外構や庭をおしゃれにするアイテムは多く存在しますが、特にパーゴラは人気のあるアイテムです。しかし、パーゴラを設置した人の中には、後悔した方もいらっしゃいます。パーゴラを設置してから後悔しないためには、メリットとデメリットを踏まえたうえで、ポイントを押さえて設置を検討することが大切です。
今回は、パーゴラ設置で後悔しないためのポイントについて、詳しく解説していきます。本記事を読むと、パーゴラ設置を後悔しないポイントと、パーゴラのメリットとデメリット、パーゴラと相性が良い植物やおすすめの設置場所が分かります。パーゴラの設置をご検討中の方はもちろん、庭や外構を後悔なくおしゃれにしたい方は、ぜひご一読ください。
目次
パーゴラとは、庭や軒先に設置する格子状の棚のことで、イタリア語では「ぶどう棚」を意味します。屋根部分が格子でできていて、そこに植物を絡めて、おしゃれな景観を演出したり、自然な形で日陰を作ったりできるのが特徴です。
日本人にとっては、藤棚をイメージすると分かりやすいかもしれません。近年では、柱と桁で作られたガーデンアイテムを総称してパーゴラと呼んでいます。
パーゴラ設置を後悔しないためには、基礎知識を押さえておくことが大切です。そのため、ここではパーゴラの基礎知識として、パーゴラの特徴や素材、ガゼボとの違いについて詳しく見ていきましょう。
パーゴラの設置目的は、人によってさまざまです。たとえば、景観を楽しむことを目的とされる方もいれば、植物を這わせて目隠し機能を持たせることを目的とされる方もいます。
また、庭に自然な形で日陰を作れるのも、パーゴラの特徴です。パーゴラを設置する目的はさまざまですが、設置すると庭が華やかになり、おしゃれな雰囲気を演出できる点は、多くの方にとって大きな魅力といえるでしょう。
パーゴラの代表的な素材が次の4つです。
ここからは、それぞれの素材の特徴について、詳しく見ていきましょう。
パーゴラの中でも、特に人気が高いのが天然木で作られたものです。その理由は、緑との相性の良さにあります。天然素材なので、庭に馴染みやすく自然豊かな空間を演出できるのが魅力です。
しかし、天然素材なので、シロアリ被害や腐る危険があることは忘れてはいけません。そのため、天然木のパーゴラを選ぶ場合は、後悔しないためにも塗装や薬剤注入など、定期的なメンテナンスが必要になることを覚えておきましょう。
天然木に近い雰囲気を持ちながら、天然木のデメリットであるシロアリ被害や腐りやすさやのリスクを軽減できるのが、樹脂製の魅力です。樹脂はプラスチックの一種なので、老化したり腐ったりすることなく、長くきれいな状態を維持できます。
アルミ製の特徴は、サビに強いことと、メンテナンスがほとんど必要ないことです。メンテナンスの手間と費用を抑えて、長くきれいな状態を維持したい方にとっては魅力的な素材といえるでしょう。
また、木目のシートが貼られている商品を選べば、庭の雰囲気を壊すことなく設置できるのも魅力です。ただし、メンテナンスがほとんど必要ない代わりに、価格が高いことは覚えておかなければいけません。
アイアンは、鉄を加熱して加工を施した素材です。さまざまな形を作れるので、デザイン性に優れていて、イングリッシュガーデンやアンティーク風の庭に多く使われています。そのため、庭のデザインにこだわりたい方におすすめの素材です。ただし、経年によってサビが出ることがあるので、後悔しないためにも定期的なメンテナンスが必要なことは覚えておきましょう。
パーゴラと混同されがちなものとして、ガゼボがあります。ガゼボは遠くを見晴らすために作られる屋根と柱で作られた建物です。遠くを見晴らす以外にも、休憩所として設置されることもあります。
一方、パーゴラは植物を絡ませることを目的とした棚のことで、パーゴラ単体では雨や日差しを防ぐことができません。設置後に後悔しないためにも、両者の違いは覚えておきましょう。
パーゴラ設置を後悔しないためには、メリットとデメリットを理解したうえでの選択が大切です。ここでは、パーゴラのメリットとデメリットについて、詳しく解説していきます。
パーゴラを設置するメリットは次の3つです。
それでは、それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
パーゴラに植物を這わせることで、庭の植物を増やせます。そのため、庭に緑が少なくて困っている方にとっては、大きなメリットになるでしょう。
パーゴラにつる性の植物を這わせると、庭に緑の屋根を作れます。緑の屋根で日陰ができ、植物の蒸散効果によって周囲の温度が下がるので、快適な空間が実現します。また、自然な形で日陰を作れるので、庭でティータイムなども楽しめるでしょう。
緑の屋根は、想像以上に存在感があります。そのため、パーゴラがアクセントになり、庭をおしゃれに演出することが可能です。また、ガーデンテーブルとガーデンチェアを合わせて設置すれば、さらにおしゃれで過ごしやすい空間になります。
パーゴラ設置を後悔しないためには、デメリットを理解しておくことが重要です。パーゴラの代表的なデメリットは次の2つです。
それでは、それぞれのデメリットを詳しく見ていきましょう。
パーゴラは、植物を這わせることを前提に作られているので、天井部分が格子上になっています。そのため、単体では日除けにならない点に注意が必要です。
また、植物を這わせても屋根全体を覆うまでは1~2年程度の期間が必要になるので、過ごしやすい環境を実現するまでに時間がかかるのもデメリットです。ただし、植物が天井部分を覆うまで布製のシェードを被せておくことで、対策はできます。
