庭をコンクリートでリフォームしたいと考えたとき、多くの方が心配するのが費用です。実際、コンクリート工事は外構・エクステリア工事の中でも、比較的費用がかかる工事に分類されます。
しかし、庭をコンクリートでリフォームするときは、費用相場以外にも大切なことがあります。そこで、今回は庭をコンクリートでリフォームするときの費用相場と、コンクリート工事前に知っておくべき知識について詳しく解説していきます。
本記事を読むと、庭をコンクリートでリフォームする費用相場だけでなく、コンクリートのメリット・デメリット、リフォームするタイミングなどが分かります。庭のリフォームをご検討中の方は、ぜひ、ご一読ください。
目次
庭をコンクリートリフォームする理由は、人によってさまざまですが、タイミングは主に以下の4つであることが多いです。
ここからは、庭をコンクリートリフォームするタイミングについて、詳しく解説していきます。
車の台数が増えるときに必要になるのが駐車場です。そのため、台数が増えるときに庭のリフォーム計画される方もいるでしょう。このようなときは、庭をコンクリートリフォームする1つのタイミングだといえます。
コンクリートは耐久性が高いので、車の乗り入れが頻繁に起こる駐車場に適しています。また、駐車場をコンクリートにすると雨水が溜まりにくくなるので雨の日でもストレスが溜まりません。
さらに、コンクリート工事の性質上、施工面積が増えると1㎡あたりの施工単価が安くなることもあります。そのため、複数台の駐車場を作るときは費用面でも大きなメリットがあります。
バリアフリー対策の必要性を感じたときも、庭をコンクリートリフォームする1つのタイミングです。コンクリート舗装すると、庭の段差をなくせるので、ベビーカーや車いすでの移動が楽になります。そのため、家族が快適に過ごせる環境を整えたいと感じたのであれば、コンクリート舗装を検討するタイミングだといえるでしょう。
庭の雰囲気を変えたいと感じたときも、庭をコンクリートリフォームする1つのタイミングです。庭をコンクリートリフォームすると、雰囲気を大きく変えられます。庭にコンクリートを取り入れることで、スタイリッシュな雰囲気にできるからです。
中には、コンクリートの無機質な感じが気になる方もいるかもしれません。しかし、コンクリートは他の素材と合わせやすい特徴があるので、他の素材を組み合わせてデザイン性を高めることも可能です。庭をおしゃれな雰囲気に変えたいときは、コンクリートを取り入れることを検討してみましょう。
庭に生えてくる雑草に頭を悩ませているときも、庭をコンクリートリフォームする1つのタイミングになります。庭の除草作業は労力と時間がかかるうえに、継続して行わなければいけません。このような場合は、雑草が生えない環境を作るのも1つの方法です。
庭をコンクリートリフォームすると、土の露出がなくなるので雑草が生えてきません。そのため、雑草対策として大きな効果を発揮します。
また、雑草が生えないので虫の発生が少なくなるのもメリットです。日々の除草作業に頭を悩まされている場合は、コンクリートリフォームによって雑草が生えてこない環境を作ることも検討するとよいでしょう。
庭をコンクリートでリフォームする前には、メリットとデメリットについて理解しておかなければいけません。なぜなら、一度コンクリート舗装すると、簡単に変更できないからです。
そのため、メリットとデメリットを理解したうえで、リフォーム工事を実施するのかを決める必要があります。ここからは、庭をコンクリートリフォームをするメリットとデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
ここでは、庭をコンクリートでリフォームする代表的なメリットを4つ見ていきましょう。
駐車場として使用できる
1つ目のメリットが、駐車場として使用できることです。車はかなりの重量物なので、車の乗り入れが頻繁に発生する駐車場には強度が求められます。
その点、高い強度を誇るコンクリートは駐車場に適した素材なので安心して使用できます。また、駐車場をコンクリートにすると土埃や泥水が撥ねて車を汚すことがなくなるので、洗車回数を減らせる点もメリットです。
手入れが簡単になる
庭をコンクリートにすると雑草が生えなくなり、手入れが簡単になるのも大きなメリットです。もちろん、コンクリートにも汚れは付着しますが、簡単な水洗いやブラシでこすると汚れが除去できます。簡単な手入れで綺麗な状態を維持できるのは、大きなメリットといえるでしょう。
泥汚れが広がらない
庭をコンクリートにすると泥汚れが広がらない点も、大きなメリットです。庭が土の状態だと、雨が降ると靴に泥汚れがつき、庭全体に泥汚れが広がってしまいます。しかし、庭をコンクリートにすると、泥汚れが靴につくことがなく、庭全体をきれいに保てるでしょう。
スタイリッシュな庭を演出できる
スタイリッシュさを演出できることも、庭をコンクリートにするメリットです。庭をコンクリートにすると、無機質なイメージになることを心配する方もいるかもしれません。
しかし、コンクリートは他の素材との相性がいいので、レンガやタイルを埋め込むことで、デザイン性を追求することができます。コンクリートでリフォームすることで、スタイリッシュでデザイン性の高い庭を実現できるでしょう。
