玄関アプローチに階段を設置すると、外構の雰囲気がおしゃれになります。また、玄関までの動線が明確になるので、来客が迷わない環境を作れます。
しかし、階段を設置するときは、段数や階段の幅などを決めなければいけません。また、費用を心配される方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、玄関アプローチに階段を設置するポイントと費用について、詳しく解説していきます。本記事を読むと、設置時のポイントと費用だけでなく、注意点やおしゃれにするポイントが分かります。玄関アプローチに階段を設置しようと考えている方はもちろん、外構・エクステリアをおしゃれにしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
玄関アプローチに設置する階段とは、名前の通り道路と玄関アプローチの間に設置する階段のことです。玄関アプローチに階段を設置すると、玄関がどこか分かりやすくなるので、目印としての役割も果たします。
道路から玄関まで距離がある場合や、外構が広い家の場合は、玄関が分からず来客が迷うことがあります。玄関アプローチに階段を設置すると、このような事態を防ぐことが可能です。
来客が迷わない環境を作ることも1つのおもてなしだと考えると、設置するメリットは大きいといえるでしょう。玄関アプローチに階段を設置して、外構をおしゃれにしながら、来客が安心できる環境を作りましょう。
玄関アプローチに階段を設置することには、メリットとデメリットの両方が存在します。ここでは、メリットとデメリットのそれぞれについて、詳しく確認していきましょう。
玄関アプローチに階段を設置するメリットは、主に次の3つです。
それでは、それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
玄関アプローチに階段を設置すると、外観がおしゃれになる点がメリットです。玄関アプローチは家の顔とも言われる部分ですが、そこに階段があると、より豪華でおしゃれな印象を演出できます。また、素材にこだわれば、外構のアクセントになるので、ワンランク上のおしゃれも目指せるでしょう。
玄関アプローチに階段を設置すると、玄関までの動線が明確になります。道路から玄関まで遠かったり、家の敷地が広かったりすると、玄関までの動線が分からず、来客が迷ってしまいがちです。しかし階段があれば、それが玄関までの動線として明らかになるので、来客が不安を感じない環境を作れます。
玄関アプローチに階段があると、防犯性が高まる点もメリットです。玄関アプローチに階段を設置すると、道路から玄関までに距離ができます。
階段を上ると人目に付きやすいので、不審者や泥棒が近づきにくい環境が実現します。また、小さなお子様がいる場合は、飛び出しリスクを軽減できるでしょう。
玄関アプローチに階段を設置するデメリットとしては、次の2つが挙げられます。
・上り下りが大変
・掃除などの手入れが必要
それでは、それぞれのデメリットを詳しく見ていきましょう。
階段を設置すると、出かけるときや帰宅時に、必ず上り下りしなければいけない点がデメリットです。特に、重い荷物を運びこむときは大変でしょう。
また、つまずいて転倒するリスクも見逃せません。しかし、1段1段の幅や奥行を広く取り、負担のかからない低い段差のものを作れば対策が可能です。上り下りのデメリットが気になる方は、1段1段の奥行を広めにとって対応するとよいでしょう。
玄関アプローチに階段を設置すると、そのぶん掃除や手入れをする箇所が増えます。玄関アプローチに設置する階段は、目に付きやすい場所なので汚れていると目立ちます。そのため、玄関アプローチをきれいに保つために、階段を定期的に掃除することを忘れないようにしましょう。
玄関アプローチに階段を設置するときは、次の5つのポイントを押さえておくことが大切です。
上記のポイントを押さえておくことで、玄関アプローチに設置する階段のデザイン性や機能性、安全性を高めることができます。それぞれのポイントについて、以下で詳しく確認していきましょう。
階段を設置するときは、何のために設置するのかを決めなければいけません。また、誰が通るのかも重要なポイントです。
目的や誰が通るのかを明確にすることで、必要な機能や形状が変わります。設置した後では形状や段数を変更できないので、設計前に目的を明確にして、目的に合わせた階段の設置を目指しましょう。
玄関アプローチに設置する階段は、周囲の環境に合わせることも大切です。特に、素材や色は周囲から浮かないものを選ぶ必要があります。周囲と合わない素材を使用すると、階段だけが悪目立ちする危険性があるので注意しましょう。
玄関アプローチに階段を設置するときは、安全性についても考えておかなければいけません。階段を上り下りしているときに、特に心配なのがつまずいて転倒することです。そのため、安全性について事前に考えておく必要があります。
安全性を高めるには、以下の3つの要素が大切です。
特に大切になるのが、1段1段の高さと幅です。転倒リスクを下げるために、各段の幅や奥行を広くとって、負担のかからない低い段差の階段を作りましょう。なお、適切な高さと幅については後述しておりますので、詳しくはそちらを参考にしてください。
安全性を高めたい場合は、手すりの設置も検討しましょう。手すりがあると階段を上り下りするときにバランスを取りやすくなり、転倒リスクを下げられます。なお、手すりを設置するときは、手すりの高さや握りやすさも大切なポイントです。
また、天候によって転倒リスクが変わることも覚えておかなければいけません。階段の素材にタイルを使用している場合は、雨に濡れると滑りやすくなるので、特に注意してください。
安全性を高めるためにも、階段の素材は滑りにくいものを選びましょう。それに加え、夜間の転倒リスクが気になる場合は、照明の設置を検討することも大切です。
