庭づくりと一括りにしても、和風の庭と洋風の庭では使う素材やアイテム、デザインに大きな違いがあります。つまり、目指すスタイルによって作り方が変わるということです。そのため、目指す庭のスタイルに合わせた庭づくりを意識しなければいけません。
今回は、自宅の庭をおしゃれなリゾートガーデンにする方法を詳しく解説していきます。本記事を読むと、リゾートガーデンを作る方法だけでなく、リゾートガーデンの基礎知識も分かります。庭をおしゃれなリゾートガーデンにしたい方はもちろん、リゾートガーデンに興味がある方や、庭のスタイルを決めかねている方は、ぜひご一読ください。
目次
リゾートガーデンとは、リゾート地を思わせるようなおしゃれな庭のことです。リゾート地のホテルのような雰囲気を自宅の庭に作ることで、おしゃれで過ごしやすい環境が実現できます。特に、植物とガーデンファニチャーを融合させた空間づくりが特徴的です。
また、リゾートガーデンは、庭で過ごす時間をより楽しむことを目的としているため、快適に過ごせる環境を意識して作られます。そのため、家族や友人と食事やガーデンパーティーを楽しみたい方には、特におすすめのスタイルだといえるでしょう。
ただし、日本でリゾートガーデンを作るときは、押さえておきたいポイントがあります。それが、日本の特徴に合わせたリゾートガーデンを作ることです。基本的に、リゾート地の気候は年間を通して安定しています。しかし、四季がある日本では、それぞれの季節に応じて環境が変わるので、その点を考慮した庭づくりが求められるのです。
たとえば、庭に植える樹木を落葉樹にすれば、夏場には葉が茂るので日陰ができる方で、冬場は葉が枯れるため日当たりが良くなります。他にも、開花季節が違う花を植えると、季節に応じた花を楽しめます。このように、リゾートガーデンを作るときは、四季を意識するとより快適な空間が実現できます。
リゾートガーデンはDIYでも作れます。DIYすれば施工費用が必要ないので、業者に依頼するより費用を抑えられるでしょう。しかし、リゾートガーデンをDIYするのは簡単なことではありません。
基本的にリゾートガーデンは、植物とガーデンファニチャーを融合させて作ります。そのため、植物も自分で植えなければいけません。小さな植物であれば、それほど労力はかからないかもしれませんが、植物が大きくなれば大きくなるほど、労力と時間がかかることは覚えておく必要があります。
また、DIYの場合は、庭のデザインも自分で考えなければいけません。庭のデザインをおしゃれにするためには、経験とセンスが求められます。もちろん、動線を意識することも大切です。
自信がある方やDIYが趣味の場合は別として、費用を抑えるためだけにDIYすると、仕上がりに満足できずに後悔することもあります。そのため、基本的には業者への依頼を検討した方がいいでしょう。
リゾートガーデンはリゾート地のような雰囲気が魅力ですが、一括りにリゾート地といっても、人によってイメージには違いがあります。各リゾート地で特徴が異なるので、理想的なリゾートガーデンを実現させるには、まずは種類を理解しておくことが大切です。ここでは、リゾートガーデンに採用したい3種類のリゾートの雰囲気について、詳しく解説していきます。
晴れが良く似合うのが、ハワイのような雰囲気のリゾートガーデンです。ハワイのような雰囲気を演出したい場合は、シンボルツリーにヤシの木を植えてみましょう。このとき、縦に長く成長するワシントンヤシではなく、縦横比のバランスが良いココスヤシを植えると見た目のバランスが良くなります。
バランスが取れることで、存在感が増してハワイのような雰囲気を演出できるのでおすすめです。また、ココスヤシは、高さ1.5m程度に成長すると葉張りが3mを超えるため、周辺には何も植えないようにしましょう。
他には、ハワイで見かけることが多いカリステモンもおすすめです。真っ赤な花が咲くので、庭をカラフルに彩ってくれます。晴れの日に映える庭を目指したい方は、ハワイ風のリゾートガーデンを目指しましょう。
多くの方がリゾートと聞いて思い浮かべるのがバリのような雰囲気です。バリは1年の平均気温が25度を下回ることがないため、冬がある日本でそのまま再現するのは難しいですが、庭でバリの雰囲気を演出することは充分できます。
