クローズ外構とは、フェンスやブロック塀のような、住宅の敷地を囲んでいる外構のことです。クローズ外構には複数の種類があるので「どうやって選べばいいのか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。最適なクローズ外構は、家族構成や予算、敷地の広さ等によって変わってきます。
そこで今回は、クローズ外構を設置するメリット・デメリット、費用相場、設置費用を安く抑える方法などについて解説します。「家の新築やリフォームを考えており、クローズ外構について知りたい」という方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。本記事を読むことでクローズ外構に関する必要な知識が手に入ります。
目次
クローズ外構(あるいはクローズド外構とも言う)とは、門、フェンス、塀などの外構で敷地を囲い、プライバシーや安全性の高い閉じた空間を作り出すことができる外構スタイルのことです。クローズという英単語からも、住宅と道路の境界線を明確にするためのものであることが分かります。
一方で、門、フェンスなどの外構を一切設置しない外構スタイルは、オープン外構と呼ばれています。オープン外構だと敷地が外から丸見えになってしまうため、クローズ外構の方が一般的です。アメリカの地方だと、オープン外構の家もよく見られますが、日本のように隣家との距離が近かったり、狭い敷地の中に家を建てたりする場合は、クローズ外構の方がおすすめです。
クローズ外構には、以下の4つのメリットがあります。
それぞれ詳しく解説します。
クローズ外構を設置することで、道路から敷地内が見えにくくなります。よって屋内のみならず、屋外にもプライベートな空間を確保できます。プライベートな空間を確保できるので、周囲の目を気にせずに洗濯物を干したり、のんびりとくつろいだりできるようになりますよ。庭で何かをするときに、常に周りの目を気にしなければならないのは、大きなストレスになりますからね。
道路から敷地内がどのくらい見えにくいかは、クローズ外構の種類や高さによって異なります。例えば隙間の広いフェンスであれば、クローズ外構を設置しても道路から敷地内が見えてしまうでしょう。一方でブロック塀や生垣であれば、敷地内はなかなか見えません。またクローズ外構の高さが高ければ高いほど、敷地内が見えにくくなります。
クローズ外構は、道路と敷地の境界線の役割を果たしてくれます。境界線が明確になるので、自由にものを置いたりできるようになります。
一方で、クローズ外構がなければ、「敷地からはみ出てしまうかも」と道路や隣の土地との境界線にはなかなか物を置けません。よって自由に使える敷地が減ってしまいます。
またクローズ外構がなければ、道路と敷地の境目が曖昧になり、歩行者や車両が誤って進入してしまうかもしれません。「自宅に見知らぬ車が駐車されている」「自宅の敷地をよく車のUターンに利用される」といった悩みを、度々耳にします。クローズ外構を設置すれば、こういった悩みから解放されますよ。
クローズ外構は、子供やペットの安全性を守るのに役立ちます。まず、子供が庭を走り回っていて、道路に飛び出してしまう可能性を減らせます。
門もきちんと閉めておけば、小さな子供が庭で遊んでいて道路に飛び出してしまう可能性は、限りなく低くなるでしょう。ペットの道路への飛び出し防止についても同じことが言えます。
また、ボールやフリスビーのようなおもちゃが道路に飛び出してしまうことも防げます。子供が余程強く高くボールやフリスビーをなげない限りは、クローズ外構が壁の役割を果たしてくれますからね。他にもクローズ外構には、不審者の侵入を妨げたり、門にインターフォンを設けることで宅配業者やセールス業者との対面でのやりとり機会を減らしたりできるメリットがあります。
クローズ外構を設置することで、子供、ペット、不審者などあらゆる面での安全性を高められます。
クローズ外構がある家とない家とでは、クローズ外構がある家の方がおしゃれに見えます。クローズ外構のデザインによって、家の見え方は大きく変わりますからね。高級感を出すこともできますし、開放感を出すこともできます。
「自宅を少しでもおしゃれにしたい」と考えているのであれば、クローズ外構の設置は欠かせません。
クローズ外構には、以下3つのデメリットがあります。
人によっては設置の後に後悔したと感じる人もいるため、事前によく確認しておきましょう。
それぞれ詳しく解説します。
同じ広さであっても、高いものが設置されていれば、閉塞感を感じます。これは外構のみならず、部屋のレイアウトでも同じことが言えます。タンスのような背の高い家具が複数あると、部屋の中が狭く見えてしまいますよね。
よって敷地が狭い状態でクローズ外構を設置すると、閉塞感のある空間になってしまいかねません。その場合は、クローズ外構の高さを低くしたり、フェンスのように隙間が空いているものにしたりすることが大切です。「敷地はどのくらい広いのか」「クローズ外構から自宅までの距離はどのくらいか」を考えながら、どんなクローズ外構を設置するかを決めましょう。
クローズ外構には、「プライバシーを守れる」というメリットがあるとお伝えしました。しかしこれは、「不審者が敷地内に進入しても外からは見えにくい」というデメリットの裏返しでもあります。