玄関アプローチに階段を設置するときは、耐久性やメンテナンス性についても考慮しておく必要があります。まず、階段の耐久性を考えるときは、人の体重だけで考えないようにしましょう。
なぜなら、荷物や家具を運び込むこともあるからです。そのため、人が荷物を運ぶことを前提として、耐荷重を考慮しておく必要があります。
また、耐久性を保つには定期的なメンテナンスが重要です。防腐処理や塗装などの定期的なメンテナンスを実施することで、階段の傷みを防いで耐久性を高めていきましょう。
ポイントは、設置場所の気候状況に合わせた対策です。日光が直接当たる場所に設置している場合は、日除けを設置すると劣化を防止できます。
玄関アプローチに階段を設置するときは、建物や外構にデザインを合わせることも大切です。どんなにおしゃれな階段であっても、建物や外構とデザインが合っていなければ、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。そのため、階段を設置する際は、建物や外構との相性をよく見極めましょう。
また、玄関アプローチに設置する階段は目に付きやすいので、外構・エクステリア全体にも影響を与えます。そのため、選ぶ際は機能性だけでなく、デザイン性についても考慮することが大切です。
玄関アプローチに階段を設置するときは、以下の点に注意することが大切です。
これらに注意しないと、せっかく設置した階段が使いにくかったり、安全性が確保できなかったりして、後悔する原因になりかねません。それぞれの注意点について、以下で詳しく確認していきましょう。
階段の段数を決めるときの注意点が、段数から先に決めないということです。階段設置工事の依頼を受けたとき、何段で作りたいというご要望を受けることがあります。
しかし、階段の段数は面積と高さを基に計算して決めるため、段数を先に決めて作れるものではありません。基本的には、高さの2倍と階段の幅の合計が60cmになるように計算されています。
また、階段1段1段の高さを揃えておくことも大切です。階段の高さが途中で変わると転倒リスクが高まるので、高さは必ず均一にすることを覚えておきましょう。
階段の素材を決めるとき、デザインを優先される方は少なくありません。もちろん、玄関アプローチに設置する階段は目に付きやすい場所なので、デザイン性は重要です。しかし、それ以上に大切になるのが安全性です。
階段の安全性を高めるには、素材選びが大切になります。特に、滑りにくい素材を選ぶことが大切です。
晴れの日は問題がなくても、雨が降ると階段が濡れて滑りやすくなります。だからこそ、滑りにくい素材を使って対策しておくことが重要になるのです。
階段は、デザイン性以上に安全性が求められます。雨や雪が降ったときのことを考えて、滑りにくい素材を選ぶようにしましょう。
階段の幅は、最低80cm程度は必要と考えておきましょう。80cm以下になると窮屈に感じるので、ストレスの原因になるだけでなく、安全性の面でも不安が残るからです。
ただし、80cmあれば大丈夫というわけではありません。なぜなら、階段を使用する状況には個人差があるからです。
たとえば、小さなお子様と一緒に上り下りする場合は、80cmでは足りない可能性があります。そのため、1段1段の幅はある程度、余裕を持たせておくことも大切です。
なお、余裕を持たせたい場合は、120cm程度の幅にしましょう。120cmあれば大人が2人並んで歩くこともできます。また、大きな荷物や家具の搬入も可能です。階段の幅を決めるときは、使用シーンを思い浮かべながら、ある程度の余裕を持たせるように意識しましょう。
玄関アプローチに階段を設置する費用相場は、1段あたり約2万円です。ただし、階段の設置費用は、面積に応じて高くなる点に注意しましょう。基本的に階段は毎日上り下りする場所なので、後悔しないためにもある程度の予算を準備しておき、余裕をもった面積で設置するようにしましょう。
玄関アプローチの階段をおしゃれにするポイントは、おしゃれなレンガやタイルを使うことです。タイルやレンガには、さまざまな種類があるのでデザイン性を追求することができます。なお、階段にタイルを使うときは、歩く部分を洗い出しに仕上げると滑りにくくなり、安全性を高められます。
また、フローティングステップを採用すると、おしゃれな階段になります。フローティングステップとは、土台部分を少しへこませて、階段を浮いたように見せる方法です。特に間口が広い場所では高い効果を発揮します。
おしゃれな階段を目指す場合は、照明を設置するのも1つの方法です。玄関アプローチに照明を設置すると、外構・エクステリア全体がおしゃれな雰囲気になります。また、照明があると転倒リスクを軽減できるのもメリットです。
玄関アプローチ周辺は、家の顔となる部分です。そのため、玄関アプローチに階段を設置するときは、デザイン性を重要視される方も多く存在します。しかし、階段を設置するときは安全性についても考慮しておかなければいけません。
玄関アプローチに階段を作るときは、デザイン性と安全性、両方のバランスが大切です。階段は一度設置すると、簡単には作り替えることができません。だからこそ、設置する目的を明確にし、後悔しない階段を作ることが大切になります。
今回ご紹介したことを参考に、おしゃれで安全性の高い、使い勝手のよい階段を玄関アプローチに設置しましょう。
千葉で外構に関するお悩みがある方は、当社「ZOUS(ゾウズ)」までお気軽にご相談ください。
「Outside & Life Style 自分の庭を遊び尽くす!」をモットーに、海外のようなお庭で、外の目を気にせずプライベートが楽しめる空間デザインを得意としています。これまで数々のエクステリアを手掛けてきた知識と経験の豊富なスタッフが多数在籍しています。
コストパフォーマンスと高品質を大切にし、厳選した良質な資材を直輸入。遠目で分かるオリジナルデザインと近目で分かる施工のこだわりで、あなたの理想のエクステリアを叶えます。