自宅にプールをつくるには?施工方法や期間について解説

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自宅にプールをつくるには?施工方法や期間について解説

自宅にプールを設置する施工方法から施工に必要な工程と期間は?

自宅にプールがあったら、人目を気にせず泳いだり、家にいながらリゾート気分を味わったりできるなど、夢のような贅沢な空間になりますよね。その夢を実現するためには、どのような手順で進めると良いのでしょうか。

この記事では、自宅にプールを設置する施工方法から施工に必要な工程と期間、注意すべきポイント、メンテナンスの方法、そして施工費用と維持費まで詳しく解説します。自宅にプールをつくりたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

自宅に設置できるプールの施工方法と特徴

自宅にプールを設置する場合、どのようなデザインにするかだけでなく、どのような施工方法にするかを考える必要があります。施工方法は様々ありますが、以下の4つが主となっています。

自宅に設置できるプールの主な施工方法

  • ●FRP
  • ●コンクリート
  • ●ステンレス
  • ●自立型躯体パネルと強化コンクリートの組み合わせ

これらの施工方法はそれぞれ異なる特徴を持ち、耐久性、カスタマイズ性、施工期間、コストといった面でメリット・デメリットがあります。また、選択する施工方法によって、プールの見た目、使い勝手、維持管理のしやすさも大きく変わります。そのため、自宅に最適なプールを実現するには、これらの特性を理解し慎重に選択することが重要です。

FRPの特徴

FRP製プールは、その軽量さと耐久性によって最も選ばれる施工方法です。FRP製のプールには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。以下に、そのメリットとデメリットをまとめました。

メリット

  • ●軽量性:FRP製のプールは非常に軽量で、設置場所に与える負担が少ない
  • ●耐久性:高い耐久性を持ち、長期間にわたって使用することが可能
  • ●施工期間の短縮:加工しやすいため、施工期間を大幅に短縮できる
  • ●形状やサイズの自由度:カスタマイズが容易で、様々なデザインに対応可能
  • ●耐震性:優れた耐震性をもっている

デメリット

  • ●コストの増加:サイズが大きくなると、コストが増加する傾向にある
  • ●定期メンテナンスが必要:定期的なメンテナンスの手間と費用がかかる

FRP製のプールは、デザイン製を重視し、比較的短期間でプールを設置したい場合に最適な選択肢です。

コンクリートの特徴

コンクリート製プールは、その強度と耐久性に特徴があります。以下にそのメリットとデメリットをまとめます。

メリット

  • ●耐久性:長期間の使用に耐える堅牢な構造を持つ
  • ●カスタマイズ性:どんな形状やサイズにも対応でき、ユニークなデザインを実現可能
  • ●強度:コンクリートは非常に強い材料で、プールの安全性を高める

デメリット

  • ●コスト:施工には高いコストがかかり、特にカスタマイズする場合はさらに費用が増加する
  • ●施工期間:天候の影響を受けやすく、完成までに時間がかる

耐久性と安全性を最優先する場合には、コンクリート製のプールが適しています。

ステンレスの特徴

ステンレス製プールは、その耐久性とメンテナンスのしやすさで注目されていますが、初期投資が高い点を考慮する必要があります。以下にメリットとデメリットをまとめました。

メリット

  • ●耐久性:耐腐食性が高く非常に耐久性が高く、長期間にわたって使用可能
  • ●補修可能:部分的な補修可能
  • ●リサイクル:リサイクルがしやすく環境に優しい素材

デメリット

  • ●メンテナンス:定期的な再塗装が必要
  • ●専門技術が必要:現場溶接になるため、職人の技量に仕上がりが左右される

ステンレス製のプールは、経年劣化による強度低下の心配がなく、リサイクルしやすいため環境に優しい素材という特性があります。

自立型躯体パネル+強化コンクリートの特徴

自立型躯体パネルと強化コンクリートを組み合わせたプールは、低コストと施工の容易さから最近注目されている施工方法です。以下にそのメリットとデメリットをまとめます。

メリット

  • ●高い強度と耐久性:コンクリートとパネルの組み合わせにより、強固な構造が実現し、長寿命を期待できる
  • ●施工期間の短縮:自立型躯体パネルの使用により施工期間が短縮
  • ●低コスト:コンクリートだけの工法に比べて、コンクリートの使用量が半分になるため、コストを抑えることが可能
  • ●デザイン性:曲線も自由に設計できるため、デザインの自由度が高まる

