人気のバレルサウナとは?費用やデメリットなど解説

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人気のバレルサウナとは?費用やデメリットなど解説

人気のバレルサウナとは?費用やデメリットなど解説

バレルサウナは北欧発祥のスタイリッシュな屋外サウナです。シンプルな構造をしていることもあり、最近では敷地にバレルサウナを設置して楽しむ方が増えています。自分の庭に置いてみたいと考えている方も多いでしょう。

しかし、実際に設置するとなると「どうやって設置するのか」「どのくらい費用がかかるのか」など、気になる点がたくさん出てきますよね。

この記事では、バレルサウナの概要や設置するメリット・デメリット、かかる費用の相場などについてご説明します。設置する際の注意点も解説しますので、バレルサウナを検討されている方はぜひ参考にしてください。

バレルサウナはプライベートサウナとして人気

バレルサウナはプライベートサウナとして人気

バレルサウナは自宅で楽しめるおしゃれなサウナです。ここでは、バレルサウナとは具体的にどのようなものなのか、詳しく解説していきます。

そもそもバレルサウナとは?

バレルサウナは、ユネスコ無形文化遺産にも登録されているフィンランドの伝統的なサウナルームです。樽型のおしゃれ感のある形状が大きな特徴で、木製特有の暖かみを感じさせる外観です。自宅や別荘の庭に設置をすれば本格的なサウナがいつでも楽しめるので、日本でも設置する方が増えています。

電気ストーブと薪ストーブの2タイプ

バレルサウナは、樽状の本体と内部に設置するストーブで構成されます。ストーブの上にサウナストーンを置いて熱し、水をかけて蒸気を発生させることで内部を暖めるしくみです。これをロウリュ(ロウリュウ)といいます。ストーブには電気タイプと薪タイプがあり、両者の違いは以下のとおりです。

タイプ メリット デメリット
電気ストーブ

火を使わないので安全性が高い
スイッチで簡単に操作ができる
煙が出ない
維持費が安い

設置時に電気工事が必要なため、初期費用がかかる
薪ストーブほど高温にならない

薪ストーブ

電気ストーブより高温になる
初期費用が安い
雰囲気がある

薪を燃やしたり使用後に灰を掃除したりと手間がかかる
煙が発生する
薪を購入する必要がある

主流は扱いやすい電気タイプですが、薪タイプは薪がパチパチとはぜる音や煙の出る様子など、本格的な雰囲気が楽しめるとして根強い人気があります。

国産と北欧産の違い

バレルサウナには北欧産と国内産の2種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

種類 特徴
北欧産

スプルーツなどの耐久性・耐熱性に優れた北欧産木材を使用している
木材に独自のサーモ加工技術を用いて耐久性や耐熱性を上げた「サーモウッド」を使用している製品が多い
サウナ市場が充実しているため、技術が高く品質もよい
全体的にデザインがシンプルな傾向にある

国産

ヒノキや杉などの国産木材を使用していて香りがよい
シンプルなデザインのものが多いが、意匠性の高い製品も販売されている
日本の木工技術も優れているが、サウナに限ると北欧産にやや譲る

どちらにもそれぞれの個性や良さがあるので、予算や好みで選ぶとよいでしょう。

バレルサウナの魅力とは?

バレルサウナの魅力とは?

ここでは、バレルサウナのさまざまな魅力についてご紹介していきます。

サウナに熱が均等に伝わる構造

バレルサウナは、ストーブの上にサウナストーンを置いて熱し、水をかけて蒸気を発生させるしくみになっています。発生した蒸気は立ち上って天井にあたり、湾曲した壁にそって降りてくる構造になっているため、サウナを効率よく暖めることができます。

サウナ内にいると、頭上から降りてきた熱気が身体をむらなく包み込み、じんわりと温まる感覚が味わえるでしょう。バレルサウナ特有の樽状の構造で熱が均等に広がるため、サウナ効果を効率よく引き出せます。

木の香りとぬくもりが楽しめる

バレルサウナは天然木材を使用しています。そのため、木の香りや独特の肌触りを楽しめることも大きなメリットです。心が安らぎ、心身ともにリラックスできるでしょう。

デザインがよく庭をおしゃれに演出できる

北欧では珍しくないバレルサウナも、まだ日本では一般的ではありません。木製で円筒形の外観はあまり見かけないデザインで、スタイリッシュで洗練された印象を与えます。庭に設置するだけで、おしゃれな空間が演出できるでしょう。

