ガーデンチェアやソファは雨ざらしにしても大丈夫?素材別の特徴・管理の仕方をご紹介

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ガーデンチェアやソファは雨ざらしにしても大丈夫?素材別の特徴・管理の仕方をご紹介


お庭作りにおいて、植物や樹木だけでなく、エクステリアにも拘りたいという方も多くいらっしゃると思います。ガーデンテーブルと合わせてガーデンチェアを置いたり、ベンチのような形でチェアだけを置いたりすると、それだけでお庭の雰囲気がグッと良くなり、お庭が特別な空間になりますよね。
ただ、どんなチェアにすればいいのか、場所も取るし、ガーデングッズとしては値段も張るため、買うのに躊躇してしまいがちです。
お庭に置くということは、インテリアと違い屋外ですから、雨風にさらされてしまいます。どんな素材がいいのか、特徴やメリットについてしっかりと考えながら、購入するチェアを決めると良いでしょう。

ガーデンチェアとは


そもそもガーデンチェアというのはどこでいつ頃に生まれたものなのでしょうか。それは、17世紀のイギリスに遡ります。
イギリスのガーデンを訪ねると、たいていの庭にベンチが置かれていることに気づくでしょう。
木製、鉄製と素材は違い、デザインも様々ですが、どれもがガーデンの風景に溶け込んでいます。
庭園の規模に関わらず、こうしたベンチが置かれているのは、イギリスの庭の特徴とも言えますが、人々をリラックスさせてくれるこのベンチの背もたれのあたりに、小さなメタルのプレートがはめこまれているものがあるのを、ご存知でしょうか。
実はそこには、誰かの名前やその人にあてたメッセージ、またその人となりを表した言葉が刻まれているのです。そのガーデンに通っていたり、縁のある故人を想って捧げられたベンチなのです。
‘メモリアル・ベンチ’と呼ばれるこの長椅子は、イギリスの景観や歴史的建築物の保護に尽力しているチャリティ団体「ナショナル・トラスト」管理の庭園や森林、また、世界遺産に指定されているロンドンの王立植物園’キューガーデン’などにも設置されており、イギリス全土どこへ行っても目にすることができます。
ターナーという轆轤師(ろくろし)によって作られ始め、当初はガーデンチェアとして王侯貴族に使われていました。やがて図書館などに使われるようになり、庶民の家具としても一般の住宅やオフィス、パブなどに使われだしたという経緯があります。

ガーデンチェアの素材

イギリスではそんな故人を偲ぶ深い想いがあったわけですが、ガーデンチェアも様々な歴史をたどり、今や我々の身近な存在となっています。
ガーデンテーブルやガーデンチェアは基本的に、屋外設置を想定しているので雨対策が施されています。
しかし屋内とは違う雨ざらし、直射日光が当たり続ける状況下では劣化して当たり前でしょう。
どんな素材も使用後は濡れ・汚れはすぐに拭き取るなど、こまめなお手入れをすることでより長くつかうことができます。
それでは、素材別の特徴とお手入れ方法を見ていきましょう。

P.P.(ポリプロピレン)

【特徴】

ガーデンテーブルの定番素材・P.P.(ポリプロピレン)。軽量で防水、耐薬品性に優れているため、持ち運びが簡単で雨が降ってもさっと拭けばすぐご使用いただける扱いやすさが魅力です。
また、他の材質に比べ比較的安価なため人気も高いですが、直射日光や紫外線、雨水に晒しつづけることにより劣化が早まるのでパラソルと合わせて使用したり、使わないときはしまったほうがより長く使えるでしょう。

【お手入れ方法】

湿らせたタオルでの拭き取り、汚れが落ちにくい場合には、ぬるま湯と少量の中性洗剤を含ませた柔らかい布で拭いてください。水拭き後はすぐに乾拭きしてください。

チーク材

【特徴】

チーク材は油分を豊富に含むため丈夫で、防腐効果が高く、また水に強いことからガーデンテーブルにはおすすめの高級素材と言えます。
しかし、雨や紫外線の影響でチーク色から次第にシルバーグレーに変色してしまいます。
ただ、この経年変化を欧米ではあえて楽しみます。

【お手入れ方法】

色の濃い飲み物等をこぼしてしまった場合は染みになることがあるので濡れタオル等で直ちにふき取ってください。
それ以外に汚れが気になる場合は水分を含ませたブラシで汚れを取り除くとよいでしょう。
経年変化により表面がざらつく場合は、傷をつけない程度にヤスリをかけることでなめらかになります。
屋内で使用するチーク材には専用オイルを使用することがありますが、ガーデン家具のように主に屋外で使用する場合はオイルでのお手入れがカビ・色むらの原因になる場合があります。
専用のオイルを使い、使用方法をしっかり守ってお使いください。

ポリエチレン樹脂

【特徴】

ポリエチレン樹脂は耐候性や耐久性に優れており、屋内だけでなく雨ざらしでも劣化の心配がほとんどありません。
難燃性もあり、バーベキューなどのアウトドアにも安心して使えますね。編み込むことによりラタン調のガーデンテーブルとしてお使いいただけます。
アルミフレームを骨組みに使用しているタイプは重量が軽く持ち運びもしやすくなっています。

【お手入れ方法】

タオルでの水拭きをおすすめします。汚れが気になる場合は薄めた中性洗剤をつけて拭き取ってください。 雨等で濡れたまま日陰に放置するとカビの原因となりますので拭き取ってください。

