家の外構デザインをより引き立てる外構には、オープン外構、セミクローズ外構、クローズ外構と3種類に分かれています。その中でも日本の住宅で特に多いのがセミクローズ外構です。このサイトに訪問された方の中には、「外構の中でもセミクローズ外構について詳しく知りたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、セミクローズ外構のメリット・デメリットや施工例、設置にかかる費用などについてまとめました。記事を最後までチェックすれば、あなたのお家にセミクローズ外構が適しているのかどうか、設置するとすればどのくらいの費用がかかるのかが明確になります。
目次
セミクローズ外構とは、庭の一部を壁で囲ってそれ以外の部分をオープンにした、いわばオープン外構とクローズ外構のいいとこ取りのような外構デザインです。日本の一軒家の多くは、このセミクローズ外構を採用しています。
道路に面した部分を隙間の少ないフェンスで覆い、駐車スペースへの出入り口のみオープン外構にするパターンが多いです。また道路に面しておらず、隣家などに面している場所は、隙間が広くて通気性の良いフェンスが設置されることもあります。どこにフェンスを設置してどこにフェンスを設置しないのか、どこにどういったフェンスを設置するのかを自由に決められるのが、セミクローズ外構の特徴です。
外構には、セミクローズ外構以外に、オープン外構とクローズ外構があります。オープン外構とは、敷地の周りにフェンスや塀などを設置しない外構スタイルのことです。一方、クローズ外構とは、門、フェンス、塀などの外構で敷地を囲い、プライバシーや安全性の高い閉じた空間を作り出すことができる外構スタイルです。セミクローズ外構で、前述の通り、上記オープン外構とクローズ外構の良いところのみを取り入れています。
クローズ外構については、以下の記事で詳しくまとめています。
関連記事:クローズ外構とは?設置のメリット・デメリット、費用を安く抑える方法まとめ
セミクローズ外構のメリットについて、以下5つの観点から解説します。
それぞれ詳しく見てみましょう。
セミクローズ外構では、フェンスや塀を設置する場所と設置しない場所を分けられます。道路や隣家の窓が近い部分などにフェンスや塀を設置することで、一定の視線遮断効果があり、住まいのプライバシーを守れます。
プライバシーが確保されるので、人目を気にせずに洗濯物を干したり、くつろいだり、作業をしたりといったことが可能になります。場合によっては、庭のみならず、家の中まで見えてしまうこともありますからね。プライバシー確保のためにフェンスや塀を設置するのであれば、できるだけ背が高く、隙間の少ないものを設置すると良いでしょう。
フェンスや塀は、不審者の侵入を防ぐために役立ちます。道路に面した箇所にフェンスや塀があると、不審者が侵入するにはフェンスや塀を乗り越えるか、フェンスや塀がない箇所まで回り込まなければなりませんからね。
よって、セミクローズ外構による道路に面した箇所へのフェンスや塀の設置は、防犯対策になります。また、フェンスや塀があることで、敷地を歩行者のショートカットに使われたり、車のUターンに使われたりすることもなくなります。
セミクローズ外構では、どこにフェンスや塀を設置してどこに設置しないか、どんなフェンスや塀を設置するかを自由に決められます。よってデザイン性が高く、家の外観を引き立てる効果があります。
家を訪問した方が最初に目にするのが外構です。よって家のみならず、外構のデザインにもこだわっておくに越したことはありません。ただプライバシーを確保したり、防犯性能を高めたりといった実用的な部分だけではなく、どういったデザインにするのかもきちんと考えましょう。
フェンスや塀には、周囲の騒音を遮断したり、風の影響を緩和したりする効果があります。よってセミクローズ外構を設置することで、居住の快適性が向上します。道路に面した箇所へのフェンスや塀の設置が、防音には特に効果的です。
自宅の中まで周囲の音が聞こえてくると、ストレスになりますからね。クローズ外構で、敷地全体が高いフェンスや塀で覆われていると、空気の通りが悪くなったり、日が当たらなくなったりします。しかしセミクローズ外構であれば、フェンスや塀がない箇所もあるため、その心配は不要です。
セミクローズ外構は、デザイン性にも優れているとお伝えしました。またセミクローズ外構は、植栽との相性もいいです。セミクローズ外構に植栽を設置すれば、視線を遮ってプライバシーを守る効果があるだけではなく、緑豊かな環境を実現することができます。
特に住宅地などでは、どうしても緑が少なくなりがちです。そういった場所に緑豊かな環境を実現することで、環境にやさしいことはもちろん、景観もよくなるでしょう。
フェンスや塀がある場所にも、フェンスや塀に引っ掛けるといった形で、花を飾ったりすることが可能です。もちろん植栽を設置すればメンテナンスの手間はかかりますが、緑に触れることが日常の癒しになることは間違いありません。
セミクローズ外構のデメリットについて、以下4つの観点から解説します。
それぞれ詳しく見てみましょう。
外構には、オープン外構、セミクローズ外構、クローズ外構の3つがあります。この中で最もコストがかからないのは、フェンスや塀を設置する必要がないオープン外構です。セミクローズ外構は、クローズ外構と比べるとコストを抑えられますが、オープン外構と比べるとコストがかかってしまいます。
