外構工事と一括りにしても、工事内容は多岐にわたるので、工事費用の相場を把握するのは簡単ではありません。しかし、相場が分からなければ、どれくらいの工事費用がかかるのか不安になります。
そのため、目安となる相場を把握しておかなければいけません。この時、ポイントになるのが種類別の費用相場です。
今回は、外構工事費用の相場について詳しく解説していきます。本記事を読むと、目安として覚えておきたい外構工事費用の相場と、外構工事費用を決める3つの要素、種類別の外構工事費用と費用を抑えるポイントが分かります。これから外構工事をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
外構工事費用の相場は、一般的には建物価格の1割程度とされています。しかし、目安となる相場だけで予算を決めるのは避けてください。なぜなら、外構・エクステリアに対する考えには個人差があるからです。
大切なのは、相場に近い予算を設定することではなく、目指す外構・エクステリアに必要な予算を設定することです。そのためにも、外構・エクステリアに関する基礎的な知識が必要になるので、まずは、外構・エクステリアの基礎知識について調べることから始めましょう。
なお、予算の設定が難しい場合は、外構工事費用のボリュームゾーンを参考にするのも手段の1つです。外構工事費用のボリュームゾーンは約100万円から約250万円の間が多くなります。
外構工事費用は、以下の3つの要素によって決まります。
ここからは、外構・エクステリアの工事費用を決める3つの要素について、詳しく解説していきます。
外構費用を決める1つ目の要素がスタイルです。外構には、大きく分けて次の3種類が存在します。
どの外構スタイルにするのかによって費用が変わるので、こだわりが特にない場合は、比較的費用相場が安いスタイルを選択するのも方法です。なお、費用はクローズド外構が一番高く、次がセミクローズド外構、オープン外構と続きます。
続いて、それぞれの外構スタイルの特徴を見ていきましょう。
クローズド外構とは住宅の敷地をフェンスやブロック塀、生垣などで囲う外構スタイルのことです。クローズド外構は、敷地と道路の境界を明確にするだけでなく、プライバシーを確保できる側面があります。そのため、他の外構と比較すると工事費用が高くなります。
オープン外構は、敷地を囲わない外構のことです。外部からオープンに見えることから、その名がつけられています。オープン外構は設置物がないので、開放感を演出できるのが特徴です。そのため、開放的な庭を希望される方に人気があります。
また、境界を示す設置物がないので、その分、工事費用を抑えることが可能です。ただし、プライバシーの確保が難しくなることは覚えておく必要があります。
クローズド外構とオープン外構の間に位置するのがセミクローズド外構です。クローズド外構がフェンスや塀で敷地を完全に囲むのに対して、セミクローズド外構は必要な場所にだけ構造物を設置します。その意味では、クローズド外構のよい部分とオープン外構のよい部分を兼ね備えた外構といえるでしょう。
なお、スタイル別のメリット・デメリット、目安となる費用相場については下記のようになります。
外構スタイル | メリット | デメリット | 目安となる費用相場 |
---|---|---|---|
オープン外構 |
|
|
約50万円から100万円程度 |
クローズド外構 |
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約150万円から300万円程度 |
セミクローズド外構 |
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約80万から150万円程度 |
外構費用を決める2つ目の要素が工事面積です。外構工事の中には、平米あたりの単価が設定されていることがあります。単価に工事面積をかけて費用を計算するので、工事面積が広くなるほど費用も膨らんでいくのが特徴です。
そのため、工事前には外構面積を把握しておくことが大切になります。なお、外構面積は敷地面積から建築面積を引けば算出できるため、おおよそでよいので把握しておきましょう。
また、外構面積を把握しておくことは、全体のレイアウトを考えるときにも役立ちます。外構工事をご検討中の方は、外構面積を把握することから始めましょう。
外構費用を決める3つ目の要素が工事内容です。外構工事と一括りにしても、さまざまな工事が存在します。
なお、代表的な外構・エクステリア工事には、以下のものがあります。
当然、工事費用は工事内容によって変わるので、外構工事を実施するときは、どの部分を工事していくのかを考えなければいけません。予算に限りがある場合は、工事内容を厳選していくことも大切です。なお、種類別の外構工事費用相場が気になる方は、次章で詳しく解説しているので、参考にしてください。
