ウッドデッキを設置したいけれど、腐ってしまうかもしれないと不安を覚える方は少なくありません。実際、ウッドデッキを設置した人の中には、ウッドデッキが腐ってしまって設置を後悔された方もいらっしゃいます。しかし、ウッドデッキが腐ってしまう理由の多くは、腐らないウッドデッキの特徴を理解しないまま設置してしまうことにあります。
今回は、腐らないウッドデッキの特徴と、おすすめの素材と作り方のコツを詳しく解説します。本記事を読むと、腐らないウッドデッキの特徴、おすすめの素材と作り方のコツだけでなく、腐りやすくなる環境と業者選びのコツが分かります。長く使い続けられるウッドデッキ設置のために必要な知識が網羅されているので、ウッドデッキの設置をご検討中の方は、ぜひご一読ください。
目次
ウッドデッキとは、木材や合成木材によって作られた屋外に設置するテラスのことです。ウッドデッキを設置すると、庭に新しいスペースを作れます。
庭にウッドデッキがあれば、家族でのバーベキュー、DIYスペース、お子様やペットの遊び場、洗濯物を干す場所、庭でくつろげるスペースの確保などが実現します。ウッドデッキを設置することで、庭でできることの幅が広がるので、庭を有効活用したい方にはおすすめの選択肢だといえるでしょう。
ウッドデッキは、木材や合成木材によって作られているため、腐敗に注意しなければいけません。知らずに腐りやすい環境に設置すると、ウッドデッキの寿命を縮めてしまうことになります。ウッドデッキが腐りやすい場所の特徴として、特に以下の2つに注意が必要です。
それぞれの詳細について、詳しく確認していきましょう。
ウッドデッキの設置を避けたい場所の1つが、日当たりと風通しが悪い場所です。日当たりが悪いと、雨で濡れたときにウッドデッキが乾燥するまでに時間がかかります。また、風通しが悪い環境は湿気が溜まりやすく、カビが発生しやすいのでウッドデッキの設置場所に適していません。
反対に、日当たりと風通しが良い場所にウッドデッキを設置すると、雨に濡れても乾きやすいので、木材が水分を吸収するのを最小限に抑えられます。そのため、ウッドデッキが腐りにくい環境になるのです。ウッドデッキの設置場所を決めるときは、必ず事前に日当たりと風通しを確認しましょう。
基本的に、ウッドデッキを設置するときは水はけを良くするために勾配を付けます。勾配を付けることで、水が流れやすくなり水の浸透を防ぐ効果があるのです。
しかし、勾配がないウッドデッキや、傾斜が緩やかな場合は水が流れにくいので、ウッドデッキに水が浸透して腐りやすくなります。ウッドデッキが腐らないようにするためにも、設置時には十分な勾配を付け、雨水が浸透しにくい環境を作りましょう。
ウッドデッキを腐らないようにするのは難しいと思われがちですが、下記の特徴を持ったウッドデッキは腐りにくいです。
ここからは、腐らないウッドデッキの特徴について、1つずつ詳しく解説していきます。
ウッドデッキの素材は、天然木と人工木に分けることができます。人工木とは、主にポリエチレンと呼ばれるプラスチック素材と木粉を混ぜて作られた人工的な木材で、天然木は自然の木材のことです。天然木にはソフトウッドとハードウッドの2種類があり、ハードウッドは腐りにくいことで知られています。
また、ハードウッドは繊維が密に詰まっているので重量感があり、腐りにくいだけでなく害虫に強いのが特徴です。ただし、ハードウッドは硬質で耐久性が高いので加工が難しく、材料費だけでなく施工費用が高額になります。それでも、腐らないウッドデッキを作れば長く使い続けられるので、費用対効果は高いといえるでしょう。
木材にはさまざまな種類が存在するので、中には腐りにくい材質もあります。当然、腐りにくい材質の木を使えば、ウッドデッキが腐らない環境を作れます。ただし、木材の状態は気候や環境によって左右されます。そのため、設置場所の気候や状況に合わせた材質を選ぶことが求められます。
なお、日本の気候で腐りにくいとされているのが「ヒバ」「ヒノキ」「クリ」の3種類です。しかし、これらの木も、あくまで一般的な日本の気候を基準としているので、降雨量が多い地域や降雪量が多い地域など、すべてに当てはまるわけではありません。
お住いの地域に適した木材が分からない場合は、業者に相談するのがおすすめです。ウッドデッキの施工実績が豊富な業者であれば、各地域や設置場所に応じて、適切な木材を提案してくれるでしょう。長く使用し続けられるウッドデッキを実現するためにも、何か不明な点があれば、どんどん積極的に質問をぶつけていきましょう。
日本には湿度が高い梅雨があるので、ウッドデッキには防カビ性能が高い木を使用することも大切です。なお、カビが付きにくいとされている木は「ヒバ」「ヒノキ」「ケヤキ」の3種類で、防カビ効果が期待される木には「チーク」と「ウリン」があります。
ただし、上記の木を使用すれば必ずカビを防げるわけではありません。どんなにカビに強い木材であっても、メンテナンスをせずに長期間高湿に放置されれば、カビが生えてしまいます。そのため、防カビ性能が高い素材を選んだ場合でも、メンテナンスについては別途考えておきましょう。
防カビ性能は、腐らないウッドデッキを作るうえで非常に重要な要素です。そのため、素材を選ぶときは、必ず防カビ性能の詳細をチェックしておきましょう。
耐候性に優れた素材を使用することも、腐らないウッドデッキを作るうえでは重要です。耐候性が低い木を使用すると、太陽光や温度の変化、雨風によって劣化して、ウッドデッキが腐りやすくなります。