アルミ

【特徴】

1円玉にも使用されているアルミはステンレス以上に錆びにくいといわれる材質です。
雨ざらしになる屋外では、錆びにくいことが何より重要と言えるでしょう。その錆びにくさから、窓のサッシや車のホイールに使われています。
錆びが発生しても、白い膜となってそれ以上の錆びの進行を防ぎます。
更に重さが鉄と比べて約1/3と非常に軽く、設置・撤去も他の金属製テーブルより楽に行えるため、女性にも嬉しいですね。

【お手入れ方法】

中性洗剤等で汚れを洗い落とし、その後水洗いで洗剤を完全に流し取ります。

スチール

物が衝突する、擦れる、局所的に大きな荷重がかかるといった用途にはアルミよりもスチールの方が向いています。
しかしスチール単体だと錆びやすいので塗装によって幕を張り、防ぐ必要があります。
膜を貼るにも方法があり、粉体塗装とガルバナイズ処理があります。
粉体塗装はキズがつきにくく、耐熱性・耐油性にも優れています。
ガルバナイズ処理は、鉄など金属の酸化(サビ)を防ぐために電界処理するもので、仕上がりが無機質になるため、それを逆手に取ってデザインとして使われる事が増えてきました。

【お手入れ方法】

常にからぶきするように心がけましょう。汚れがある場合は薄めた中性洗剤でふき取り、必ず濡れたままにせず乾いた柔らかい布で拭き取ってください。
アルコール等を使うと錆びや変色の恐れがあるため要注意です。

アルミ鋳物

【特徴】

アルミとはまた違った特徴を持つアルミ鋳物。’鋳物’とは溶かした金属をあらかじめ作っておいた鋳型に流し込み、それを冷やすことで固めるというもの。
一度鋳型を作ってしまえば、同じサイズや形の製品を大量生産することができ、薄い製品やデザイン性の高い製品の製造を可能とします。
アルミ鋳物はその素材の柔らかさから加工性に富んでおり、様々な形に成形しやすいのが特徴です。

【お手入れ方法】

柔らかいスポンジに中性洗剤をつけてよく洗って下さい。表面に傷がつくと腐食の原因になります。

おすすめのガーデンチェア/ソファをご紹介

ラタン二人がけソファ

四角形のスタイリッシュなデザインで、座面が高いのでゆったり座ることができます。
ラタンに見えるように編まれた樹脂とアルミフレームで作られているので、外に置いていても傷みにくくなっています。
クッションは防水加工されているので、水を弾いて雨に濡れても乾きやすいです。屋外におく不安も軽減されますね。
しかしそのまま放置しておくと、劣化が早くなってしまうので使わない時はしまっておいたほうが長く楽しめます。

手編みラタン調ガーデンソファ

みっちり編まれている感じではなく、透け感があり、丸みを帯びているデザインです。
先ほどのサニーサイドガーデンのソファはモダンな印象ですが、こちらは芝生にも似合うような明るい印象になっています。
ラタン調ですので、自然のラタンに見えますが人工ラタンです。紫外線にも雨にも強くて、軽いので持ち運びが簡単です。

人工ラタンですが、ラタン職人が一つ一つ編んで作っていて、あたたかみを感じることができます。クッションは防水加工されていますが、雨ざらしは避けたほうがよさそうです。
しかし、背面にはなく、座面だけなのでクッションをしまうのが簡単です。

IKEAのAPPLARO(エップラロー)

IKEAは近年日本でも人気を博し、急成長しているスウェーデン発祥のブランドですが、その製品のデザイン性と機能性の高さから注目が集まっています。
APPLAROシリーズは屋外に置くことができるシリーズで、’アカシア’が使われています。
アカシアは腐りにくく、耐久性が優れているのでウッドデッキでもよく使用されている木材です。折り畳み式なので移動にも便利。
APPLAROシリーズもソファという名のついている商品は1人掛けのものだけですが、背もたれ付
きベンチや、収納ベンチとクッションを組み合わせることで、二人掛けのソファを作ることができます。
使わない時は日の当たらない場所に片付けておくと、紫外線で痛みにくいので長持ちします。
クッションには防水スプレーをかけておくと、急な雨に降られても安心です。

ハンギングチェア

ハンギングチェアはおしゃれなカフェやリゾート地に多く設置してあり、憧れを抱いたことのある方も多いのではないでしょうか。
半球状のラタン風のぶら下がったカゴに、クッションが設置してあります。ゆらゆら揺れることができるので、小さいお子さんは大喜びですし、大人もゆっくりくつろぐことができます。
とにかく見た目のインパクトがすごいので、ベランダに置いてあるだけでおしゃれに見えます。半球状なので窮屈に見えるかもしれませんが、大人の男性でもゆったり座れるサイズです。

まとめ

ガーデンチェアやガーデンソファは、見た目を重視してエクステリアとして用いることも、お庭を演出する上で大切なことですが、やはり、目的に合っているか、お手入れしやすい素材であるかを吟味して選ぶ必要があるでしょう。
お庭にガーデンチェアが一つあるだけで、その空間は特別なものとなり、複数人座れる場合はバーベキューやパーティを楽しむこともできます。憩いの場、触れ合いの場となるよう、ガーデンチェアをご検討されてみてはいかがでしょうか。

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