外構工事を実施するときは、種類別の工事費用相場を知っておくことも大切になります。なぜなら、目安となる相場を把握しておくことで予算を組みやすくなるからです。無理のない外構工事予算を組むためにも、種類別の費用相場を把握しておきましょう。
門まわりの工事には、門扉や門塀、ポストや表札の取り付け工事が含まれます。門まわりは、外構・エクステリアの顔となる部分なので、こだわりたい方も少なくありません。そのため、目安となる相場も約15万円から45万円程度と幅広くなっているのが特徴です。
相場の幅が広い理由は、扉や塀の素材の違いにあります。選択する素材によっては、費用が高額になることがあるので、外構工事における優先度や予算を考慮したうえで選択しましょう。
歩きやすい環境を作るのに必要なのが玄関アプローチの工事です。門周りから玄関にかけて砂利やコンクリートを敷いたりタイルを貼ったりすることで、歩きやすい環境を整備できます。
また、玄関アプローチは自分だけでなく、来客が家に入るときにも必ず通る部分なので、デザイン性を求める方も少なくありません。そのため、目安となる費用相場は約30万円から90万円程度と幅の広さも特徴の1つです。なお、玄関アプローチの工事費用は基本的に、平米あたりの単価をもとに算出されます。
境界に塀を設置すると、プライバシーが保護できるうえに、防犯対策としての効果もあります。そのため、外構工事の中でも人気が高い工事です。また、小さなお子様がいるご家庭では、敷地を囲うとお子様の飛び出しリスクを軽減できるので、安全な環境を作るうえでも効果を発揮します。
なお、境界に塀を設置する費用相場の目安は、約50万円から100万円程度です。ただし、塀の長さや施工面積によって費用が変わることは覚えておきましょう。基本的には、長さや面積に応じた単価が設定されています。
境界の仕切りとしてフェンスを設置するためには、フェンス設置工事が必要です。フェンスは塀と同じく、目隠しや防犯対策としての効果も期待できます。
なお、目安となる費用相場は約40万円から60万円程度です。ただし、フェンスの長さや素材によって費用が変わることは覚えておきましょう。設置費用は基本的にメートルあたりで単価が設定されているので、設置する長さに応じて費用が変わります。
駐車場工事は大きく、砂利、アスファルト、コンクリートの3つに分けられます。それぞれ、特徴や費用に違いがあるので、ご自身の状況に合わせた選択が大切になります。
基本的に駐車場工事では重機を使って掘削作業を行うので、重機費用として約3万円がかかることを覚えておきましょう。なお、目安となる費用相場は図を参考にしてください。
工事内容 | 費用相場(㎡あたり) | 駐車場1台分(15㎡)の工事費用 (重機費用約3万円込み) |
---|---|---|
砂利 | 約3,000円から5,000円 | 約7万5,000円から10万5,000円 |
アスファルト | 約5,000円から7,000円 | 約10万5,000円から13万5,000円 |
コンクリート | 約1万円から1万3,000円 | 約18万円から22万5,000円 |
大切な車を守る環境を整えるために必要になるのが、ガレージ・カーポートの設置工事です。目安となる費用相場は、約40万円から100万円になります。設置するガレージやカーポートの本体価格によって費用が大きく変わるので、予算と目的に合わせたものを選択することが大切です。
庭造りに必要な工事をまとめて庭工事と呼びます。芝生を敷くといった簡単な工事だけでなく、ウッドデッキやシンボルツリーの設置、庭全体のリフォーム工事など多岐にわたっているのが特徴です。そのため、費用相場の価格帯は広くなっています。
目安となる費用相場は約10万円から100万円です。なお、庭全体を造り変える場合は費用が100万円を超えることも珍しくありません。予算が限られている場合は、業者に相談しながら理想の庭造りを目指していくことが大切です。
テラスやウッドデッキを設置すると、庭でできることの選択肢が増えます。バーベキューを楽しむことや、ガーデンファニチャーを設置して庭にくつろぎスペースを作ることも可能です。また、屋根を設置すれば雨の日でも洗濯物を干せる場所を作れます。
そのため、ウッドデッキやテラス設置工事も人気の外構工事です。なお、素材やサイズによって費用が変わるので、設置を検討する際は目的と予算を考えておきましょう。目安となる費用相場は、約40万円から50万円です。
部屋を増やしたいと考えたとき1つの選択肢になるのが、ガーデンルーム・サンルームの設置です。部屋の増築は高額な費用がかかりますが、ガーデンルームやサンルームの設置は、部屋を増やせるうえに費用を節約できるのがメリットです。
日光を取り入れることができる環境を作ると、新たなくつろぎスペースができます。なお、ガーデンルーム・サンルームの設置費用は、約50万円が相場です。
