カーポートの老朽化や破損が気になっている方は早めの撤去を検討しなければいけません。なぜなら、老朽化や破損しているカーポートは、台風や積雪、地震などの自然災害の影響で二次災害を引き起こす可能性があるからです。
なかには、撤去しなければいけないのは分かっているけれど、費用が心配という方もいらっしゃるでしょう。そこで、本記事ではカーポート撤去の費用相場と押さえておきたい基礎知識を解説します。
本記事を読むと、下記のことが分かります。
カーポート撤去をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
カーポートを撤去する代表的なタイミングは以下の3つです。
まずは、カーポートを撤去する代表的なタイミングについて詳しく見ていきましょう。
カーポートを撤去するタイミングの1つが破損したときです。ここでのポイントは破損状態にあります。カーポートの破損と一括りにしても、破損状態はさまざまです。
たとえば、屋根のパネルが外れた場合や、強風による飛来物で屋根が破損したとなれば分かりやすいでしょう。しかし、一見気付きにくい支柱の変形なども破損になるのです。このような状態を発見した人の中には、少し破損しただけだと軽く考えて撤去せずに使い続けることがあります。しかし、破損した状態で使い続けると、屋根やパネルの落下という二次被害が起こる可能性があるので、注意しなければいけません。
たとえ、小さな破損に思えても、安全性を確保するためには早めの撤去を検討しなければいけません。
カーポートの老朽化が気になったときも、撤去を検討するタイミングです。では、設置からどれくらいの年月が経てば、老朽化を気にしなければいけないのでしょう。一般的に、カーポートの耐久年数は約10年から15年とされています。しかし、状況によって耐久年数が変わることを覚えておかなければいけません。
たとえば、海の近くにカーポートを設置していると、塩害によって劣化スピードが早まるとされています。また、カーポートの素材によっても耐久年数は変わります。そのため、状況に応じた対応が重要になるのです。
支柱部分にサビがあったり、劣化している箇所を見つけたときは、耐用年数を過ぎていなくても撤去を検討するタイミングになることを覚えておきましょう。
カーポートはサイズによって駐車台数が決められています。当然、車の台数が増えればカーポートを使うことができません。そのため、新しいカーポートを設置するために既存のカーポートを撤去する必要があるのです。これも、カーポートを撤去する1つのタイミングになります。
また、車を乗り換えたときも1つのタイミングです。たとえば、車体が大きな車に乗り換えると、カーポートから車体がはみ出すことがあります。これでは、カーポートの役割を果たしません。そのため、新しいカーポートを設置するために、既存のカーポートを撤去しなければいけません。
車の台数が増えることが分かっている場合や、大きな車に乗り換える予定がある方は、カーポートの撤去を検討しましょう。
カーポート撤去の費用相場は約2万円から約4万円です。ただし、これは1台サイズのカーポートを撤去するときの目安になります。当然、台数が増えればカーポートのサイズも大きくなるので費用が高くなることを覚えておきましょう。
なお、産業廃棄物の運搬費用として1万円程度が別途必要になります。ただし、カーポートの素材がアルミの場合は買い取ってもらえる可能性があるので、費用を抑えられる可能性もあります。
カーポート撤去の、台数ごとの相場は次のようになっています。
サイズ | 撤去の費用相場 |
---|---|
1台分 | 約2万円から約4万円 |
2台分 | 約3万円から約6万円 |
3台分 | 約5万円から約8万円 |
ただし、カーポートを撤去するときは、2つの選択肢があります。それが、基礎を残す場合と基礎を撤去する場合です。上記で紹介しているのは基礎を残す場合です。基礎を撤去する場合は、基礎の撤去費用が必要になるので、それだけ費用が増えることを覚えておきましょう。
基礎を撤去するためには、はつり工事が必要です。そのため、基礎を撤去しない場合と比べて、費用が膨らみます。気になる費用は、一か所につき約7,000円から約10,000円です。
