庭に緑を取り入れると、鮮やかな空間に仕上げることができます。そのため、外構・エクステリアに芝を張りたいとお考えの方は少なくありません。しかし、芝は手入れが大変なのではないかと、設置を悩まれている方もいらっしゃいます。
このような方におすすめしたいのが人工芝です。なぜなら、手入れの問題は人工芝を選択することで、解決できるからです。ただし、天然芝と比較すると施工費用は高くなります。では、人工芝の施工費用相場はどれくらいなのでしょう?
今回は、人工芝の施工費用相場と、業者とDIYのどちらがいいのかについて詳しく解説していきます。本記事を読むと、人工芝の施工費用相場、業者とDIYのそれぞれのメリット・デメリット、業者依頼時の施工手順と業者選びのポイントが分かるので、人工芝を外構・エクステリアに取り入れたい方は参考にしてください。
目次
人工芝は、他の舗装と比べると比較的施工費用が安いことが特徴です。しかし、人工芝の特徴は費用の安さだけではありません。まずは、人工芝の特徴について詳しく見ていきましょう。
芝には、2つの選択肢があります。それが天然芝と人工芝です。ここでは、人工芝と天然芝の違いについて見ていきましょう。
天然芝とは名前の通り、天然の芝のことで、人工芝は天然芝に似せて作られた芝のことです。人工芝が出始めたころは、ビニールっぽさや安っぽい感じがすることで人気がありませんでした。しかし、近年ではクオリティが高まり、スポーツ用のスタジアムでも多く使用されています。
なお、人工芝と天然芝の2つの大きな違いは以下の通りです。
人工芝と一括りにしても、長さや形状には複数の種類が存在します。そのため、状況に応じた選択が重要です。ここでは、人工芝の長さに関する基礎知識を見てきましょう。
人工芝の長さは大きく2つに分けることができます。それが、ロングパイルとショートパイルです。
一般的なロングパイルの長さは約50mm~約70mm程度で、芝の中にクッション材が含まれているのが特徴です。そのため、サッカーなどのスポーツで使用されることが多くなります。
一方、ショートパイルの一般的な長さは約20mm~約45mm程度です。なお、ショートパイルにはクッション材が含まれていないので、ロングパイルと比較すると屈書運勢が低くなります。
続いて、人工芝のパイル形状を見ていきましょう。人工芝の代表的なパイル形状は6つ存在します。ここからは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
最初にご紹介するのが、カール型のパイルです。カール型のパイルの特徴は縮れて丸まった形状にあります。
フラット型の特徴はパイルの断面が直線なことです。直線なので他の形状と比べると倒れやすいことがデメリットになります。ただし、価格の安さは魅力です。
V型のパイルは断面がV形状になっていて、形状記憶があるのが特徴です。形状記憶があるので、倒れにくいメリットがある一方で、手触りがチクチクすることがデメリットになります。
パイルの断面をC形状にしたものがC型、U形状にしたものがU型です。基本的には、どちらもV型を緩やかな曲線形状にしたものになります。そのため、V型の起立性をある程度維持したまま、弾力性が向上しているのが特徴です。弾力性が向上したことで、V型と比較すると手触りが柔らかくなります。ただし、V型と比較すると価格が高くなるのがデメリットです。
ダイヤモンド型の特徴は、パイルの断面がひし形なことです。ひし形なので、丈夫なうえに触り心地が柔らかくボリューム感があります。
W型はパイルの断面が細かなウェーブ状に加工されています。さまざまなパイル形状の中でも、断面のカーブがトップクラスで細かいのが特徴です。起立性の高さと手触りの良さの両方を兼ね備えていて高い人気を誇ります。しかし、設置には施工技術が求められるので費用が高くなるのがデメリットです。
ここからは、人工芝の施工費用相場について詳しく解説していきます。ただし、施工費用の相場はあくまで1つの目安として覚えておくようにして下さい。なぜなら、施工費用は選ぶ芝や、設置場所、業者によって違いがあるからです。まずは、目安となる相場を把握していきましょう。
施工費用相場を知る前に、まずは費用の内訳を見ていきましょう。人工芝の設置費用は人工芝の価格と材料費、施工費用の合計によって決まります。そのため、選択する芝によって施工費用が変わることを覚えておきましょう。
また、材料費には人工芝の下に敷く防草シートや、施工に必要な釘などの資材が含まれます。設置費用の中でも、人工芝本体の価格が占めるウエイトは大きいので、設置費用を抑えたい場合は、価格が安い人工芝を選ぶのも1つの方法です。