続いて、庭をコンクリートにするデメリットを解説していきます。
初期費用が高い
庭をコンクリートにする大きなデメリットが、初期費用の高さです。このデメリットによって、コンクリートリフォームに踏み切れない方も少なくありません。
しかし、コンクリートの耐用年数は約15年とされており、一度完成してしまえばメンテナンスもほとんど必要なく、長く使える環境が手に入ります。施工状態によっては約30年持つこともあるので、長期的に見ればデメリットは少ないと考えられるでしょう。
照り返しがきつい
続いてのデメリットが照り返しのきつさです。コンクリートは土や芝生と比べて日差しの照り返しがきつくなります。
また、熱を吸収しやすいことも特徴です。そのため、夏は眩しくなるだけでなく、裸足で歩くと火傷するほどの熱さになるので、小さなお子様やペットがいる場合は注意しましょう。
撤去費用がかかる
続いてのデメリットは、撤去費用がかかることです。コンクリート舗装を他の舗装に変更するときは、コンクリートの撤去に費用がかかります。
また、剝がしたコンクリートの処分費用もかかります。そのため、庭をコンクリートにすると、手間的にも費用的にも、簡単にリフォームできなくなることは覚えておきましょう。
庭をコンクリートリフォームする施工費用は、施工面積によって変わります。そのため、費用相場は1㎡あたりの単価で把握しておかなければいけません。
コンクリートリフォームの1㎡あたりの費用相場は、約1万円から約1万5,000円です。駐車場1台分の広さが15㎡程度なので、1㎡あたりの費用相場を基に計算すると駐車場1台分の費用相場は約15万円から約22万5,000円になります。
ただし、上記の費用相場は目安として覚えておきましょう。なぜなら、状況によって平米あたりの費用が高くなることがあるからです。特に、次のような状況では費用が高くなる可能性があるので、見積もりを貰って正確な費用を把握しておく必要があります。
上記の条件に当てはまる場合は、リフォーム費用が高くなる可能性が高いと覚えておきましょう。
庭をコンクリートリフォームするときは、施工期間について確認しておく必要があります。なぜなら、コンクリート工事の期間中は庭を使えないからです。
特に、庭を駐車場として使っている場合は、施工期間中は新しい駐車場を確保しておく必要があるので、工事前には必ず施工期間を確認しておきましょう。ここからは、庭をコンクリートリフォームする手順と施工期間について、詳しく解説していきます。
庭をコンクリートリフォームする施工手順を知っておくと、費用を抑えるポイントが分かります。まずは、コンクリート工事の施工手順を見ていきましょう。
測量
コンクリート工事の最初のステップが測量です。コンクリートは水を通さない素材なので、勾配をつけて水が道路まで流れるようにしておく必要があります。そのために、測量によって施工面積や勾配計算を行います。
掘削作業
続いての工程が掘削作業です。コンクリートの厚みは、一般的に10cm必要になります。
また、コンクリートの下には、砕石と呼ばれる大きな岩を砕いたものを10cm敷き詰めなければいけません。そのため、施工場所の土を合計で20cmの取り除く必要があり、この作業が掘削作業と呼ばれています。
砕石敷き詰めと転圧作業
掘削作業が終わったら、地面が沈み込むのを防ぐために砕石を敷き詰め、転圧機と呼ばれる機械を使って地面を固めていきます。
型枠とワイヤーメッシュの設置
転圧作業によって地面を固めたら、コンクリートを流し込む準備として、型枠とワイヤーメッシュを設置していきます。ワイヤーメッシュは、ひび割れリスクを軽減するだけでなく、強度を高める役割も果たします。
コンクリート打設
設置した型枠に、コンクリートを流し込んでいきます。
カッター目地
コンクリートを流し込んだら、カッター目地を入れていきます。コンクリートは気温の変化によって膨張と収縮を繰り返すので、一定間隔で目地を設けることで、ひび割れリスクを軽減する必要があるからです。
続いて、コンクリート工事の施工期間を見ていきましょう。庭をコンクリートリフォームするときの施工期間は、約3日程度です。
ただし、季節によってコンクリートの乾きに違いがあることは覚えておきましょう。他にも、道路との高低差が大きい場合や、大掛かりな掘削作業が必要になるときも、施工期間が延びる可能性があります。
また、庭をコンクリートリフォームしたときは、雨や気温の変化によってひび割れが生じることがあるので、定期的な確認が大切です。保証期間内であれば無料で修繕してもらえるので、完成後はひび割れのチェックを忘れないようにしましょう。
庭をリフォームするときは、コンクリート以外の選択肢もあります。庭のリフォームで後悔しないためには、他の選択肢を知っておくことも大切です。ここからは、コンクリート以外の選択肢について、詳しく解説していきます。
庭をリフォームするときは、芝生も選択肢の1つです。芝生には天然芝と人工芝があり、それぞれに特徴とメリット・デメリットが異なります。
天然芝は、名前の通り天然植物の芝のことです。生きた植物なので成長に差があり、放置しておくと長さにバラツキがでてしまうので、メンテナンスが必要になります。