基礎は柱1本につき1か所必要なので、片側支持タイプのカーポートであれば2本で2か所分の費用がかかります。相場に照らし合わせると約14,000円から約20,000円です。当然、撤去する基礎の数が多ければ費用は膨らむので、状況と予算に応じて選択しましょう。
ただし、新しくカーポートを設置する場合は、基礎の撤去は必ず実施しなければいけません。そのため、新しいカーポートを設置する場合は、基礎の撤去も含めた予算が必要になることを覚えておきましょう。
カーポート撤去までには以下の3つの工程があります。
なお、基礎を撤去する場合は上記に加えて、基礎の撤去作業が必要になります。流れはDIYでも同じなので、DIYをご検討中の方は参考にしてください。
では、それぞれの工程を詳しく見ていきましょう。
まずは、チリや破片の飛散を防止するために現場の養生をします。養生が終われば、カーポートの解体です。基本的には作業は2人体制で進めていきます。1人が脚立にのぼり、屋根のパネルを外していき、もう1人は補助作業を行います。なお、作業は上から下に向かって行うのが基本です。
パネルを外したらインパクトドライバーを使ってボルトとナットを外していき骨組みの解体を進めていきます。なお、骨組みは見た目以上に長く、重いので、作業には十分に注意してください。また、鉄製やアルミは資材リサイクルとして買い取ってもらえるので、廃材は分けておきましょう。
解体が終われば、支柱のカット作業です。支柱は、地面の高さに合わせて電動のこぎりを使って切断します。このとき注意しなければいけないのが、柱を倒れないように補助することです。電動のこぎりを使ってカットしている時は、柱が倒れてこないように誰かに支えてもらいながら作業を進めましょう。
切断した支柱をそのまま放置しておくのは危険です。そのため、切断した支柱はモルタルで埋めなければいけません。切断面を放置しておくと、怪我の恐れがあるので、必ず埋めておきましょう。
基礎は地中60cm程度の深さに埋められています。そのため、撤去は簡単ではありません。DIYによる基礎撤去は基本的には無理だと考えておきましょう。
業者に依頼した場合でも、新しいカーポートを設置しない場合は基礎の撤去は実施せずに支柱を切断してモルタルで埋めるのが一般的な方法です。
カーポートの撤去はDIYも可能です。ただし、いくつかの注意点があります。なかでも、最も重要になるのが1人で作業をしないということです。カーポートの撤去作業は、業者であっても2人以上での作業が基本になります。そのため、人数の確保は重要なポイントです。DIYするときは、必ず2人以上で作業を進めてください。
ここからは、DIYする方法と注意点を詳しく解説していきます。
カーポート撤去の流れは、業者が実施するときもDIYするときも同じです。
以上の流れによって進めていきます。カーポートの撤去はそれほど難しい作業ではありません。ただし、撤去作業には危険が伴います。高所での作業が必要になるので作業に慣れていない方は、とくに注意してください。
カーポート撤去を自分で実施するときは人員と道具の準備が必要です。カーポートの撤去作業は1人ではできません。なぜなら、撤去物を受け取ってくれる人や、柱の切断時に、柱を支えてくれる人が必要になるからです。そのため、どんなに少なくても2人以上の人員を確保しなければいけません。
また、道具も必要です。カーポート撤去には最低でも以下の道具が必要になります。
そして、上記の道具を揃えるためには、それなりの費用がかかります。とくに、インパクトドライバーや電動のこぎり(セーバーソー)は高額です。そのため、費用を抑えるためにDIYしたのに、結果的に割高になってしまうというケースもあります。DIYが趣味であれば、インパクトドライバーや電動のこぎり(セーバーソー)を使うこともあるかもしれません。
今後も、道具を使うことが予想できるのであれば費用対効果も高まるでしょう。しかし、カーポート撤去のためだけに、これらの道具を買い揃える場合は考え直した方がいいかもしれません。なぜなら、業者へ依頼した方が安く済むケースもあるからです。
カーポート撤去の作業自体は難しいものではありません。そのため、DIYによって費用を抑えようと考える方もいらっしゃいます。しかし、工具を揃えるためには、それなりの費用がかかることを忘れないでください。
