ウッドデッキは庭で過ごす時間をより充実したものにしてくれますが、設置するための費用が気になり業者への依頼を迷っている方も多いのではないでしょうか?しかし、具体的な相場を把握している方は意外にも少ないようです。その理由は相場把握の難しさにあります。
今回は、ウッドデッキ施工費の相場を素材ごとに徹底解説します。本記事を読むと、素材ごとのウッドデッキ施工の相場とウッドデッキに関する基礎知識、施工費を抑えるポイントと業者選びのポイントが分かるので、ウッドデッキの設置を検討している方、これまでにウッドデッキの設置を検討したことがある方は、ぜひ、ご一読ください。
目次
まずは、ウッドデッキに関する基礎知識から解説します。ここで解説する基礎知識は、相場を把握するうえでも、理想のウッドデッキづくりにおいても重要なポイントです。
基礎知識を理解することで、イメージしやすくなるので理想のウッドデッキを考える際にも役立ててください。
ウッドデッキの種類は素材によって大きく2つに分かれます。それが天然木のウッドデッキと樹脂木・人工木のウッドデッキです。ここでは、2つの素材の特徴を詳しく解説していきます。
天然木のウッドデッキは、名前の通り天然の木が使われているウッドデッキのことです。特徴は、自由度の高さにあります。基本的には、オーダーメイドでの作成が可能です。
そんな、天然木はソフトウッドとハードウッドの2種類に分かれ、それぞれに特徴があります。ここからは、ソフトウッドとハードウッドの特徴を解説していきます。
ソフトウッドの特徴は価格の安さにあります。基本的には樹脂木や人工木よりも安くなるので、費用を抑えたい方におすすめな素材です。
ただし、ソフトウッドは他の素材に比べて耐久性が下がります。シロアリに弱く腐食しやすいので、定期的なメンテナンスが必要です。特に、塗装は年に1回程度必要なので、設置時は施工費だけでなくメンテナンス費用も考慮しておきましょう。
ハードウッドの特徴は、ソフトウッドの弱点を補える点にあります。ハードウッドは耐久性に優れていて、なかにはメンテナンスがほとんど必要ないものもあるのが強みです。一方で、費用は高くなる可能性があるので、その点を考慮しておく必要があります。基本的には、価格は樹脂木や人工木の約1.5倍から2倍程度と考えておきましょう。
なお、ソフトウッドと比較すると耐久性は優れていますが、腐食やシロアリによる被害がないというわけではありません。また、ソフトウッドと比較すると加工が難しい点も覚えておく必要があります。そのため、デザインを追求したい場合は、ソフトウッドや樹脂木、人工木を選択した方がいいでしょう。
人工木も樹脂木も人工的に作られた工業製品です。人工的に作られた工業製品という部分では、どちらも同じですが、木粉を含んでいない樹脂製のものを樹脂木といい、木粉と樹脂を配合したものが人工木と呼ばれています。つまり、2つの違いは原材料にあるのです。
ただし、原材料は違っても特徴は同じと考えて問題ありません。どちらも耐久性に優れていて、メンテナンスが簡単という点が特徴です。腐食に強いうえに、変色や変形もしにくいので天然木のような再塗装は必要ありません。
一方で、価格が高くなるデメリットがあります。また、水をはじく素材なので雨が降ると水が残るのも特徴です。そのため、屋根がない場合は雨が降ると掃除が大変になります。さらに、原材料の関係上、熱を吸収しやすい点もデメリットです。夏場に直射日光が当たり続けると、素足では歩けないくらい熱くなることもあるので、デメリットの1つとして覚えておきましょう。
初期費用がかかっても、ランニングコストを抑えたい場合はおすすめです。
ウッドデッキの施工費はサイズが大きくなるほど、単価が安くなります。ただし、用途に応じて作成しなければいけません。
たとえば、ウッドデッキのうえでバーベキューをしたいと考えている場合は、テーブルやイスを置くスペースが必要になります。もちろん、テーブルとイスのサイズによっても変わるので、その点は考慮しておかなければいけません4人家族で食事を楽しむことを考えると、目安は約3m×約3m程度の広さが必要だとされています。
どのような用途で使うのかによって適切なサイズも変わるので、まずはウッドデッキで何をしたいのかを考えてみましょう。
ウッドデッキづくりにおいては、オプションも重要になります。ここからは、ウッドデッキづくりにおけるオプションを詳しく解説します。ウッドデッキ作成における代表的なオプションが下記のものです。