一度不審者が敷地内に入ってしまうと、外からはその状況がなかなか見えません。よって空き巣等を企む不審者から、目をつけられてしまうかもしれません。
このリスクを軽減するためには、石を敷いて歩くたびに音がなるようにしたり、玄関前にセンサーライトを設置したりするといいでしょう。こういった犯罪に巻き込まれるケースは稀ですが、対策をしておくに越したことはありません。
クローズ外構は、敷地を囲うように設置されます。よって施工範囲が広くなり、コストがかさみやすくなってしまいます。
「おしゃれにしたいが費用も抑えたい」と考えている方が大半ですよね。クローズ外構の費用相場は、施工範囲やどの素材を使用するかなどによって異なります。施工範囲は、クローズ外構が敷地を囲うように作られるものである以上、なかなか変えられません。しかし素材については、理想と予算の兼ね合いを考えつつ選択することが可能です。
次の項目で解説するクローズ外構の費用相場を見て、納得のいく素材を選びましょう。
クローズ外構の施工にかかる費用相場は、クローズ外構のグレードによって大きく異なります。しかし、敢えて相場を設定するとすれば、200〜300万円程度となるでしょう(玄関アプローチ等の施工費用を含んだ費用相場です)。もちろん、おしゃれで見栄えの良いクローズ外構を設置したいのであれば、200〜300万円以上の費用がかかることも珍しくありません。
クローズ外構の施工にかかる費用の大半を占めるのは、敷地をぐるりと囲む塀やフェンスです。しかしそれ以外にも、門、カーポート、センサー付きの外灯といった費用がかかってきます。もしおしゃれさや見栄えに一切拘らず、施工範囲も少なく済むのであれば、50万円程度でクローズ外構を設置することも可能です。
一方でオープン外構の場合は、塀やフェンスを設置する必要がありません。よってオープン外構と比べるとクローズ外構の方が費用は高くなる傾向にあります。
クローズ外構の施工費用を安く抑える方法は、以下の3つです。
それぞれ詳しく解説します。
クローズ外構の施工を依頼する際は、見積もりを行います。なぜなら、1社にだけ見積もりを依頼して工事をするかを決めてしまうのはオススメできないからです。
複数社に見積もりを依頼する相見積もりを行うことで、相対的に費用が安い業者が見つかります。少しでもクローズ外構の施工費用を安く抑えたいのであれば、相見積もりを取りましょう。また複数の業者から見積もりを取って検討していることを業者に伝えると「それならば……」とクローズ外構の施工費用を割り引いてくれるかもしれません。
とはいえ、10社にも20社にも相見積もりを依頼するのは、手間がかかります。そのため、3〜5社程度に候補を絞り、そこから相見積もりを行うのが理想です。
クローズ外構の施工費用を少しでも安く抑えたいのであれば、ハウスメーカーや工務店などに施工を依頼するのではなく、外構エクステリア工事業者への直接依頼を検討しましょう。ハウスメーカーや工務店の大半が、外構工事を外構エクステリア工事業者に下請けに出しています。
そのため、ハウスメーカーや工務店などに依頼をした場合は、ハウスメーカーや工務店に支払う手数料が費用に上乗せされてしまいます。よってクローズ外構の施工費用が割高になってしまいます。ハウスメーカーや工務店にまとめて依頼をした方が楽ではありますが、こだわりのクローズ外構を少しでも安い費用で設置するには、外構エクステリア工事業者への直接依頼を検討すべきです。
クローズ外構と一言で言っても、その価格は様々です。グレードが高いクローズ外構もあれば、グレードが低いクローズ外構もあります。もちろんグレードが高いクローズ外構の方が見た目もおしゃれで機能性も兼ね備えている場合が多いのですが、その分どうしても高い費用がかかってしまいます。もし外構工事の費用を少しでも安く抑えたいのであれば、少々妥協をして、グレードを少し下げたクローズ外構を選ぶのも1つの手です。
もしくは、道路に面した家の正面にはグレードの高いクローズ外構を使用し、隣との境界や家の裏側など人目につきづらい場所ではグレードを下げたクローズ外構を使用するといった選択肢もあります。これだと、家の雰囲気を保ちつつ、クローズ外構の設置にかかる費用も抑えられます。
クローズ外構を設置するメリット・デメリットや、費用相場、設置費用を安く抑える方法などについて解説しました。クローズ外構に関する知識が、一通り手に入ったのではないでしょうか。クローズ外構の設置にはデメリットもありますが、得られるメリットの方が大きいです。
外構エクステリア工事業者に直接依頼をするなどして費用を抑えつつ、理想のクローズ外構設置を目指しましょう。まずは気になる外構エクステリア工事業者を複数ピックアップして、お問い合わせや相見積もりを行ってみてください。
千葉でクローズ外構をご検討されている方は、当社「ZOUS(ゾウズ)」までお気軽にご相談ください。
「Outside & Life Style 自分の庭を遊び尽くす!」をモットーに掲げる当社では、海外のようなお庭で、外の目を気にせずプライベートが楽しめる空間デザインを得意としています。これまです数々のエクステリアを手掛けてきた知識と経験の豊富なスタッフが多数在籍しています。
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