バレルサウナに期待できる効果とは

バレルサウナに期待できる効果とは

バレルサウナはただ心地よく感じるだけではなく、ほかにもさまざまな効果が期待できます。ここでは、期待できるおもな効果についてご紹介します。

疲労が和らぐ

身体が温まると、血管が広がって血行がよくなります。血液の役割のひとつは、全身の細胞に酸素や栄養素を届けることです。血行がよくなれば細胞に届けられる酸素や栄養素の量もそれだけ増え、疲労回復を促します。

ストレス解消になる

サウナで温まって大量の汗をかくと、気持ちがすっきりします。また、バレルサウナの木の香りは気持ちも落ち着かせてくれるでしょう。リラックスすることでストレスの解消にもつながります。

肩こりが緩和される

肩こりは、頭や腕を支える首や肩周辺の筋肉が緊張でこわばり、疲労物質がたまって硬くなった状態です。バレルサウナで温まると、こわばった筋肉がほぐれて疲労物質が汗とともに排出されるため、つらい肩こりの症状も緩和されます。

肌荒れしにくくなる

バレルサウナは、熱したサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させるしくみのサウナです。湿度が高いので実際の室温以上に熱く感じられ、体の芯からじんわりと温まり汗もたくさんかきます。大量の汗をかくことで古い皮脂や毛穴汚れなども一緒に流され、結果的に肌荒れしにくくなります。

バレルサウナを自宅に設置するメリット

バレルサウナを自宅に設置するメリット

さまざまな魅力やメリットがあることから、バレルサウナを庭に設置する方が増えています。ここでは、バレルサウナにはどのようなメリットがあるかについて解説していきます。

24時間いつでも入れる

自宅の庭にバレルサウナがあれば、いつでも好きなタイミングで楽しめます。たとえば、夜遅くや早朝に、ふと思いついてバレルサウナに入るといったことも可能です。利用料金などの費用も発生しません。

家族や友人だけで楽しめる

施設のサウナでは、個室を借りたり貸し切りにしたりしない限りは知らない人と一緒に入ることになります。知らない人がそばにいると、せっかくサウナに入っても心からリラックスできない場合もあるでしょう。

自宅にバレルサウナがあれば、自分だけで楽しんだり、気心のしれた家族や親しい友人だけで入ったりできます。心からゆったりリラックスできるでしょう。

自由にカスタマイズできる

自宅のバレルサウナなら、カスタマイズも自由にすることができます。音響や照明などのオプションを加えたり、屋根や窓を好きなように装飾したりできます。自分好みにアレンジすれば、サウナタイムがより楽しくなるでしょう。

バレルサウナを自宅に設置するデメリット

バレルサウナを自宅に設置するデメリット

バレルサウナの導入には、いくつかデメリットもあります。時間と費用をかけて設置するまえに、おもなデメリットを把握しておきましょう。

広いスペースが必要

テントサウナなどに比べると、バレルサウナは広いスペースを要します。さまざまなサイズのなかでも奥行2~3mのモデルが一般的ですが、余裕をもって出入りするためには周囲にさらに1~2mのスペースが必要です。

庭の面積によってはかなりのスペースを占めることになりますが、庭にもに安らげる空間をもてると考えればそれだけの価値があります。

費用がかかる

バレルサウナを設置する際にはまとまった費用がかかります。のちほど詳しくご説明しますが、費用の相場は150万~300万円ほどです。しかし、一度設置すれば長く楽しむことができるので、サウナ施設での利用料を考えると相応の出費だといえるでしょう。

メンテナンスの手間がかかる

サウナ内は湿気と熱のため黒ずみやすく、長く使用していきたいのであれば丁寧なメンテナンスが必要です。使用した後は汗と水気を拭き取り、換気してしっかり乾かす必要があります。

また、定期的にベンチやすのこを外に出し、天日干しすることも欠かせません。快適に楽しむためには、手間を惜しまずにメンテナンスをしましょう。

バレルサウナ設置にかかる費用

バレルサウナ設置にかかる費用

バレルサウナを設置するには、どれくらいの費用がかかるのか気になる方も多いでしょう。ここでは、初期費用と維持費に分けて、かかる費用の相場を紹介します。

導入時にかかる費用

バレルサウナの導入時にかかる費用を大きくわけると、以下のとおりとなります。

  • ●本体費用
  • ●ストーブ費用
  • ●施工費用
  • ●電気工事費用(電気ストーブの場合)
  • ●オプション費用(希望する場合)