一方、人工芝はポリエチレンやウレタンなどの合成樹脂によって作られた、人工の芝のことです。生きた植物ではないので、成長することがなく手入れがほとんど必要ありません。最近では、天然芝と見分けがつかないほどリアルなタイプも存在します。
なお、それぞれのメリット・デメリットは下記の通りです。
種類 | メリット | デメリット |
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天然芝 |
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人工芝 |
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庭のリフォームでは、砂利も選択肢の1つになります。砂利の最大の特徴は、設置費用の安さです。相場は、1㎡あたり約2,000円程度なので、リフォーム費用を抑えることを優先したい場合は、魅力的な素材といえるでしょう。
庭に砂利を敷くメリット | 庭に砂利を敷くデメリット |
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アスファルトは施工期間が短く、コンクリートと比較すると費用が安い素材です。ただし、施工面積が広ければ単価は安くなりますが、狭くなると割高になるので注意してください。
駐車場1台分のスペースだと、コンクリート費用とそれほど差はありません。また、アスファルトはコンクリートと比べて、デザイン性と強度に劣る点がデメリットです。
庭をアスファルトにするメリット | 庭をアスファルトにするデメリット |
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インターロッキングとは、ブロックをかみ合わせて作る舗装で、庭のリフォームの選択肢として人気があります。インターロッキングは、さまざまなブロックをかみ合わせて作るので、デザイン性を高められるのが特徴です。そんなインターロッキングのメリットとデメリットには、次のものがあります。
庭をインターロッキングにするメリット | 庭をインターロッキングにするデメリット |
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庭をコンクリートリフォームする前には、次の2つのことを理解しておかなければいけません。
ここからは、コンクリートリフォーム前に知っておきたいこれらの知識について、詳しく解説していきます。
庭のコンクリートリフォームは施工を依頼する時期によって費用が変わります。理由は、リフォーム業界にも繁忙期と閑散期があるからです。
実は、コンクリート工事は春が繁忙期で夏は閑散期になります。そして、閑散期である夏に依頼すると、夏用のお得な料金で工事できる可能性が高くなるのです。
反対に、繁忙期である春は依頼が増えるので、費用が高くなることも珍しくありません。そのため、費用を抑えたい場合は、閑散期を選んで依頼することを検討しましょう。
庭をコンクリートリフォームするときは、他の素材と組み合わせると、費用が抑えられ、かつデザイン性を高められます。当然ですが、コンクリートは施工面積が増えると費用も膨らみます。そのため、全面をコンクリートにするのではなく、他の素材と組み合わせることで、工事費用が安くなります。
たとえば、駐車場を作るときはタイヤが乗る部分だけをコンクリートにして、それ以外には砂利を敷くと、費用を抑えながら必要な部分の強度を保てるでしょう。また、他の素材と組み合わせることで、デザイン性も高まります。そのため、外構・エクステリアの雰囲気をおしゃれにしたい方は、素材の組み合わせを検討しましょう。
庭をコンクリートリフォームすると、庭を駐車場として使えるだけでなく、手入れが簡単になります。また、土が露出していないので泥汚れが広がることもありません。さらに、見た目をスタイリッシュにもできます。
そんなコンクリートリフォームの費用相場は、1㎡あたり約1万円から約1万5,000円です。一般的な駐車場1台分の広さが約15㎡なので、駐車場1台分のスペースをコンクリートにすると、約15万円から22万5,000円ほどの費用がかかります。
コンクリート工事は、外構・エクステリア工事の中でも比較的費用が高い工事です。しかし、コンクリートの耐用年数は約15年なので、長期間使用できる環境を整えると考えれば、決して高いリフォーム工事ではないでしょう。
ただし、コンクリートのメリットを最大限活かすためには、業者選びが非常に重要です。長年使い続けていくからこそ、信頼できる業者への依頼を目指してください。
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「Outside & Life Style 自分の庭を遊び尽くす!」をモットーに、海外のようなお庭で、外の目を気にせずプライベートが楽しめる空間デザインを得意としています。これまで数々のエクステリアを手掛けてきた知識と経験の豊富なスタッフが多数在籍しています。
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