを理解しておくことも重要です。ここからは、パーゴラのメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
庭にパーゴラを置く代表的なメリットが次の3つです。
庭にパーゴラを設置して屋根をつければ、アウトドアリビングを作ることができます。室内では味わえない開放的なリラックススペースを作ることで、楽しみ方の選択肢を増やすことが可能です。庭での時間を楽しみたい方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
過ごしやすい環境を作れることも、パーゴラの大きなメリットです。パーゴラに植物を這わせて屋根を作るとグリーンルーフを作ることができます。
グリーンルーフとは緑(植物)の屋根の意味で、設置すると葉の蒸散効果によって、周囲の温度を下げることが可能です。植物の屋根が、庭に自然な形で日陰を作ってくれます。
また、グリーンルーフは室内の温度を下げる効果も期待できるので、過ごしやすい環境を作れる点もメリットになります。ただし、植物が育つまでにはある程度の時間が必要なので、設置を検討されている場合は覚えておきましょう。
庭に設置するパーゴラの素材を外構・エクステリアに合わせることで、庭に統一感を持たせられます。おしゃれな庭造りには統一感が欠かせません。
特に、ナチュラルテイストな印象を持たせたいときは、パーゴラは大きな効果を発揮します。庭に統一感を持たせられる素材を選び、おしゃれな庭造りを目指しましょう。
続いて、庭にパーゴラを置くデメリットを見ていきましょう。庭にパーゴラを置く代表的なデメリットが次の3つです。
日差しを遮るためにパーゴラの設置を検討している方は多いかもしれません。ただし、パーゴラだけでは日差しを遮ることはできないので注意してください。
パーゴラの天井は、基本的に格子状になっています。そのため、そのままでは日差しを遮ることができません。
日差しを遮りたい場合は、屋根部分に布製のシェードや植物を這わせる必要があることを覚えておきましょう。なお、植物を這わせるときは、植物が育つまでにある程度の期間がかかることも1つのデメリットになります。
パーゴラの素材によっては、メンテナンスが必要になることもデメリットになります。特に、木製パーゴラの場合は注意しなければいけません。天然木は、植物との相性がよく庭にマッチしやすい特徴があります。
しかし、天然素材はシロアリ被害のリスクがあるので、塗装や薬剤注入などの定期メンテナンスが必要です。メンテナンスの手間と費用を抑えたい場合は、他の素材よりも価格は高くなりますが、アルミ製を選択するのも1つの方法です。
掃除や植物の手入れが大変なことも、パーゴラを置くデメリットです。特に、屋根の上にゴミや落ち葉がたまると掃除は大変になります。
ただし、フレームや格子のままのパーゴラを設置すると掃除の手間を大きく減らすことが可能です。状況に応じた形を選択して対応していきましょう。
庭に設置するパーゴラ選びで失敗しないためは、次の2つのポイントが重要になります。
ここからは、パーゴラ選びで失敗しないための2つのポイントについて詳しく解説していきます。
パーゴラには、さまざまな形やデザインがありどのパーゴラを選べばいいのか悩まれる方も少なくありません。しかし、パーゴラを選ぶときは気を付けなければいけないポイントがあります。それが、目的と庭に合わせたパーゴラを選ぶことです。
パーゴラには、独立タイプや建物の脇に設置するタイプの他にも、立方体に近い部屋タイプや直方体の通路タイプ、フェンス一体タイプにアーチタイプなどさまざまなものが存在します。この中から、目的に合わせたタイプのパーゴラを選択する必要があるのです。
たとえば、ウッドデッキで食事やティータイムを楽しみたい場合は、部屋タイプのパーゴラが適しています。また、玄関アプローチに日陰を作りたい場合は、通路タイプのパーゴラを設置するといいでしょう。
この他にも、プライベートな空間を作りたい場合は、フェンス一体タイプのパーゴラを設置することで、隣家の視線が気にならない環境を作れます。このように、パーゴラの形にはそれぞれ適した使い方があるので、形やデザインを選択するときは、目的に合わせたタイプを選択するようにしましょう。
パーゴラを設置するときは、設置場所にも気を付けなければいけません。なぜなら、どこに設置するのかによって、庭全体の印象が大きく変わるからです。また、パーゴラは設置場所によって、さまざまな機能を発揮することも忘れてはいけません。
たとえば、建物に隣接する形でパーゴラを設置すると、部屋の延長として空間を作ることができるだけでなく、室内に入り込む日差しを和らげられます。一方で、部屋から離れた場所にパーゴラを設置すると、庭全体を見たとき1つのアクセントになるのも魅力です。
他にも、フェンス沿いに設置すれば目隠しとしての効果もあります。パーゴラは設置場所によって、さまざまな機能を発揮できるので、設置場所を決めるときは、機能性についても考えておきましょう。
庭にパーゴラを設置した方の中には、設置を後悔している方もいらっしゃいます。そこで、ここからはパーゴラ設置を後悔しないポイントについて、詳しく解説していきます。
パーゴラは、庭の雰囲気に合わせたものを選択しなければ後悔してしまうことがあります。パーゴラは目に付きやすいので、庭全体のデザインとかけ離れてしまうと、パーゴラだけが浮いて見えたり、チグハグな印象を与えてしまったりすることがあるからです。
パーゴラを選択するときは、パーゴラ単体だけを見て決めるのではなく、庭全体の雰囲気を考えて選択しましょう。なお、判断に迷う場合は建物の外壁に合わせると馴染みやすくなります。
デザインや価格だけでパーゴラを選択したことを後悔している方もいらっしゃいます。その理由は、パーゴラ設置においてはデザインや価格以上に、設置する目的を果たすことが大切になるからです。
デザインや価格だけで選んでしまうと、目的を達成できないことがあります。そうならないためにも、目的や使い方に合わせた選択が重要です。たとえば、設置目的が天井カーテンを使って日陰を作ることであれば、パーゴラにはある程度の大きさが必要なので、目的に合わせたサイズ選択が求められます。
パーゴラは、目的によって適した商品や設置場所、サイズが変わるので設置目的を果たせる物を選ぶようにしましょう。
後悔しないパーゴラ設置のためには、依頼する業者選びも大切になります。特に、施工実績が豊富な業者を選ぶことは重要です。
施工実績が豊富な業者は、これまでに多くのパーゴラを設置しているため、適した設置場所や顧客の希望に合わせたパーゴラ選びのアドバイスをしてくれます。プロのアドバイスを受けられるメリットは決して小さくありません。
業者を選ぶときは、施工実績が豊富な業者に依頼しましょう。なお、施工実績については業者のホームページで確認できるので、気になる業者を見つけたら、まずはホームページを確認してみましょう。
柱と桁で作られたガーデンアイテム。それが、パーゴラです。庭にパーゴラを設置すると、庭に新しい空間を作ることができるうえに、植物を這わせると庭に彩りを持たせることができます。そのため、庭をおしゃれにしたい方やガーデニングを楽しみたい方におすすめです。
しかし、パーゴラ選びや設置場所には気を付けなければいけません。なぜなら、パーゴラはデザインと同じくらい機能性も重要になるからです。パーゴラを選ぶときや設置場所を決めるときは、設置目的を明確にしてから選択するようにしましょう。
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「Outside & Life Style 自分の庭を遊び尽くす!」をモットーに、海外のようなお庭で、外の目を気にせずプライベートが楽しめる空間デザインを得意としています。これまで数々のエクステリアを手掛けてきた知識と経験の豊富なスタッフが多数在籍しています。
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