総額で150万~300万円程度はかかると考えたほうがよいでしょう。それでは、それぞれの費用について詳しくみていきます。

本体費用

バレルサウナ本体の費用は100万~150万円ほどです。ただし、販売店によっては価格に施工費用が含まれていたり、ストーブがセットなっていたりすることもあるため、単純に比較することはできません。購入時には、本体価格には何が含まれているのかをよく確かめましょう。

ストーブ費用

サウナ内部に設置するストーブは、薪タイプと電気タイプで費用の相場が異なります。

  • ●薪ストーブの費用相場: 28万~55万円
  • ●電気ストーブの費用相場: 33万~65万円

製品にもよりますが、全体的に薪ストーブのほうが費用は安い傾向にあります。ただし、使用する薪の購入費用が別途必要となります。電気ストーブは本体価格こそ高めにはなりますが、電気代などの維持費はそれほど高くありません。

設置費用

設置にかかる費用は施工業者によっても違いがありますが、サウナ本体のサイズ、設置する場所、地面の状態などによっても変わってきます。4名用までであれば40万円程度で収まることが多いですが、6名用以上の大きなものであれば50万円以上かかることもあります。

電気工事費用

バレルサウナ用の電気ストーブは200V電源が一般的です。そのため、ブレーカーの増設やサウナへの配線などの電気工事費用が発生します。費用は業者によって異なりますが、15万円以上みておくとよいでしょう。

オプション費用

販売業者によっては、以下のようにバレルサウナのさまざまなオプションを用意しています。

オプション内容 費用の目安
夜間用照明設置 10万円~
音響設置 10万円~
屋根材の変更 5万円~
窓カスタマイズ(パノラマ窓や天井窓など) 5万円~
木材の変更 5万円~
休憩スペースの増設 10万円~

業者によって取り扱っているオプションが異なりますので、希望するオプションがある場合は事前に確認しておきましょう。

維持費用

バレルサウナの維持費は薪ストーブと電気ストーブで異なります。ここでは、それぞれの維持費用について解説していきます。

薪ストーブにかかる費用

薪ストーブを使用するには1時間に1~2kgの薪が必要です。薪の質や種類、販売業者により価格は変わりますが、1時間で約100~300円の費用がかかるでしょう。

電気ストーブにかかる費用

電気ストーブは使用時に電気代が発生します。電気代は「消費電力×電気料金単価」で算出できます。

バレルサウナに使用する電気ストーブは200V電源で、出力は5~8kwが一般的です。全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価の31円を使って計算すると、1時間あたり155~217円ほどになります。

ただし、電気料金単価は電気会社や契約プランによって異なるため、この金額はあくまでも目安です。

バレルサウナ設置にあたっての注意点

バレルサウナ設置にあたっての注意点

ここでは、バレルサウナを設置するにあたって注意したいポイントについてご説明します。

設置場所をよく検討する

バレルサウナを設置する場所は、事前に十分検討する必要があります。十分な広さがあり、平坦なところを選びましょう。

広くても勾配がある場所に設定してしまうと、バレルサウナが不安定になるので適していません。また、景色がよい場所を選べば、サウナの中から外を眺めて楽しむことができます。

安全性に考慮する

バレルサウナの電気ストーブや薪ストーブは、品質の悪いものを使うと危険です。安全性の高い良質な製品を選びましょう。火災などの事態に備え、水栓設備の近くなど水が確保できる場所に設置することも大切です。

行政手続きが必要か確認する

お住いの地域によっては、消防署へ「火を使用する設備等の設置届出」の提出が必要な場合があります。また、バレルサウナが建築物とみなされた場合は「建築確認申請」が必要になります。地域によって対応が異なるため、事前にお住いの自治体で確かめておきましょう。

まとめ

庭にバレルサウナを設置すればいつでもサウナが楽しめます

バレルサウナはフィンランド発祥の樽型の屋外サウナです。サウナ愛好家からの人気が高く、近年では自宅に設置する方が増えています。設置にかかる費用はトータルで150万~300万円ほどです。

本体とストーブの購入費用のほかに設置費用がかかり、電気ストーブの場合は電気工事、薪ストーブの場合は薪の購入も必要です。また、バレルサウナを快適に長く使い続けていくためには、メンテナンス費用などの維持費が発生することを理解しておきましょう。

庭にバレルサウナを設置すればいつでもサウナが楽しめます。たっぷりの蒸気と熱で体が芯から温めることができるでしょう。天然木を使っているため、木のぬくもりや香りが楽しめるのも魅力のひとつです。ぜひお庭に設置して自分だけのサウナライフを楽しんでください。

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