「花粉や雨が気になるけれど、洗濯物は外で干したい」という方にとって役立つのが、テラス囲いです。日差しの入るサンルームのようなエクステリア商品で、後付けも可能です。しかし、ポイントを押さえて設置しないと、後悔に繋がる可能性もあるので注意が必要です。
そこでこの記事では、「テラス囲い」の特徴や設置するメリット・デメリット、後悔しないためのポイントなどについて、詳しく解説します。
テラス囲いの設置で後悔したくない方は、ぜひ参考にしてください。
目次
出典:リクシル公式HP https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/sunnyge/
テラス囲いとは、掃き出し窓や勝手口の外に設置し、透明の屋根と壁で囲まれた半屋外のようなスペースを作れる商品です。屋根は半透明のポリカーボネート、三方向の壁はガラス窓やポリカーボネートでできており、自然光が入る明るいスペースが生まれます。
室内の床と同じ高さに揃えて設置するほか、屋外の庭やテラスと同じ高さに揃えた土間仕上げ、2階以上のバルコニーを覆うタイプも選べます。
一般的なテラス囲いは、しっかりとした基礎工事などが不要で、気軽に設置できる点が特徴です。洗濯物を干す場所として使うほか、勝手口の外に設置してストックヤードとして使うこともできます。
出典:リクシル公式HP https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/speene_stockyard/
出典:リクシル公式HP https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/zima/
テラス囲いとよく似ているスペースに、サンルームがあります。
サンルームとは、テラス囲いと同じように屋根・壁・開口部をガラス張りにしたスペースのことです。テラス囲いとの違いは、本格的な基礎工事をして施工するため、高い居住性を備えていることです。気密性や水密性に優れており、大雨でも雨水が入ってくる心配がありません。
洗濯物を干すという実用的な目的で使われるよりも、食事やパーティーを楽しんだり、子供を遊ばせたりするくつろぎスペースとして使われることが多いようです。
ただし、最近ではテラス囲いをサンルームと同じカテゴリの商品として扱ったり、いわゆるサンルームをガーデンルームと表記したりするメーカーもあり、分け方はあいまいになっています。
この記事では、基礎工事を必要としない簡易的な工事で設置でき、洗濯干し場やストックヤードなど実用的な目的で使うものを「テラス囲い」、くつろぎ空間やアウトドアリビングとして楽しむスペースを「サンルーム」と区別して扱っていきます。
出典:リクシル公式HP https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/sunnyge/
テラス囲いを設置すると、多くのメリットを得られます。
ここでは、代表的な5つのメリットについて、詳しく確認していきましょう。
テラス囲いを設置すると、時間や天気を気にせずに洗濯物が干せるメリットがあります。
テラス囲いには屋根だけでなく囲いがあるため、強い雨が吹き込んできません。洗濯物が雨に濡れる心配がないため、雨の日はもちろん、帰宅が遅くなりそうな日でもベランダに洗濯物を干すことができます。
時間帯や天気を気にすることなく洗濯物を干せるので、家事効率が良くなり、洗濯物を気にかけるストレスも軽減できるのは、大きなメリットといえるでしょう。
テラス囲いがあれば、洗濯物を花粉や鳥のフンなどで汚さずに済みます。
屋根のないベランダなどに洗濯物を干すと、花粉や鳥のフンが付着してしまうことがあります。そのため、洗濯物を部屋干しする方も多いですが、部屋干しスペースがなくて困っていることも多いでしょう。
そんなときに役立つのがテラス囲いです。テラス囲いは天井と壁で外気から守られた空間なので、花粉や鳥のフンで洗濯物が汚れて後悔する可能性をなくせます。
テラス囲いは、子供の遊び場としても活躍します。庭やウッドデッも遊び場になりますが、急な飛び出しなどで後悔する可能性もあります。その点、テラス囲いなら壁があるので、安全に遊ばせられるでしょう。
たとえば、雨の日に外で遊べないときに使用したり、夏場はプールを設置してみたりなど、アイデア次第で色々な遊び場として使えます。