外構の優先順位をデザインや快適さ等に置くのであれば、セミクローズ外構がおすすめです。しかしコスト面を第一に考えるのであれば、セミクローズ外構よりもオープン外構の方がおすすめです。
セミクローズ外構のコストについては、記事後半でまとめています。
フェンスや塀の設置には、敷地面積の余裕が必要です。敷地面積に余裕がなければ、そもそもフェンスや塀を設置できなかったり、希望するフェンスや塀ではなく別のものに変えなければならなかったりします。よって敷地に余裕がない場合は、敷地に収まるようなフェンスや塀しか設置ができません。
もしこれから土地を購入し、新しい家を建てようと考えているのであれば、どういったセミクローズ外構を設置できるかどうかについても考えましょう。また、もしすでに土地や家が決まっているのであれば、残念ながらフェンスや塀の設置を諦めざるを得ないケースもあるかもしれません。
セミクローズ外構で設置したフェンスや塀は、定期的にメンテナンスが必要です。耐久性が低いものであれば、年月が経つにつれて破損するかもしれません。またそうでなくても、定期的に掃除をしないと、苔などが生えてしまう可能性があります。
セミクローズ外構ではなくオープン外構であれば、フェンスや塀のメンテナンスをする負担は一切なくなります。しかしセミクローズ外構ではなくクローズ外構であれば、メンテナンスの負担はより大きくなります。
ただし「毎日のようにメンテナンスをしなければならない」というわけではありません。メンテナンスの頻度は、数ヶ月、数年に1回といった程度です。よってセミクローズ外構のメンテナンスは、それほど大きなデメリットと考える必要はないでしょう。
セミクローズ外構には、風の通りが良くなり、日の光が入りやすくなるといったメリットがあります。基本的にフェンスや塀があれば風の通りや日の入りは悪くなります。よってセミクローズ外構では、風を通したい場所や部屋に日を入れたい場所で、道路や隣家の窓に面していない場合には、フェンスや塀を設置しないといった選択が可能です。
しかし、風を通したい場所や日を入れたい場所に、必ずしもフェンスや塀を設置せずに済むわけではありません。どうしても設置せざるを得ない場合には、どういったものを設置するのかを適切に計算しなければなりません。そうしなければ、通風や採光が悪くなる可能性があります。
いくらセミクローズ外構のメリットやデメリットについて理解できたところで、実際の施工事例を見てみなければ、具体的なイメージはできませんよね。そこで今回は、千葉の外構エクステリアブランド「ZOUS(ゾウズ)」が施工したセミクローズ外構の一例を紹介いたします。
フェンス、駐車スペース、アプローチなど部分別に写真付きで事例を紹介しているので、興味がある方はぜひ一度チェックしてみてください。
セミクローズ外構の設置にかかる費用相場は、150万円〜200万円です。またセミクローズ外構の設置にかかる費用相場は、材料費と施工費用の2つに分けられます。
本記事では主に、セミクローズ外構のフェンスと塀について解説をいたしました。しかしセミクローズ外構にはフェンスや塀だけでなく、玄関アプローチやカーポートといったものに対する費用もかかります。
以下、部分別のセミクローズ外構の工事にかかる費用の一覧です。
また例えば、「門は設置しない」「車を購入する予定はないので駐車スペースは不要」といった形で、自由にアレンジをすることが可能です。そしてフェンスと一言でいっても、使用する素材や量によって費用は異なります。
よって予算が決まっているのであれば、その予算内でうまくセミクローズ外構の工事を行えますよ。ただし冒頭でも述べた費用相場である150万円〜200万円はかかると考えておいた方が良いでしょう。もちろん場合によっては、150万円〜200万円の費用相場を上回ることもあり得ます。
セミクローズ外構のメリット・デメリットや施工例、設置にかかる費用などについて解説しました。セミクローズ外構を、オープン外構やクローズ外構と比較した場合、当然ですが、メリットもあればデメリットもあります。セミクローズ外構のメリットやデメリットについてきちんと考えた上で、セミクローズ外構を選ぶのか、それとも別の外構を選ぶのかを決定しましょう。
しかし、日本の他の家と比較した場合や、費用的な面から考えても、セミクローズ外構が最も無難な選択肢であることに変わりはありません。「セミクローズ外構がいいのかな?」「それともオープン外構やクローズ外構がいいのかな?」と悩んでいる方は、ぜひセミクローズ外構の設置を検討してみてください。
千葉でセミクローズ外構に関するお悩みがある方は、当社「ZOUS(ゾウズ)」までお気軽にご相談ください。
「Outside & Life Style 自分の庭を遊び尽くす!」をモットーに、海外のようなお庭で、外の目を気にせずプライベートが楽しめる空間デザインを得意としています。これまで数々のエクステリアを手掛けてきた知識と経験の豊富なスタッフが多数在籍しています。
コストパフォーマンスと高品質を大切にし、厳選した良質な資材を直輸入。遠目で分かるオリジナルデザインと近目で分かる施工のこだわりで、あなたの理想のエクステリアを叶えます。