人工芝の施工費用相場は1㎡あたり約5,300円から約11,200円です。幅の広さには、人工芝の価格が大きく関係しています。選択する人工芝によって、価格に大きな違いがあるので、費用を抑えたい方は価格が安い人工芝を選ぶと設置費用を抑えられます。
ただし、人工芝の価格と品質は基本的に比例していることは覚えておきましょう。また、庭の水はけや雑草の状態によって追加費用がかかる可能性があることも覚えておく必要があります。
なお、施工費用相場の内訳は下記の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
人工芝価格 | 約1,500円から約5,000円(1㎡あたり) |
人工芝施工費用 | 約3,000円から約4,000円(1㎡あたり) |
防草シート価格 | 約300円から約700円(1㎡あたり) |
防草シート施工費用 | 約500円から約1,500円(1㎡あたり) |
合計 | 約5,300円から約11,200円(1㎡あたり) |
人工芝をDIYで設置すると、施工費用がかからないので、設置費用を抑えることができます。そのため、人工芝の設置をDIYしようとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。そこで、ここからはDIYのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
人工芝をDIYするメリットは施工費用がかからないことです。人工芝をDIYで設置する場合、人工芝と防草シートの購入費用、芝やシートを固定するピンやテープ、ハサミやカッターなどの道具を揃える費用しかかかりません。そのため、人工芝の設置費用を抑えることが可能です。
では、DIYのデメリットを見ていきましょう。代表的なデメリットには、次のものがあります。
特に、満足いく仕上がりにならない可能性があることは大きなデメリットになります。業者が人工芝を設置する時は、転圧機と呼ばれる機械を使い、地面を固めながら平らにしていきます。そのため、仕上がりが綺麗になるのです。
しかし、転圧機を所有していない方がDIYした場合は、平らにならずに仕上がった時に地面がデコボコしてしまうケースも少なくありません。また、仕上がりを綺麗にするには1mm単位での加工が必要になります。そのため、作業に自信がない方は最初から業者に依頼することをおすすめします。
人工芝をDIYすると施工費用を抑えることができます。だからといって、安易にDIYを実施すると後悔に繋がることもあるので注意しなければいけません。
大切なのは、業者に依頼したときのメリットとデメリットと、DIYのメリットとデメリットを理解したうえでの判断です。ここからは、業者に依頼するメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
人工芝施工を業者に依頼する代表的なメリットには次のものがあります。
業者に依頼する一番のメリットは、仕上がりの美しさと安心感にあります。また、相談できる環境ができることも大きなメリットです。
例えば、人工芝を選ぶときに予算や希望を業者に伝えることで、アドバイスを受けることができます。この状況を作れる安心感が、業者に依頼する大きなメリットです。
人工芝の施工を業者に依頼するデメリットは、費用がかかることです。また、雑草の状態や地盤環境によっては、追加費用が発生することがあります。
ただし、雑草が生い茂っている状態を手入れするのは、簡単な作業ではありません。さらに、地盤環境を整えるのは専門的な知識がなければ難しいので、どちらにしても業者への依頼が必要になります。
費用がかかるのは1つのデメリットです。しかし、完成度の高さや長持ちできる環境を整えることができるのは、大きなメリットになります。費用対効果と長期的な視点で考えることが大切です。
人工芝の貼り付けを業者に依頼したら、以下の流れで施工されます。
それでは、設置までの流れを詳しく見ていきましょう。
人工芝施工において最初の工程が、雑草処理です。まずは、平坦な地面を作るために、雑草処理や木の伐採、細かな砂利を撤去していきます。
雑草などを処理したら地面を平らに整え、下地材をまいて、専用の機会で地面を固めていきます。人工芝の仕上がりは、下地によって大きく変わるので重要な工程です。
下地ができれば、防草シート敷いて釘で固定しながら設置していきます。なお、防草シートは雑草対策や虫対策だけでなく、人工芝の寿命にも関わります。そのため、すき間や継ぎ目を作らないように丁寧に敷くことが重要です。