ベランダが外から見えやすい場所にある場合は、テラス囲いの壁をすりガラスに変更することもできます。
すりガラスにしていれば、テラス囲いの中は見えません。洗濯物が人目につかないので、下着なども心配なく干すことができ、防犯上のリスクを軽減できるメリットがあります。
サンルームと比べると、手軽に設置できるのもテラス囲いのメリットです。
本格的な工事が必要なサンルームに比べ、テラス囲いは基礎工事が不要で短期間で施工できます。増築であっても、条件を満たしていれば建築確認申請も必要ないため、設置の負担を軽減しやすい点が魅力です。
出典:YKK公式HP https://www.ykkap.co.jp/consumer/products/exterior/outerroof
テラス囲いを設置して後悔しないためには、デメリットとその解消方法を知っておくことも大切です。
ここでは、後悔に繋がりやすい5つのデメリットと、その解消方法について詳しくご紹介します。
テラス囲いに関する後悔としてよく挙げられるのが、「洗濯物が思ったより乾かない」というものです。テラス囲いは自然光が入るので、いつでも早く洗濯物が乾くと思われやすいです。しかし、屋外に比べると風があまり通らないので、天候がよくない日は乾きが悪くなってしまいます。
洗濯物の乾きの悪さで後悔しないためには、空気が通りやすいよう、換気に工夫をすることがポイントです。風を通すための窓や、換気框のオプションを導入するとよいでしょう。また、電源を確保してサーキュレーターを置くと、空気が循環し、洗濯物が乾きやすくなります。
透明な素材でおおわれたテラス囲いは、外気温の影響をダイレクトに受けるため、夏は暑く冬は寒いと後悔するケースがあります。洗濯物を干すだけならまだしも、子供やペットを遊ばせる空間として活用するなら、テラス囲い内の温度は重要なポイントとなります。
特に、夏は日差しが強く差し込むので、屋根の内側に日よけのシェードを設置したり、外側にサンシェードを張ったりするとよいでしょう。
また、冬場にテラス囲いで長時間過ごしたい場合は、暖房設備が使えるように電源を確保しておくと、先々の後悔を減らせます。
テラス囲いは、サンルームに比べて気密性や水密性が低いため、台風や豪雨の際には内部に水が入ってくることがあります。そのため、サンルームと同じ感覚で設置して後悔するケースも多いです。
ただし、テラス囲いのパーツは防水性の高いものばかりなので、雨に濡れてすぐに傷むということはありません。テラス囲いの中に置いているものが濡れてしまわないよう、強い雨が予想される時には濡れては困るものは室内へ入れ、洗濯物も干さないようにしておけば特に問題はないでしょう。
テラス囲いを設置する際は、外壁に穴を開けてビスで固定するのが一般的です。それによる雨漏りなどの心配はありませんが、この工事が住宅の躯体に設定されている保証に影響することがあります。それを知らずに工事して、保証が効かずに後悔するケースも多いです。
そのため、テラス囲いを設置する際は、住宅保証に影響するかどうか、事前にハウスメーカーや外構業者によく相談しましょう。
なお、テラス囲いの商品には、外壁に傷をつけずに設置できる「独立型テラス囲い」もあります。この場合、外壁側にもテラス囲いを支える柱があり、外壁に穴を開けずにテラス囲いを自立させられます。独立型なら外壁への影響がないため、保証に関する後悔を減らせるでしょう。
テラス囲いは、固定資産税の対象になる可能性がある点にも注意しましょう。
一般的に、サンルームやガーデンルームは居住空間とみなされるので、固定資産税の課税対象となります。その一方、テラス囲いはほとんどの場合で固定資産税の対象になりませんが、自治体によっては課税対象とする場合もあります。
テラス囲いなら固定資産税に影響しないと思って選んだにもかかわらず、結果的に固定資産税がかかって後悔することも少なくありません。
そのため、後悔なくテラス囲いを設置するためにも、役所に図面やカタログを持参するなどして、設置前に固定資産税の対象となるのか確認しておくようにしましょう。
ここでは、テラス囲いの設置で後悔しないよう、特に注意しておきたいポイントを3つご紹介します。
後悔のないテラス囲い選びには、設置する目的を絞ることが重要です。
