コロナ禍でなかなか思うように外出できない、人と関わる趣味で楽しみきれない!と、新たな趣味を始められた方も多いのではないでしょうか?
その中でも注目が集まるのが’ガーデニング’。家の周辺を’エクステリア’と呼びますが、このエクステリアはガーデニングと密接な関係があるのです。
では、具体的にガーデニングに関わるエクステリアにはどんなものが含まれるのか、エクステリアではどんなところにどうこだわりを持ってばいいのか、ご紹介したいと思います。
庭づくりに興味を持ち始めたけれど、まだまだなにから手をつけていいかわからない、想いはあるけど一歩踏み出せていない!と言う方は是非!エクステリアについて知り、施工を考えてみられてはいかがでしょうか。
目次
家の周辺をエクステリアというのは前述の通りですが、家の外は外構工事と言うのでは?外構となにが違うの?と言う疑問についてお答えしていきます。
外部や外観というもともとの意味があり、テーブルやソファといった、家の中のインテリアの対義語として用いられます。
インテリアは、装飾性や機能性、娯楽性などが重要視されていますが、エクステリアもこの装飾や娯楽の要素が備わっています。
エクステリア工事とは、30年ほど前からブロック塀や車庫などの機能的な外構工事でなく、そこにインテリア同様のデザインのクオリティや生活環境を高める性質を備える意図が含まれるようになりました。
住宅などの外側を構成する門扉(もんぴ)、カーポート、塀、フェンスなど、構造物そのものを指します。
一方でエクステリアは、庭とそこに設置されているウッドデッキなどの工作物や植栽、その他の設備なども含むので、エクステリアは外構にあるあらゆる構造物を含んだ総称だと覚えておくとよいでしょう。
エクステリアで最も重要視されるのは、そのもののクオリティはもちろん、住宅周りの環境や外部空間の全体を指しているというところです。
エクステリアは前述の構造物そのもの以外にも、前庭・主庭・側庭と、各役割ごとに分けた庭のエリアも含みます。
そして、それぞれの庭に適したガーデニングの手法があり、そこに非常役立ってくるのがエクステリアの存在です。
どのように関わってくるのか、まずは庭の種類別にみていきましょう!
【前庭】
前庭とはわかりやすく言うと、建物の前=’ファサード'(建築物を正面からみた外観のこと)に面する庭のことで、門、アプローチ、駐車場、駐輪場など、機能性を重視した外構部分を景観構成するスペースになります。
道路と住居玄関前に広い敷地を庭にしたり、オープンにして駐車スペースを確保したりと、様々に利用できる空間です。
だからこそ住宅の顔となる部分なので素敵に見えるガーデニングが必要です。
【主庭】
リビングや応接室、ダイニング等の主要居住部分に面した庭のことで、1番広いスペースがこれにあたり庭の中心部分となりす。
主庭におけるガーデニングは、主要居住部に面しているだけあって、家の中から最もよく見えるため、眺めをよくすることで、リラックス効果も高まります。
主庭にウッドデッキ、テラスやオーニング、ガーデンルームなどを導入した場合は、ガーデニングでその周りをきれいに彩ることが欠かせないでしょう。
【裏庭】
裏庭とは主に台所や浴室などに面している庭で、物干し、ゴミ置き場、物置などの生活をする上での必要頻度の多い場所でもあります。
鑑賞におけるリラックス、リフレッシュが目的の主庭とは違い、生活を支えるスペースと言えるでしょう。
【側庭】
前庭や主庭と裏庭をつなぐ母屋の側面にある左右の通り道のスペースです。
一般的には幅が狭い通路の場合が多く、日当たりが悪いと植物が育ちにくい環境です。
【中庭】
住宅の壁に囲われた内側に配置された庭のことで、中庭があると家の表面積が増えて開口部を設けやすくなり、光や風を家の中に取り入れやすくなります。
また、家のデザイン性を高めるために取り入れられていることが多いため、ガーデニングで彩ることは必須でしょう。
【坪庭】
お風呂場や和室の窓越しに見える和風の庭のことです。寺社や仏閣、貴族や武家の屋敷にある日本庭園で培われた美意識を、一般庶民の民家に取り入れる形で発展してきました。
観賞することが意識されている傾向にあり、中庭と同様景観を整えたり、演出するために行うガーデニングは重要になります。
以上のことから、庭とガーデニングは密接な関係にあると言えるでしょう。
そのガーデニングをさらに素敵に彩ってくれるのがエクステリアの存在です。庭をより美しく、魅力的に見せることができます。
エクステリアは、例えば門の周りですと、門柱や門扉が、そして敷地の囲いには、さまざまな素材やスタイルの塀やフェンスがあります。
庭から少し視野を広げ、庭へと続く数あるエクステリアの中でも特に、ガーデニングが関係するものをご紹介します。