デメリット

  • ●施工業者の限定性:施工できる業者が少ないため、選択肢が限られる可能性がある

自立型躯体パネルと強化コンクリートを使用したプールは、低コストかつ省スペースで設置可能です。さらに、施工性の高さとデザインの自由度も魅力の一つで、現在多くの注目を集めています。

プール施工にかかる工程と期間

プールの施工期間は、施工方法によって異なりますが、おおむね2週間から2ヶ月程度を見込むと良いでしょう。これは初期段階の掘削作業から、最終的な水の注入や試運転に至るまで、一連の工程を含めた期間です。これらのステップは、プールの安全性、耐久性、そして美観を確保するために不可欠です。

Step1.掘削・下地づくり

プール施工は、掘削と安定した下地作りから始めます。これにより、プールの基礎が強固になり、長期間その構造を支えることが可能です。掘削作業は、地形や土壌の状態を考慮しながら慎重に進めます。

作業日数:約3日

Step2.躯体・パネル・ろ過装置設置

躯体(骨組み)とパネルの設置は、プールの形状と強度を決定づける重要な工程です。この段階で、水質の維持に必要なろ過装置も同時に設置されます。これらがプールの品質を左右します。

作業日数:約3日
※曲線などのデザイン性の高いプールは、施工時間が長くなります。

Step3.コンクリート打設

コンクリート打設は、プールの耐久性と安定性を向上させるために不可欠な工程です。コンクリートを型枠に流し込み固めることで、プールの主要な構造を築き上げます。肩に流したコンクリートが固まるまでの養生期間も必要になります。

作業日数:約1日
※コンクリート打設に必要な期間は天候に左右されます。

Step4.内装・笠木仕上げ、配管設置

内装と笠木の仕上げは、プールの最終的な見た目を決定づける重要な要素です。また、配管設置は水の循環と清潔を保つために不可欠であり、これらの工程はプールの美観と機能性を同時に高める役割を果たします。

作業日数:約1日

Step5.防水処理

水漏れを防ぎ、構造を守るために、防水処理を施します。この工程は、プールの耐用年数を伸ばす上で不可欠です。

作業日数:約2日

Step6.水張り・試運転

最終ステップである水張りと試運転では、全ての施工工程が正しく完了していることを確認します。これにより、プールの機能性をテストし、使用開始に向けた最後の準備をおこないます。この段階で問題が発見されなければプールは完成です。

作業日数:約2日

自宅にプールを施工するときに注意するポイント5つ

自宅にプールを施工するときに注意するポイント5つ

自宅プールの施工を計画する際には、いくつか重要なポイントがあります。ここでは、特に留意すべき5つのポイントについて解説します。

余裕を持った予算計画を立てる

自宅のプール施工を計画する際には、予算計画を慎重におこないましょう。工事には予期せぬコストが発生しやすいため、予算には余裕を持たせることをおすすめします。

これにより、工事中に生じる可能性のある様々な問題に柔軟に対応できるようになります。余裕を持った予算計画を立てることで、トラブルが発生した際にも落ち着いて対応できるでしょう。

プライバシーを守れる場所に設置する

プールは、プライバシーが守れる場所に設置することが大切です。リラクゼーションや家族との楽しい時間を心置きなく過ごすためにも、外部からの視線が気にならないように工夫しましょう。フェンスや植栽を利用して目隠しをつくることもおすすめです。

プライバシーの保護はセキュリティの向上にも寄与し、不審者の侵入防止に効果的です。プール設置の計画段階からプライバシー対策を講じることで、安全かつ快適な空間を実現できるでしょう。

信頼のおける外構業者に施工を依頼する

プールの施工を検討する際、信頼できる外構業者を選ぶことは非常に重要です。業者を選ぶ際は、過去の実績や口コミなどの評判を入念に確認しましょう。実績が多く口コミが多い業者でも、実際にやりとりをしてみて「合わないな」と感じる場合、すぐに決めず他の業者とも比較するようおすすめします。

プールの施工は高度な技術が必要であり、品質や安全性など長期的な満足度に直結します。業者選びに時間をかけ、プールの施工方法や費用などをしっかり打ち合わせることで、後悔のない選択ができるでしょう。

