お庭にプールを設置することで、自宅がリゾートのような癒しの空間に生まれ変わります。自分だけのプールで過ごす時間はまさに贅沢なひとときです。
憧れのお庭プールを現実にするためには、計画の段階から維持管理にいたるまで、あらゆる検討が必要です。今回の記事では、プール工事に必要な費用や注意点について詳しく解説していきます。理想のお庭プール作りの第一歩として、ぜひ参考にしてください。
目次
お庭プールには毎日の生活を豊かに彩るさまざまな魅力があります。
お庭のプールは日常を忘れられる特別な空間です。プールサイドでの日光浴、家族や友人との楽しいひとときは、疲れを癒やしたり気分を盛り上げたりしてくれるでしょう。
朝日や夕日の光がプールに映える様子はもちろん、夜にはライトアップして優雅な雰囲気を味わえます。お庭にプールがあることで家がリラックスできる空間に一変します。
お庭プールのメリットはいつでも自由に水泳を楽しめることです。子どもの水泳練習や水中ウォーキングなど、日常的な運動やダイエットや健康維持に役立ちます。水の抵抗を利用したエクササイズは、足腰への負担が少ないトレーニングとして幅広い年齢層に人気があります。
子どもにとってお庭のプールは絶好の遊び場です。多くの家庭で利用されるビニールプールは、空気を入れたり水をためたりする準備が必要で、使用後の片付けにも手間がかかります。一方、お庭にプールがあれば準備や片付けが不要になるため、いつでも自由に水遊びを楽しめます。
ここでは、自宅のお庭にプールを作る手順についてご説明していきます。
まずはプールを設置する目的を明確にします。リラクゼーション、運動、家族の娯楽など、どんなプールにしたいのかを考えましょう。
次に、お庭の利用可能なスペースを測定し、どのくらいのサイズのプールが設置できるか確認します。水泳をおもな目的とするのか、美観を重視するのかによって、プールの大きさや形状、デザインが変わってきます。自分がどのようなプールを望んでいるのかを具体的にイメージすることが重要です。
お庭プールの建設をする前に、自治体の建築規則や条例を確認しておきましょう。排水方法に関する規制も調べておくことが大切です。
規則や条例に違反していると、工事のやり直しなど、思わぬトラブルが発生することもあります。事前に規則を把握しておくと工事をスムーズに進められます。
プールの建設費用は、大きさ、材質、追加機能などのさまざまな要素で大きく異なります。また、初期費用だけではなく、長期的な維持費やランニングコストも予算に含めることが重要です。
具体的には、水質管理のためのろ過機、プールヒーターやポンプの電力、定期的な清掃やメンテナンス費用が含まれます。予算を考える際には、これらの要素を考慮にいれて全体の費用を見積もりましょう。
プールの形状やデザインは、お庭の景観と調和するスタイルを選びましょう。一般的なレクタングル(長方形)型は施工がしやすくコストを抑えられるため、家庭用から商業施設までさまざまな場所で選ばれています。
オーバル(玉子型・楕円)型は曲線に独特の美しさがあり、建設するためには広いお庭が必要です。インフィニティプールは周辺の景色と水面が続いているように見えるデザインで、眺望の良い場所に最適です。デザインを決定する際は、プールの使用目的と敷地の条件を考慮しましょう。
デザインが決まったら外構工事業者に相談しましょう。現地調査をおこない正確な見積もりを取得することで、希望するお庭プールが予算内で建設できるか確認できます。
外構工事業者に依頼することで、プールだけではなくお庭全体の空間に統一感があるデザインを実現できます。業者を選ぶときは過去の実績や口コミを確認し、経験豊富な会社に依頼すると安心です。
まずは、プールの設置場所を正確に測定して地面を掘削します。大量の水が入ったプールを長期間安定して支え続けるためには強固な地盤が必要です。地盤の準備ができたら、水の循環と清潔を保つための配管や電気設備などの工事をおこないます。
基礎となる地盤や配管などの準備が整ったら、プール設置の工事を開始します。施工期間は施工方法やデザインによって異なりますが、通常は2週間から2か月程度かかるでしょう。
完成後のプールのメンテナンスは、美観の維持だけではなく、安全管理の観点からも絶対に欠かせないプロセスです。定期的な点検により、劣化や損傷を早期に発見して迅速に修理できるため、結果的に修理費用を抑えることにつながります。プールの状態を定期的にチェックすることで、プールを長期間、安全で経済的に使用することができます。
お庭にプールを作る工事の方法には、地上組み立て式と埋め込み式があります。それぞれの工事内容と費用について解説していきます。
組み立て式プールは移動可能なプールです。プールの枠組みには金属やプラスチックのフレームが使われ、耐水性の高いPVCやビニール製のライナーを取り付けて水をはります。
地上組み立て式プールを設置する際には、以下の手順で工事をおこないます。
地上組み立て式プールの設置は比較的簡単で、土木工事が不要なため工事費用を抑えることができます。プール本体の価格は、大きくて耐久性のあるファミリーサイズで5〜20万円程度です。手軽さと低コストが地上組み立て式プールの魅力です。
埋め込み式プールとは、地面を掘削してそのなかに設置するプールのことで、施工方法にはいくつかの種類があります。
<FRP(繊維強化プラスチック)>
軽量で強度が高く、錆びる心配がないため、長期的な耐久性が期待できます。
<コンクリート>
頑丈で造形性が高く、カスタムデザインに向いています。部分的な補修も可能です。
<ステンレス>
軽量で腐食が起こりにくいため長持ちしやすく、コンクリートよりもコストが抑えられる場合があります。
<自立型躯体パネル+強化コンクリートプール>
低コストかつ省スペースでの設置が可能で、デザインの自由度が高くカスタマイズも容易です。