ウッドデッキに屋根を設置すれば、雨が降ってもウッドデッキを使うことができます。また、直射日光を遮ることができるので、過ごしやすい環境をつくることも可能です。一方で、屋根を付けるとウッドデッキのサイズによっては圧迫感がでてくるので、屋根の設置は状況や用途に応じて選択しましょう。
ウッドデッキに手すりやフェンスを設置すれば、転倒による怪我のリスクを下げることができます。フェンスは目隠しの役割を果たし、手すりは布団を干すという使い方もできるので、プライバシーを守ることと利便性を高めることが可能です。
オプションを付けることで、ウッドデッキの利便性を高めることができるので、状況や用途に応じて必要なオプションがないのかを考えてみましょう。
ここまで、ウッドデッキの基礎知識を解説してきました。ここからは、ウッドデッキ施工費の相場について見ていきましょう。
まずは、ウッドデッキの施工費がどのように決まるのかを見ていきましょう。ウッドデッキの施工費用は下記の合計によって決まります。
上記の項目を見ても分かるように、ウッドデッキの施工費は各項目の組み合わせによって大きく変わります。オプションの有無はもちろん、材料が変われば施工方法も変わるからです。また、サイズによっても価格は変わるので相場を把握するのが難しくなっています。
ただし、目安となる相場は存在します。ここからは、素材ごとの施工費相場を見ていきましょう。
人工木の施工費は1㎡あたり約3万円から約8万円です。費用としては天然木よりも高い傾向にあります。ただし、天然木と比べるとランニングコストが低くなるので、初期費用がかかってもランニングコストを抑えたい方にはおすすめです。
では、引き続き天然木の施工費相場を見ていきましょう。基礎知識でもご紹介したように、天然木はソフトウッドとハードウッドが存在します。なお、それぞれの施工費は下記のとおりです。
素材 | 施工費相場 |
---|---|
ソフトウッド | 1㎡あたり約4万円から約6万円 |
ハードウッド | 1㎡あたり約5万円から約7万円 |
続いてオプションの施工費相場を見ていきましょう。
オプション内容 | 施工費相場 |
---|---|
屋根 | 約15万円から |
手すり | 1㎡あたり約2万円から約4万円 |
フェンス | 1㎡あたり約2万円から約4万円 |
屋根の施工相場には取り付け費、基礎工事費、防水加工、製品代が含まれています。屋根を設置することで、圧迫感がでることが気になる方は、オーニングやサンシェードを設置するのも1つの方法です。なお、オーニング設置の施工費は製品代込みで約20万円からとなります。
ウッドデッキを設置するときは、施工費以外にも考慮しておかなければいけない費用があります。それが、メンテナンス費用です。
とくに、ソフトウッドを使用してウッドデッキを作成すると定期的なメンテナンスが必要になります。なかでも、劣化を防ぐための再塗装は重要です。
では、メンテンナンスの施工費用はどれくらい必要なのでしょう?目安となる施工費用相場は下記のようになります。
メンテナンス内容 | 施工費用 |
---|---|
水性塗料による再塗装 | 1㎡あたり約4,000円から約6,000円 |
油性塗料による再塗装 | 1㎡あたり約4,000円から約6,000円 |
ひび割れ補修 | 1カ所あたり約7,000円から約10,000円 |
床材張り替え | 1枚あたり約10,000円から約15,000円 |
なお、床材の張り替えは、床材の長さによって変わります。上記で紹介している施工費用は、幅が約20cm長さは約120cm程度のものです。
メンテナンスの頻度は使用している素材によって違いがあります。ソフトウッドの場合は1年に1回程度のメンテナンスが必要です。ハードウッドは基本的に塗装が必要ありません。傷ができた場合はサンドペーパーで研磨すれば対応できます。もちろん、色褪せが気になってきたときは、再塗装が可能です。
ウッドデッキの作成前に知っておきたい素材がウリン材です。天然木のデメリットは経年劣化や腐食、シロアリ被害が起こりやすい点にあります。しかし、ウリン材は天然木でありながら、上記のデメリットがありません。
ウリンの特徴は、アイアンウッド(鉄の木)と呼ばれるほどの強度にあります。非常に耐久性が高く、ゆがみや割れなどがほとんど起こらないうえに、腐食しにくいので塗装の塗り直しをしなくても腐食することがありません。
また、耐久性が高いのに、価格もそれほど高くないのも特徴です。場合によっては、人工木よりも安く設定されている製品もあるので、ウッドデッキの耐久性を優先したい人にとっては、うってつけの素材といえるでしょう。