たとえば、ドラセナ類の樹木や、ニューサイランなどの熱帯の雰囲気を持つ植物を植えると、バリのような雰囲気に仕上がります。他にも、ハイビスカスやフェイスジョアもバリらしさを出すのに役立ちます。
また、バリのようなエキゾチックな雰囲気を演出するうえでは、照明を使うのも効果的です。ガーデンファニチャーの周りを間接照明で明るくして、エキゾチックな雰囲気を演出しましょう。
鮮やかに彩られた地中海のような雰囲気のリゾートガーデンも人気です。地中海のような雰囲気を持つリゾートガーデンを作ると、庭がリラックスできる明るい空間になるため、疲れた体と心を癒してくれます。地中海といえば、多くの方はオリーブをイメージされるでしょう。
そのため、地中海のような雰囲気を出したいときは、オリーブは欠かせない植物といえます。ただし、オリーブを庭に植えるときは、品種選びに気を付けなければいけません。特に、庭の場所が制限されている場合は、幹が直立するミッションを選ぶとスペースを有効活用できます。
なお、オリーブの実は基本的に異品種交配を必要とするため、1種類だけでは実が成りません。もし、複数種類を植えるスペースがないけれど実を楽しみたい場合は、ピクアルなど自家受粉が可能な品種を選ぶようにしてください。オリーブの他には、レモンや西洋シモツケを植えることでも、庭を地中海の雰囲気に彩ることができます。
ここからは、庭をおしゃれなリゾートガーデンにするポイントについて、詳しく解説していきます。
リゾート感を演出するうえで、植栽の存在は欠かせません。特に、リゾート地で見かける植物を植えると、庭の雰囲気が一気にリゾートらしくなります。ただし、植栽が増えれば虫が発生しやすくなるので、虫が近づきにくくなるハーブ類やラベンダーを植えて対策しておきましょう。
なお、おしゃれなリゾートガーデンに適した植物の種類に関しては、次の章で詳しく解説します。
おしゃれなリゾートガーデン作りには、ガーデンファニチャーも欠かせません。ガーデンファニチャーを設置すると、庭でくつろぐことができるだけでなく、食事やアルコールも楽しめるようになります。このとき、ポイントになるのがガーデンファニチャーのサイズ選択です。
サイズを選択するときは、どれくらいの人数で使用するのかをイメージして決めるようにしましょう。また、動線をイメージしておくことも大切です。食事を楽しむ場合は、食事を運ぶときに通るスペースについても考えておきましょう。
ガーデンファニチャーは、設置するとサイズ以上に大きく感じることがあります。せっかくガーデンファニチャーを設置しても、圧迫感が出てしまうと開放感を損なう恐れがあるため、余裕を持ったサイズ選択を心がけてください。
なお、リゾート感を演出するときは、ラタン調のガーデンファニチャーがおすすめです。天然ラタンは水に弱いため、お手入れの手間を省きたい方は、人工ラタンを選ぶようにしましょう。
リゾートガーデンを作るときは、照明が持つ効果も見逃せません。照明を設置することで、夜でも過ごしやすくなり、エキゾチックな雰囲気を演出できます。なお、照明を設置するときは、1つの照明で全体を照らそうとするのではなく、複数の照明を設置すると、幻想的な雰囲気が演出できておすすめです。
おしゃれなリゾートガーデンには、植物が欠かせません。しかし、植物と一括りにしても高木や中木、低木などさまざまな種類に分かれています。リゾートガーデンを作るときは、これらを適切に組み合わせていくことが大切です。
そこで、ここからはおしゃれなリゾートガーデンに適した植物を、種類ごとに紹介していきます。庭に植える植物の種類選びに悩まれている方は、ぜひ参考にしてください。
シンボルツリーとして設置されることが多い高木では、ニオイシュロランやココスヤシ、サルスベリなどを選択すると、リゾートガーデンの雰囲気を演出できます。
ニオイシュロランは、寒さにも強いため雪が積もらない地域では地植えも可能です。なお、現地だと高さが20m程度まで育つことも珍しくありません。そのため、高さを心配される方もいらっしゃいますが、日本の生育環境では8m程度の高さまでしか成長しないといわれています。
ハワイのような雰囲気のリゾートガーデンを作りたい方におすすめなのが、ココスヤシです。ココスヤシも耐寒性に優れているので、設置しやすい高木といえます。なお、ココスヤシを植えるときは、他の樹木よりも横幅が必要になることは覚えておかなければいけません。そのため、設置場所の周りはある程度の余裕を見ておく必要があります。