たとえば、洗濯物を干すなら換気や日当たりが大切ですが、子供の遊び場にするなら日差しをさえぎるオプションが欠かせません。目的がはっきりしていれば、テラス囲いやオプションを選ぶ基準が明確になり、使いにくいと後悔することも少なくなるでしょう。
設置してから後悔しないためには、テラス囲いを設置する方角にも注意が必要です。
洗濯物干し場やくつろぎスペースとして使うなら、ある程度日光が入る東や南などの方角を選びましょう。テラス囲いを北側に設置すると、日差しが入らずに室内が暗くなったり寒くなったりして、後悔の原因となることがあります。
テラス囲いを後悔なく設置するには、プロの外構業者への依頼がおすすめです。
テラス囲い自体はホームセンターなどでも購入できるため、中にはDIYで設置を試みる方もいます。しかし、テラス囲いをDIYで設置するには、水平器やインパクトドライバーなど、さまざまな道具が必要です。そして、適切な防水工事をしたり水平を取ったりなど、精度の高い施工技術も求められます。そのため、慣れていない方がDIYでの設置にチャレンジすると、クオリティが低くなって後悔することが多くなります。
その一方、プロの外構業者に依頼すれば、長く快適に使えるテラス囲いが設置できます。その際、日差しの入り方や電源の確保など、心配な点は相談もできるので、より後悔のない設置が実現します。
テラス囲いの設置で後悔しないためには、性能だけでなくデザイン性も大切です。ここでは、幅広い住宅の外観に似合う、おしゃれなテラス囲いを3つ厳選してご紹介します。
出典:エクステリアキロHP https://www.wooddeck-mitsumori.com/terrace-kakoi/m-ykkap/s-solareakakoimokucho/p-600069
シンプルなデザインに定評のあるYKKAPのテラス囲い「ソラリア」には、屋根や柱を木調にした「木調ガーデンルーム」シリーズがあります。木の温かみを感じさせるデザインは、庭や植栽と相性がよく、住宅の外観もおしゃれに見せてくれます。
雨水が内部に侵入しづらい独自の構造で使い勝手にも配慮されているため、デザインと性能のバランスで後悔したくない方におすすめのテラス囲いです。
出典:三協アルミ https://alumi.st-grp.co.jp/products/deck/gardenroom/happina_rela/plan.html
オープンなガラスで囲まれたテラス囲いが一般的ですが、三協アルミの「ハピーナリラ」は、上部のみをガラス窓とした個室のようなデザインが特徴です。
周囲の視線を気にせず風を通すことができるため、洗濯物を干すだけでなく、半屋外の個室としても活用できます。後付けでも違和感のないおしゃれな木調仕上げで、デザインで後悔したくない方におすすめのテラス囲いです。
出典:リクシル 公式HP https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/sunnyge/
リクシルが展開するサニージュは、スタンダードなタイプのテラス囲いです。中でも、屋根の形が一枚の板のようになったフラット型は、シャープな印象のおしゃれなデザインに特徴があります。
上下に可動する物干竿や換気窓などのオプションも豊富で、価格帯もリーズナブルな製品です。コストを抑えつつデザインにも配慮したテラス囲いを探している方なら、後悔のない選択となるでしょう。
テラス囲いは、掃き出し窓や勝手口の外に設置し、透明な屋根や壁で囲まれたスペースです。簡易的なサンルームのように利用でき、天気を気にせず洗濯物を干したり、アウトドア用品を収納したりもできます。
ただし、天気の悪い日には洗濯物が乾きにくい、夏は暑く冬は寒いといったデメリットもあります。デメリットの多くは工夫次第で改善が可能なので、注意点をしっかり踏まえ、後悔のないテラス囲いを設置しましょう。
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「Outside & Life Style 自分の庭を遊び尽くす!」をモットーに、海外のようなお庭で、外の目を気にせずプライベートが楽しめる空間デザインを得意としています。これまで数々のエクステリアを手掛けてきた知識と経験の豊富なスタッフが多数在籍しています。
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