安全面を考えた設計にする

プールの設計では、安全面を最優先に考慮することが極めて重要です。安全を確保するためには、滑りにくい素材や、適切な深さを選ぶことが必要となります。例えば、小さなお子様が利用することを想定した場合は安心して遊べるように浅いエリアを設けるなど、すべての年齢層に配慮した設計が求められます。

メンテナンス計画も考慮して計画する

メンテナンス計画を立てることは、プールを安全・安心に利用するために欠かせません。

  • ●主なプールのメンテナンス
  • ●ろ過システムのフィルターの清掃や交換
  • ●プール表面の清掃
  • ●落葉などの掃除
  • ●必要に応じて補修・再塗装

事前に計画を立て定期的にメンテナンスすることで、危険につながる状況に気付けたり、大規模な修理を回避したりできます。

自宅プールのメンテナンス方法

自宅プールのメンテナンス方法

プールのメンテナンスは、清潔を保つだけでなく、安全かつ快適に使用するために重要です。基本的な自宅プールのメンテナンス方法は以下のとおりです。

メンテナンス方法

  • ●水質チェック:pH値と塩素濃度を定期的に測定し、必要に応じて調整します。
  • ●フィルター清掃:フィルターは汚れが溜まりやすいため、定期的な清掃が必要です。
  • ●水面の清掃:水面の落ち葉やゴミを取り除きます。
  • ●底面と壁面のブラッシング:藻類の成長を防ぎ、プールを清潔に保つために行います。

定期的にメンテナンスをすることで、プール設備の寿命を延ばす効果もあります。少し手間がかかりますが、プールを長く楽しむためには欠かせない作業です。

プールが広く深ければ、その分メンテナンスが必要な範囲も増えることになります。設計の際には、どうしても豪華なプールをつくることを重視してしまいがちですが、現実的に管理できる範囲を考えることも重要といえます。

自宅プールの施工費と維持費

自宅プールの施工費と維持費

自宅にプールを施工する際の費用は、施工費と維持費の2つに分けられます。

施工費

プールの施工費は、一般的な家庭用プールの場合、300〜500万円程度が目安です。この金額は、プールの種類やサイズ、材料、デザインの複雑さによって大きく変動します。

特殊なデザインや特別なオプションを追加することで費用が増加しますので、こだわりと予算のバランスをとって設計しましょう。正確な見積もりを把握するためには、複数の業者から見積もりを取り、詳細なプランで比較検討することが重要です。

維持費

プールは施工する時だけでなく、維持するためにも費用がかかります。適切に管理することで、継続的かつ安全・快適にプールを使用できます。

プールの主な維持費

  • ●水道代(年1~2回程度)
  • ●ろ過システムなどの電気代
  • ●デッキブラシや網などのプールの清掃用品(掃除ロボット含む)
  • ●水質を適切に保つための化学薬品(塩素等)の購入費
  • ●定期的なフィルターとポンプのメンテナンス費
  • ●安全な水質を維持するために定期的な水質管理の検査費
  • ●塗装の補修

これらの費用は、プールのサイズや使用頻度によって異なりますが、施工時にあらかじめ考慮しておく必要があります。無理のない計画と定期的な管理により、プールを長く安全に楽しめます。

まとめ

自宅にプールを施工する際は施工業者は慎重に選ぶ

自宅にプールを施工する際は、施工方法の選択からメンテナンスまで、綿密な計画が必要です。施工の工程には掘削から水張り・試運転まで複数のステップが含まれます。プールを設計する際には、予算に余裕をもたせ、プライバシーを確保できる場所への設置を検討しましょう。

また、プールの大きさやデザインは、メンテナンスにかかる維持費も考慮して選択する必要があるでしょう。長期的に家族全員が楽しめる理想的な自宅プールを実現するためには、工費と維持費の管理を適切におこなうことが重要です。

プールの施工には高度な技術が必要なため、施工業者は慎重に選ぶ必要があります。自宅にプールの設置をお考えの方は、ぜひ当社「ZOUS(ゾウズ)」までお気軽にご相談ください。プールはもちろん、お庭を最大限に活用したトータルデザインにより、自分だけの特別な空間づくりをお手伝いさせていただきます。

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