カーポート撤去を自分で実施した場合は、廃棄物の処理も自分で行わなければいけません。ただし、廃棄物の処理は都道府県知事から許可をもらった業者しかできないので、廃棄物処理の専門業者を探して依頼する必要があります。
解体してから業者を探すと、見つかるまで廃棄処理物が敷地に残ったままになるので、DIYする前に産業廃棄物の専門業者を探しておきましょう。
カーポート撤去を業者に依頼するときは、注意しておきたいポイントがあります。それが、複数社からの見積もりをもらうことです。複数社から見積もりをもらうことで比較検討が簡単になります。
では、どこを比較すればいいのでしょう?ここからは、複数社から見積もりをもらうことで得られるメリットと、信頼できる業者を見分けるポイントについて解説していきます。
複数社から見積もりをもらうと2つのメリットがあります。
1つ目が相場を把握できる点です。1社からしか見積もりを貰わない場合は、提示されている費用が適切かどうか判断できません。しかし、複数社から見積もりを貰うことができれば、価格を比べることができます。そのため、費用が適切かどうかを判断できるようになるのです。
2つ目のメリットがトラブル回避に繋がる点です。なかには、口頭だけの約束で工事を始める業者も存在します。しかし、これは避けなければいけません。なぜなら、トラブルに発展する可能性があるからです。口頭で伝えられた費用と、実際の請求額が違った場合、書面が残されていなければ最初に提示された金額を証明することができません。しかし、見積書を貰っていれば、費用だけでなく作業工程や作業人員などが明記されているので、追加費用を取られるリスクを抑えることが可能です。
見積もり書には、費用を裏付ける情報が記載されているので、複数社から貰って比較検討しましょう。
ただし、業者のなかには一式表記の見積書を作成するところもあります。このような場合は注意しなければいけません。なぜなら、工程が詳しく書かれていないということは、追加工事が発生する可能性があるからです。見積書が一式表記の場合は、項目別の費用が記載された見積書の作成を依頼しましょう。
信頼できる業者を見分けるポイントは次のとおりです。
とくに、カーポートの撤去は産業廃棄物が多く出るので、産業廃棄物の解体・撤去・運搬に必要な資格が重要になります。許可を受けている業者は解体工事登録業者として自治体に登録されているので、気になる場合は確認しておきましょう。
また、事前立ち合いをしれくれる業者は信頼度が高くなります。なかには、現場を見ないまま工事を始める業者も存在します。しかし、これでは追加工事が発生する可能性が残されたままです。一方で、事前立ち合い確認してもらえると、カーポートの状態だけでなく、周辺環境まで把握できるので追加費用が発生する可能性は低くなります。
業者を選ぶときは、上記の項目をチェックしながら信頼できる業者を探してください。
カーポートの撤去は自分でもできます。ただし、人員と道具の準備が必要です。道具を持っていない場合は、それなりの費用がかかるので、場合によっては業者に依頼するよりも割高になることがあるので、費用を抑えることを目的としている場合は、注意してください。
また、新しいカーポートを設置する場合は、既存のカーポートだけでなく基礎も撤去しなければいけません。ただし、基礎の撤去は「はつり工事」が必要になるので、自分で実施するのは不可能です。そのため、新しいカーポートの設置予定がある場合は業者へ依頼しましょう。
なお、業者を選ぶときは、ホームページの施工実績を確認してください。なかには、施工実績と共に費用が掲載されていることもあるので、費用の目安を知ることができます。
ホームページを見て気になる業者を複数社見つけたら、それぞれの業者から見積書をもらい比較検討して信頼できる業者への依頼を目指しましょう。
千葉でエクステリア工事をご検討されている方は、当社「ZOUS(ゾウズ)」までお気軽にご相談ください。
「Outside & Life Style 自分の庭を遊び尽くす!」をモットーに、海外のようなお庭で、外の目を気にせずプライベートが楽しめる空間デザインを得意としています。これまで数々のエクステリアを手掛けてきた知識と経験の豊富なスタッフが多数在籍しています。
コストパフォーマンスと高品質を大切にし、厳選した良質な資材を直輸入。遠目で分かるオリジナルデザインと近目で分かる施工のこだわりで、あなたの理想のエクステリアを叶えます。