リゾートガーデンに彩りを持たせたい方には、サルスベリがおすすめです。サルスベリの花はピンクと赤と白があり、夏から秋にかけて開花します。10m程度まで成長するサルスベリは、樹形の美しさとツルツルした樹皮の肌触りの良さが特徴です。
続いて、リゾートガーデンに良く似合う中木を見ていきましょう。
リトルジェムは、タイサンボクの小型品種で、最終樹高は5m程度です。リトルジェムは四季咲き性なので、基本的には日照時間や温度に影響されず、1年間に何度も繰り返し花を咲かせます。日本では、春から秋にかけて咲き続けるのが特徴です。庭を賑やかに彩りたい場合は、リトルジェムを植えると1年を通して花を楽しめるでしょう。
トロピカルな花と実が印象的なフェイジョアも、リゾートガーデンに良く似合う中木です。南国リゾートを思わせる花が注目されがちですが、実の美味しさも見逃せません。耐寒性は-7度と優れているため、日本において育てやすい点もポイントです。また、潮風に強いので、家が沿岸地域にある場合でも安心して植えられます。なお、最終樹高は4m程度です。
続いて、リゾートガーデンに似合う低木を見ていきましょう。
日本でも見かけることが多いソテツは、リゾートガーデンに似合う低木です。九州南部や南西諸島に自生していて、日本の気候でも育てやすいことで知られています。ソテツの最終樹高は10m程度なので、低木に分類することに違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。ただし、ソテツは成長が非常に遅いため、庭木として植える場合は基本的に低木に分類されます。
マホニア・コンフーサは、ヒイラギナンテンの仲間で細長い葉が特徴です。見た目はテーブルヤシに似ていて、寒さに強いことで知られています。非常に育てやすいため、植物を育てる自信がない方や、初めて植物を育てる方におすすめです。
リゾートガーデンを作るときは、樹木以外の植物を活用することも大切です。ここからは、リトルガーデンを演出する大型下草を紹介していきます。
細長い葉が特徴的なニューサイランも、リゾートガーデンに良く似合う植物です。ニューサイランは、数多くの品種が存在し、葉の色も赤系、緑系、銅系、ピンク系などから選ぶことができます。また、手間がかからないのも特徴の1つです。さらに、ニューサイランは40年に1度花が咲くと言われているので、その期間を楽しみに植える方もいらっしゃいます。
見ただけで南国をイメージさせる植物が、チュウキンレンです。チュウキンレンは-10度まで耐えることができるほど耐寒性に優れています。そのため、雪が積もらない地域では地植えが可能です。冬になるとタケノコのような見た目になりますが、冬を無事に乗り越えれば、300日ほど咲くといわれている黄色い花が見られます。
今回は、自宅の庭をおしゃれなリゾートガーデンにする方法について、詳しく確認してきました。庭をリゾートガーデンにすると、リゾート地のようなおしゃれな雰囲気を演出できます。日常の中に、リゾート空間を作ることで日頃の疲れを癒せるのは大きな魅力です。
しかし、リゾートガーデンを作るときは、目指すリゾートガーデン像をイメージしておく必要があります。なぜなら、リゾートと一括りにしてもハワイ風やバリ風、地中海風といったように複数の種類が存在するからです。
目指すイメージが明確になっていればいるほど、統一感を演出し、よりおしゃれな空間を実現できます。今回ご紹介したことを参考にして、ご自宅の庭をおしゃれなリゾートガーデンにしてみましょう。
千葉で外構に関するお悩みがある方は、当社「ZOUS(ゾウズ)」までお気軽にご相談ください。「Outside & Life Style 自分の庭を遊び尽くす!」をモットーに、海外のようなお庭で、外の目を気にせずプライベートが楽しめる空間デザインを得意としています。これまで数々のエクステリアを手掛けてきた知識と経験の豊富なスタッフが多数在籍しています。
コストパフォーマンスと高品質を大切にし、厳選した良質な資材を直輸入。遠目で分かるオリジナルデザインと近目で分かる施工のこだわりで、あなたの理想のエクステリアを叶えます。