防草シートを敷き終えたら、人工芝を仮敷きしていきます。この時も、すき間を作らないように敷くことが重要です。すき間を作らないように注意しながら、位置や長さを調整して仮止めしていきます。
仮止め作業が終わると、人工芝をジョイント(接着)していきます。継ぎ目が目立つと景観が崩れるので、ウレタンボンドなどを使って丁寧に接着していくことが大切です。
人工芝のジョイントが終われば、最後にU字釘で人工芝を固定していきます。この時、注意しなければいけないのが、固定する場所を間違えないことです。固定する場所を間違えると人工芝が浮く恐れがあるので丁寧な作業が求められます。
以上で、人工芝の設置が完了です。芝を貼るときくと、簡単な作業をイメージされるかもしれません。しかし、人工芝の施工は丁寧な作業が求められます。
上記の流れを見て、少しでも不安を覚えた方や、細かな作業が得意でない方は、業者に依頼した方が無難といえるでしょう。
人工芝施工を依頼する業者選びでは施工費用以外の部分も重要になります。ここからは、業者選びのポイントについて詳しく解説していきます。
業者選びで最初に押さえておきたいポイントが、無料見積もりサービスです。業者によっては、見積もりの時点で費用請求されることがあります。中には、現地調査するのだから、請求されても仕方ないとお考えのかたもいらっしゃるかもしれません。しかし、無料見積もりサービスを実施する業者は少なくないので、余計な費用をかけないためにも、無料見積もりサービスを実施している業者に見積もり依頼しましょう。
見積もりは、複数社から貰うことも重要なポイントです。なぜなら、1社の見積もりだけでは比較ができないからです。複数社から見積もりを貰うと、比較が簡単にできるだけでなく、相場も見てくるようになります。
ある程度の相場を身につけるためにも見積もりは複数社から貰うようにしましょう。なお、見積もりを貰う時は追加費用の有無を確認しておくことも大切です。
業者選びでは、保証内容も重要なポイントです。多くの方は、施工費用に注目しがちですが、保証内容も同じくらい大切なポイントになります。
保証があることで、安心できる環境を整えることが可能です。張り替え保証がある業者であれば、安心して施工を任せることができるでしょう。
また、保証内容だけでなく保証期間も重要なポイントです。どれくらいの期間が保証対象となるのかも確認しておきましょう。
業者選びでは提案力も重要なポイントになります。提案力がある業者に依頼すれば、適切なプロのアドバイスを受けることが可能です。また、予算や希望を伝えることで、適切な工事プランの提案を受けることができます。プロの提案を受けることで、ワンランク上のおしゃれな外構・エクステリアが実現できる可能性が高まるので、業者選びでは提案力もチェックしておきましょう。
基本的に、人工芝の施工費用は天然芝と比較すると高くなります。しかし、人工芝は天然芝と違い手入れが簡単なので、メンテナンス費用を抑えることが可能です。多くの方は、施工費用だけに意識を向けがちになりますが、維持していくためのランニングコストも重要になります。
その点、人工芝の初期費用は天然芝よりも高くなりますが、ランニングコストを抑えることが可能です。芝施工においては、初期費用だけでなくランニングコストや、日頃からの手入れの手間も考慮したうえで、選択することが大切になります。
また、人工芝の施工費用を抑えるためにDIYを検討される方も少なくありません。しかし、人工芝施工は想像以上に細かな作業が必要です。作業に慣れていない方が実施すると、仕上がった時に地面がデコボコになってしまう危険があります。そのため、作業に慣れていない方は業者への依頼を検討した方がいいでしょう。
なお、業者選びのポイントは「無料見積もりサービス」「複数社への見積もり」「保証内容」「提案力」にあります。おしゃれな外構・エクステリアの実現には信頼できる業者の存在が欠かせません。まずは、上記のポイントを意識しながら信頼できる業者探しを始めましょう。
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コストパフォーマンスと高品質を大切にし、厳選した良質な資材を直輸入。遠目で分かるオリジナルデザインと近目で分かる施工のこだわりで、あなたの理想のエクステリアを叶えます。
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