ここでは、例としてコンクリート製の施工手順をご紹介します。
埋め込み式プールの建設費用は、掘削作業の規模や使用する建材の種類、仕上げの方法によって大きく変動しますが、通常は300〜500万円程度です。
施工方法についてもっと詳しく知りたい方は、「自宅にプールをつくるには?施工方法や期間について解説」をぜひご覧ください。
一般的な設置費用のほかに、追加で費用がかかるケースもあります。
プールの建設において、地形や地盤の条件は費用に大きな影響を与えます。特に、地盤に岩が多い場合や、狭い土地、ほかの建物に囲まれた場所などは通常よりも掘削作業が困難になり、費用が増加する可能性があります。プール工事の前に建設予定地の事前調査をおこない、追加費用を考慮して予算を検討することが重要です。
特殊なデザインや追加機能を取り入れるとコストは増加します。曲線などのデザイン、温水設備を追加するといったカスタマイズは、通常の施工よりも手間がかかり高額になることが一般的です。
また、プール周辺に施設を追加する場合はさらに費用が必要です。ウッドデッキやプールハウス、ジェットバス、プールサイドの照明など、レジャー空間を豊かにする設備の導入は美観と機能性を向上させますが、それに伴いコストも高くなります。
追加機能や設備はお庭プールの満足度を向上させてくれますが、相応の費用も必要となります。計画段階でしっかりと予算を検討しておきましょう。
プールを設置する際には、建築基準法や各自治体の条例によって安全対策が求められる場合があります。たとえば、公共施設や商業施設では必須の条件となっているフェンスの設置、セキュリティアラームの導入、水質管理などです。
お庭にプールを設置する際には、事前にお住まいの自治体に確認することをおすすめします。プールを安全に使用するために必要な費用は予算として考慮しておきましょう。
プールの水がお庭や近隣へ流出すると、土地や建物への損傷を引き起こす恐れがあります。そのため、プールの水を安全に排出する排水路や排水溝の設置が必要です。排水設備にかかる費用は、土地の広さや地形、使用する材料によって異なりますので、専門業者から見積もりを取って金額を確認しましょう。
お庭にプールを設置する際には、工事費用だけでなく維持費やメンテナンス費用についても考慮する必要があります。以下のポイントをチェックして正確なコストを把握しておきましょう。
お庭プールの建設を検討する際は、施工費用の安さだけではなく全体的なコストを比較することが重要です。一般的な住宅用プールの価格は300〜500万円程度ですが、施工業者、プールのサイズ、デザインなどによって費用は大きく変わります。また、プール設置時の施工費用は安くても、長期的なランニングコストを考えると最終的には高くなってしまうことがあるので注意が必要です。
また、見積もりには材料や製品のコストも含まれていることが一般的ですが、なかには材料費のみで施工費が含まれていない場合もあります。そのため、見積もりを比較する際は、どのような費用が含まれているのか確認し、しっかりと総コストを把握することが大切です。
お庭のプールを計画する際には、維持費やメンテナンス費も事前に把握しておくことが重要です。プールを日常的に使うためには、水質管理用の薬品、定期的な清掃、ろ過装置の点検、時には機器の修理や交換が必要になります。
また、温水設備や照明などがある場合は電気代も考慮しなければなりません。見積もりの段階からこれらの費用を含めた総コストを把握することで、長期的な収支計画を立てることができます。
プールのサイズ選びは水道費と直結するため、プールの用途に合わせて適切なサイズを選ぶことが大切です。たとえば、本格的に泳ぐために大きいサイズが必要なのか、子どもたちが水遊びをする程度で十分なのか、あるいは観賞用として小さいものを設置するのか、目的に応じてプールの大きさを決定しましょう。
ただし、最近のプールには効率的なろ過装置が装備されていることが多く、頻繁に水を入れ替える必要がありません。蒸発や飛散した分を補充するだけで良いため、水道費の増加を抑えることも可能です。
家庭用プールの場合、サイズにもよりますが、月々の水道代はおおよそ1,000円程度です。プールのサイズを選ぶ際には水道代も考慮して、家計に無理のない範囲で決めることをおすすめします。
ここでは、お庭にプールを設置する際の注意点について詳しくみていきます。
お庭にプールを設置する際には、安全管理も重要なポイントのひとつとなります。必要な対策をおこなって事故や怪我を予防しましょう。
お庭でプール遊びを予定しているときは、近隣住民への配慮が必要です。子どもたちに大きな声を出さないように注意することも大切ですが、プール遊びを始める前に近隣住民に伝えておくと効果的です。
たとえば、夏休みの間にプールを使用することを隣人に知らせておくと、水しぶきや声が聞こえたとしても理解してもらいやすくなります。このように事前にコミュニケーションを取ることで、不快な思いをやわらげ、トラブルを防ぐことができます。
お庭でのプール利用時にはプライバシーの確保が重要です。目隠しフェンスを設置することで隣家や通行人の視線から保護され、よりお庭プールを快適に楽しめるでしょう。一般的にお庭は人通りのある道路に面していることが多く、近隣住民の目も気になるところです。
目隠しの素材はさまざまで、家やお庭の雰囲気に合わせて選べます。プライバシー保護だけでなく、採光や風通しも検討する必要があるため、外構工事の専門業者に相談することをおすすめします。
今回は、お庭にプールを設置する工事にかかる費用や注意点について解説してきました。設置する費用だけでなく、安全や衛生を維持する費用も考慮して予算を立てると安心です。
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