ベランダやバルコニーの設置工事費用相場は約40万円です。ベランダやバルコニーを設置すると、洗濯物を干す場所ができるだけでなく、広さによってはくつろぎスペースとして活用することも可能です。
ただし、ベランダやバルコニーを設置するときは、リフォーム費用について考えておく必要があります。特に防水加工は10年程度でリフォームが必要になるので覚えておきましょう。気になるリフォーム費用の相場は約20万円です。
防犯対策として大きな効果を発揮するのが、照明・ライティングです。センサー付きの照明を設置すれば、動きを感知するたびに電気が点灯するので、防犯性を高められます。また、庭のデザイン性を高めてくれるのも特徴です。
照明を効果的に使用することで、夜の庭をおしゃれな空間にできます。昼とは違う雰囲気を作ることで、夜でも庭を楽しめるでしょう。なお、目安となる費用相場は約10万円から25万円です。
庭に植物を取り入れて彩りを持たせたいときは、植栽工事の実施を検討してみましょう。植栽があることで、庭に彩りを持たせられるうえに、シンボルツリーを設置すれば自然な形で日陰を作ることもできます。
また、植栽を設置すると目隠しになるのも特徴です。目安となる費用相場は、約10万円から20万円になります。ただし、植える樹木の種類や本数によって費用は変わるので、予算に応じて種類や本数を決めていきましょう。
新しい収納スペースが欲しい場合は、庭に物置を設置する手もあります。特に、スキーやスノボ、バーベキューセットなど、アウトドア用品を収納するときは役立ちます。
ただし、物置はサイズによって価格が変わります。そのため、どのような物を収納したいのかを、設置前にある程度考えておかなければいけません。
小さなサイズであれば約3万円から5万円、幅が2m程度のものだと約10万円から15万円程度になります。なお、自転車やバイクが入る大きさで防犯性が高いものだと、約50万円から100万円程度の費用が必要です。
外構・エクステリアの工事費用を抑えるポイントは、次の3つです。
ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
外構・エクステリアの工事費用を抑えるためには、余計な費用を上乗せしないことが重要になります。中でも避けたい費用が、仲介手数料です。
外構・エクステリア工事をハウスメーカーや工務店に依頼する方は少なくありません。特に、家を建ててくれたハウスメーカーや工務店に依頼する方は多く存在します。
しかし、ハウスメーカーや工務店は建築のプロであって、外構・エクステリアのプロとは限りません。そのため、ハウスメーカーや工務店が外構・エクステリア工事を依頼された場合は、基本的に専門業者に外注します。
この時に発生するのが仲介手数料です。この仲介手数料は、外構・エクステリア業者に直接依頼すれば、本来は発生しない費用になります。余計な費用を上乗せさせないためにも、外構・エクステリア工事は、専門業者に直接依頼するようにしましょう。
工事において、施工箇所が増えれば費用も膨らみます。これは、外構・エクステリア工事でも同じです。そのため、費用を抑えるためには工事を厳選することが大切になります。施工箇所を決める時は、本当に必要な工事だけを実施するようにしましょう。
なお、費用を抑えたい場合はシンプルなデザインを意識することが大切です。ただし、費用だけを考えて工事を実施すると、満足度が下がることもあるので注意しましょう。また、施工箇所を決めた後は優先順位に応じて予算を振り分けていくと、全体の費用を把握しやすくなります。
外構・エクステリア工事は、使用する素材で費用が大きく変わります。そのため、使用する素材を厳選すれば、費用を抑えることが可能です。
ただし、こだわりたい場所に関しては、ある程度の予算を準備しておくこと大切になります。なぜなら、せっかく工事しても、外構への満足度が下がってしまえば意味がないからです。
また、優先順位に応じて予算を振り分けておくと予算の管理が楽になります。優先順位が低い工事では安い素材を使用して、全体の費用を抑えていきましょう。
外構工事費用は、次の3つの要素で決まります。
特に、工事内容で費用は大きく変わるので、外構工事を実施する前には、目指す外構・エクステリアをイメージして、必要な工事を選択しておくことが大切になります。目指す外構・エクステリアをイメージすることで、必要な工事が見えてくるようになります。
逆に、今は必要ない工事も見えてくるようになるので、費用を抑えるうえでも目指す外構・エクステリアのイメージを持つことは非常に重要です。後悔しない外構・エクステリア工事のためにも、まずは理想の外構・エクステリアのイメージを膨らませていきましょう。
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