また、耐候性が低い木で作られたウッドデッキを使用し続けていくと、ヒビやささくれなどが発生することもあり、安全性の面でも不安が残ります。特にウッドデッキで小さなお子様やペットが遊ぶことを想定している場合は、耐候性に優れた素材を使用して、安全性を高めるように意識しましょう。
ウッドデッキを腐らないようにする代表的なコツは、下記の3つです。
これらを踏まえて設置すれば、ウッドデッキを腐らせることなく、長く快適に使用し続けられるでしょう。ここからは、それぞれのコツについて詳しく解説していきます。
定期的にウッドデッキを防腐塗装すると、腐らない環境を作れます。なお、ウッドデッキの防腐塗装は造膜タイプと浸透タイプの2種類があり、ウッドデッキを腐らないようにするには、浸透タイプがおすすめです。
造膜タイプが表面に膜を張って保護する一方、浸透タイプは木材に浸透して腐敗から守ります。そのため、ウッドデッキがひび割れて内部に水が侵入したとして、腐食を防ぐ効果が持続されます。
ただし、浸透タイプの塗料は耐久性が弱いので、定期的に塗装し直す必要があることは覚えておきましょう。塗り替えサイクルは、気候や設置場所の状況によって変わりますが、基本的には1年から3年程度が1つの目安です。
ウッドデッキを腐らないようにする2つ目のコツが、設置場所を吟味することです。特に、日当たりと風通しには注意しなければいけません。風通しが悪いと、湿気が溜まって腐りやすくなります。また、日当たりが悪いと雨で濡れた後に乾燥するまでの時間がかかり、木に負担がかかるので注意しましょう。
また、勾配も重要です。勾配がないと水はけが悪くなるので、湿度が高くなります。特に、ウッドデッキ下の空間に湿気が溜まると、木材が腐りやすくなるだけでなく、カビが発生する危険性も高まります。ウッドデッキは、日当たりと風通しが良く、勾配があって水はけのよい場所に設置するようにしましょう。
ウッドデッキを腐らないようにするコツの中でも、特に重要になるのが定期的なお手入れです。ウッドデッキには、砂やホコリ、コケや飲食物の食べこぼしなどの汚れが付着します。これらの汚れを放置すると、ウッドデッキに負担がかかるので定期的に掃除をして、きれいな状態を維持することが大切です。
また、1年に1回程度は高圧洗浄機を使って、汚れを徹底的に洗い流すとよいでしょう。高圧洗浄機を使うことで、普段の清掃で落とせない汚れも落とすことが可能です。
ウッドデッキは屋外に設置されているので、コケやカビが発生することも珍しくありません。コケやカビを放置すると、ウッドデッキが劣化して腐る原因になるので、1年に1度を目安として高圧洗浄の実施を心がけてください。
腐らないウッドデッキを目指すときに、おすすめの素材がハードウッドと人工木です。まずハードウッドは、繊維が密に詰まっている天然木なので、硬さがあり耐久性に優れています。また、腐りにくいだけでなく害虫に強いのも特徴です。
ハードウッドは天然木の中でも防虫や防腐、防カビ効果が高く、長年使い続けられる素材なので、腐らないウッドデッキを目指すときは適切な素材といえるでしょう。ハードウッドの中でも人気が高いのは、「ヒバ」「ヒノキ」「クリ」「ケヤキ」「チーク」「ウリン」です。ただし、ハードウッドは重量があり硬質な素材なので、運搬費用と施工費用が高くなることは覚えておかなければいけません。
続いて、人工木も腐らないウッドデッキに適した素材といえます。人工木は主にポリエチレンと呼ばれるプラスチック素材と木粉を混ぜて作られているので、天然木材の風合いがあり、耐久性が高い点が特徴的です。
人工木はプラスチック樹脂を配合しているので、腐食や害虫に強く、公園や公共施設のベンチなどにも使用されています。また、基本的にメンテナンスが必要ないことも人工木が多く使われている理由の1つです。メンテナンスの手間と費用を抑えたい方は、人工木を検討してみましょう。
腐らないウッドデッキ作りには、業者選びも重要です。信頼できる業者に依頼できれば、設置場所や適切な素材についてのアドバイスを受けられます。素人では分からないプロの視点を取り入れることで、長く使い続けられるウッドデッキの設置を目指しましょう。
なお、業者を選ぶときは施工実績の豊富さと提案力がポイントです。ウッドデッキの施工実績が豊富な業者は、ウッドデッキを多く設置しているのでノウハウと経験が積み上がっています。
業者が積み上げたノウハウと経験を活かせるのは、顧客にとって大きな魅力でしょう。また、提案力がある業者に依頼すると、予算と希望を踏まえた最適な工事プランを提案してもらえます。腐らないウッドデッキを設置するために、信頼できる業者への依頼を目指しましょう。
ウッドデッキは、木材や合成木材によって作られているので、状況によっては木が腐ってしまう可能性があります。特に、日当たりや風通しが悪い環境は、湿気が溜まってウッドデッキが腐りやすいです。そのため、ウッドデッキを腐らないようにするには、日当たりと風通しが良い場所に設置することが重要になります。
なお、ウッドデッキが腐らない環境を作るうえでは、素材選びも重要です。ハードウッドや人工木を使用して、腐らないウッドデッキ設置を目指しましょう。
ただし、ハードウッドや人工木を使ったからといって、絶対に腐らないわけではありません。腐らないようにするには、日頃からのメンテナンスが大切です。日々のこまめな清掃や、1年に1度程度の高圧洗浄を実施して、ウッドデッキが腐らないように対策していきましょう。
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