2つ目のデメリットは、定期的にメンテナンスする必要があることです。特に、木製のパーゴラは注意しなければいけません。木製の場合、経年によって劣化するだけでなく、シロアリ被害のリスクもあるので、定期的な塗装や薬剤注入などのメンテナンスが欠かせません。
また、アイアン製のパーゴラもサビが発生する可能性があるので、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスの手間と費用を抑えたい場合は、価格が少し高くなりますが、アルミ製のパーゴラを選択しましょう。後悔しないためには、購入時点でメンテナンスについても考慮しておくことが大切です。
3つ目のデメリットは、屋根の植物部分の掃除やお手入れが必要になることです。おしゃれな印象を保つには、見た目の清潔さが大切ですが、屋根部分にゴミが付いていると、それだけでおしゃれな雰囲気が損なわれてしまいます。
また、パーゴラに這わせている植物は、放置していると枯れてしまうことがあります。そのため、日頃の掃除だけでなく、植物のお手入れも必要になることは覚えておきましょう。
パーゴラ設置を後悔しないためには、次のポイントを理解しておくことが大切です。
ここからは、後悔しないための3つのポイントについて、詳しく解説していきます。
パーゴラ設置を後悔しないためには、設置目的を明確にしておかなければいけません。たとえば、自然な形で日差しや視線を遮るのが設置目的の場合は、パーゴラのサイズ選びが重要になります。
このとき、目的が明確になっていなければ、適切なサイズを選ぶことができません。サイズ選びを間違うと後悔に繋がる可能性があるので注意しましょう。
パーゴラ設置の目的は、人によって違いがあります。そのため、他の人の選択をただ真似するだけでは、自分の目的に合ったパーゴラが設置できるとは限りません。設置してから「イメージと違った」と後悔しないよう、事前に設置目的を明確にしておきましょう。
パーゴラ設置を後悔しないためには、パーゴラ単体のデザインで決めず、外構や住宅に合わせたデザインを意識することです。単体のデザインで決めてしまうと、庭に設置したときに外構や家の雰囲気と合わずに、チグハグな印象を与えてしまう危険があります。
また、パーゴラの色が住宅の色とかけ離れていると、パーゴラが浮いて見える可能性が出てきます。そのため、パーゴラを選ぶときは、外構や家の雰囲気を踏まえて考えましょう。なお、色選びに迷ったときは、壁面や窓枠の色に合わせるのも方法の1つです。
パーゴラは、DIYでも設置できます。実際、設置費用を抑えるために、パーゴラをDIYで設置する方もいらっしゃいます。しかし、後悔しないためには、台風対策や雪の被害に備えておく必要があります。
DIYで設置したパーゴラは、業者に依頼した場合と比較すると強度が低くなります。特に、しっかりと設置できていないと、台風によってパーゴラが飛ばされる危険があるので注意しなければいけません。
パーゴラが台風で飛んでしまうと、近隣に迷惑をかける危険があるだけでなく、誰かを怪我させてしまう可能性もあります。台風や積雪量が多い地域に住んでいる場合や、作業に自信がない場合は、無理せず業者に依頼して、安心できる環境を整えるようにしましょう。
パーゴラは、基本的に植物を這わせることを前提に作られているので、相性の良い植物を選ぶことが大切になります。パーゴラと相性抜群といわれているのが「つる性の植物」です。特に、花が咲く「つるバラ」や「クレマチス」が人気であり、「ブドウ」や「キウイ」、「ゴーヤ」なども、収穫の楽しみがあって人気を集めています。
また、夏場の庭に過ごしやすい環境を作りたい方には、「セイヨウアサガオ」や「ツルアジサイ」もおすすめです。つる性の植物と一括りにしても、花を楽しめるものや、収穫を楽しめるもの、日陰を作るのに適した葉が大きなものなど、さまざまな種類が存在します。どの植物が適しているかは、実現したい庭のイメージによって変わってくるので、お好みで選択すると良いでしょう。
パーゴラ設置を後悔しないためには、設置場所も重要な要素になります。なぜなら、設置する場所によって、見た目の印象だけでなく使い心地まで変わってくるからです。ここからは、後悔しないパーゴラの設置場所について、詳しく解説していきます。
庭のコーナーは中心から離れているので、手付かずで放置されやすいですが、パーゴラを設置することで、空間を有効活用できます。また、庭のコーナーにパーゴラがあることで、相乗効果で他の部分も華やかな印象になるでしょう。そのため、空間を有効活用し、庭全体の雰囲気を華やかにしたい方は、コーナーへのパーゴラの設置を検討しましょう。
パーゴラを使って、癒しの空間を作りたい場合は、庭の中心に設置するのがおすすめです。特に、周辺に緑が多い庭の場合は、パーゴラを中心に設置すると、360度緑に囲まれた空間が実現できます。
今回は、パーゴラ設置で後悔しないためのポイントについて、メリットデメリットなどと合わせて、詳しく確認してきました。庭にパーゴラを設置すると、植物を増やして庭を彩れるだけでなく、自然な形で日陰を作れ、過ごしやすい環境を作ることが可能です。目的を明確にしたうえで、適した商品や相性の良い植物、設置場所などを決め、後悔のないパーゴラ設置を目指しましょう。
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