ただし、注意点があります。それが退色です。ウリン材は、設置したときは赤みのある褐色でも、時間の経過とともに灰色へと退色していきます。そのため、定期的に保護塗料を塗布していく必要があるのです。
定期的に塗料を塗る手間はかかりますが、耐久性が非常に優れているので、天然木を使ってウッドデッキを作成したい方にはおすすめな素材です。
ウッドデッキ施工費を抑えるには業者選びが重要になります。そこで、ここからはウッドデッキの施工費を抑えるために知っておきたいポイントと、業者選びのポイントを解説していきます。
ウッドデッキの施工費を抑えるポイントが、業者に直接依頼することです。ウッドデッキの設置を依頼する人のなかには、住宅の購入先であるハウスメーカーや工務店に依頼する方がいらっしゃいます。しかし、これはおすすめできません。なぜなら、ハウスメーカーや工務店に依頼すると、仲介手数料が上乗せされる可能性があるからです。
ウッドデッキの設置を依頼されたハウスメーカーや工務店は、ウッドデッキの施工を外注します。このとき、仲介手数料が上乗せされることがあるのです。当然、専門業者に直接依頼すれば仲介手数料が上乗せされることはありません。つまり、余計な費用がかからないということです。また、専門業者に直接依頼すると、大きなメリットがあります。それが、プロからの提案を受けられることです。
打ち合わせのなかで予算や要望を伝えていくと、最適な提案を受けられることがあります。これは大きなメリットです。ハウスメーカーや工務店の人と打ち合わせをしても、ウッドデッキの作成は外注先の専門業者が実施します。そのため、予算や要望を伝えても、顧客と施工業者の間にワンクッションできるので、最適な提案を受けられる可能性は低くなるのです。
専門業者は、これまでに培ってきた経験とノウハウを持っています。だからこそ、顧客の予算や要望に応じて適切な提案ができるのです。この提案を受けることができるのは、専門業者に依頼する大きなメリットになります。
ウッドデッキ施工費に、無駄な費用を加算させないうえにプロの提案を受けることができるので、ウッドデッキの施工依頼は専門業者に直接しましょう。
ウッドデッキ施工費を抑えるためには専門業者への直接依頼が重要だと解説してきました。ここで気になるのが業者を選ぶときのポイントです。ポイントは3つあります。
まず、大切になるのが施工実績です。施工実績が多ければ、それだけ多くのウッドデッキを施工してきたことになります。つまり、経験とノウハウが積みあがっているということです。
なお、施工実績の確認はホームページでできます。エクステリア業者の多くは、ホームページで施工実績を紹介しているので簡単に確認できるのです。なかには、施工実績と共に施工費用も掲載しているケースもあるので、気になる業者を見つけたときは、まず、ホームページを確認してください。
なお、ホームページを見て気に入ったとしても、すぐに依頼するのは避けた方がいいでしょう。なぜなら、複数社に見積もりを依頼することで、より良い業者が見つかることがあるからです。
見積もり依頼時にウッドデッキの利用イメージ、希望のサイズ、ある程度の予算を伝えておくと、最適なプランを提示してもらえる可能性があります。業者からの提案を受けると選択肢の幅が広がるだけでなく、想定以上のウッドデッキが完成することもあるので、見積もりは必ず複数社に依頼しましょう。
ウッドデッキの施工費は使用する素材によって大きく変わるので使用する素材選びは重要です。ただし、使用する素材によって変わるのは施工費だけではありません。ウッドデッキを維持していくためのメンテナンス費用も変わります。そのため、ウッドデッキの素材を選ぶときは、施工費用だけでなくメンテナンス費用も考慮して決めることが重要です。
ランニングコストがかかっても、初期費用を抑えたい方は天然木のソフトウッドがいいでしょう。一方で、初期費用がかかってもランニングコストを抑えたい方には天然木のハードウッドや樹脂木・人工木がおすすめです。
また、ウッドデッキのつくるときは、素材だけでなく用途に合わせたサイズも重要になります。まずは、ウッドデッキを使って何をしたいのかを考えて、イメージを膨らませていきましょう。
株式会社ZOUSは、「Outside & Life Style 自分の庭を遊び尽くす!」をモットーに、海外のようなお庭で、外の目を気にせずプライベートが楽しめる空間デザインを得意としています。これまで数々のエクステリアを手掛けてきた知識と経験の豊富なスタッフが多数在籍しています。
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