フェンスとは敷地を囲う柵や囲いのことです。一般には、外部から家の中が見えないよう、外からの視線を遮断しプライバシー保護の観点から目隠しとして用いられます。
・素材
アルミ製
木製
木樹脂
ポリスチレン製
人工木
ブロック塀
土壁
生け垣 など
フェンスは外と敷地との空間を仕切るため、主庭に使われることが多いですが、フェンスの種類によって、つる性の植物を絡ませやすい形状のものだと工夫次第でさまざまな演出が可能です。
完全な目隠しフェンスは、視線をカットするため外部からの視線と同時に、こちらからの視線もカットし、侵入者もわかりにくくなるため、防犯の観点からは甘くなりがちであまりお勧めではありません。
敷地内が適度に見えるフェンスを選び、ガーデニングで素敵に飾ることで程よい目隠しをしながら見栄えをよくすることは、ガーデニングとエクステリアの素晴らしい融合性と言えるでしょう。
アプローチは、門柱や門扉から玄関までの通路のことですが、アプローチの決め手になるのは床材の素材です。
コンクリート
インターロッキング
タイル
レンガ
敷石
ステッピングストーン
人工芝
砂利 など
アプローチは家族だけでなく、公道を歩く人の目に触れやすい、家の顔と言える場所です。
アプローチ周りに花壇や鉢植えを設置することでガーデニングによる一段上の演出が可能となり、四季折々の花でお客様や家族を出迎えることができますね。
また、アプローチをカーブさせることで門扉から玄関までの距離が長くなるために、花壇のスペースを広く確保することができます。
理想の空間にできるチャンスがグッと広がるでしょう。
こだわりぬいた玄関周りだと尚のこと、照明ひとつが夜のアプローチを一段と素敵に見せてくれます。
照明は門柱の表札や足元を照らすだけでなく、シンボルツリーや植栽、ガーデニングや花壇を照らすガーデンライト等、さまざまな種類が登場しています。
アプローチ通路脇の植栽の中にライトを設置することで、異空間が浮き上がります。
柔らかく全体を包み込む光や、引き立たせたいものをはっきりと照らす光など、さまざまな照明が素敵な夜を演出し、疲れて帰宅した家族をそっと包んでくれることでしょう。
また、照明にも防犯機能があり、人感センサー付きのものがあります。
お客様や家族が来たら自然についてくれるという利点と合わせて不審者の侵入を抑制してくれる効果もあるので、照明の力をしっかりと活用しましょう。
ウッドデッキやテラスは、ゆとりのある庭空間には人気が高いエクステリアとなっています。庭よりも高い位置にあるため、履き物を変える手間や汚れる心配なく外を感じて遊ぶことも、洗濯物を干すこともできる便利な場所と言えます。
天然木だけでなく、木粉と樹脂を組み合わせた木樹脂という人工木など豊富な種類から選ぶこと
ができます。
木樹脂は質感が本物瓜二つであるにもかかわらず、天然木よりも経年変化しにくいため、人気の材質です。
その他は、レンガやタイル、天然石などがあります。
そんな木材をより引き立たせるのも植物による彩りと言えるでしょう。
鉢植えを吊るすだけで、ヨーロッパの小窓のような空間が広がり、靴を履き替えずに、リビングからそのまま延長にあるデッキ上から水やりもできるため、手軽にガーデニングを楽しめますね。
植栽とは、庭をはじめ、玄関まわりや門、塀のまわりなど、敷地内に植えられる、多種多様な樹木や草花のこと、または、それらを植えることをいいます。
植物を植えられるスペースや、伸びた時のお隣さんとのトラブルにならない位置かどうかにもよりますが、落葉樹や常緑樹、針葉樹など、大きめな樹木をおうちのシンボルツリーとして植えることはお住まいのクオリティを底上げしてくれる重要なエクステリアです。
また、植栽は照明・塀などよりも、更にガーデニングに密接な関わりを持つエクステリアといえます。
植栽の植え方や種類は多種多様ですが、門柱周りの足元に低木(低木=伸びても3メートル以内の比較的低い木)を植え、その脇にシンボルツリーとして大きな木を植えることで、家の顔が完成します。
四季で葉や花が変化する樹木を選ぶことで、紅葉や黄葉、落葉などの特徴から、年間を通して自然を感じられ、植える草木によっては和風や洋風など、庭の雰囲気を大きく変えることもでき、楽しみが一層広がることでしょう。
今回はガーデニングの観点から、庭とエクステリアの関係性を見てきました。ガーデニングが趣味の方は、エクステリアと絡ませたら理想の空間が実現できそう!
また、エクステリアについてお悩みだった方は、ガーデニングの力を借りることで外構がより魅力的なものに仕上がるかも!と、相乗効果によりその可能性は飛躍的に大きくなることでしょう。
細部へのこだわりが空間全体を素敵に組み立てる鍵となってきますので、今一度、お住まいのエクステリアについて考えてみられてはいかがでしょうか。