戸建て玄関照明|ダウンライト!その特徴や、メリットデメリットとは?

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戸建て玄関照明|ダウンライト!その特徴や、メリットデメリットとは?

以前に軒下照明として玄関外のポーチライトをご紹介いたしました。天井から照らすシーリングタイプの他に、壁付けのタイプもあり、玄関全体を機能的に、また照明自体のデザイン性を活かしてエクステリアとしても楽しめるライトでしたが、今回ご紹介するのはダウンライトです。
何気ないところにふんだんに用いられているダウンライトは、店舗の照明などで頻繁にみられていましたが、最近はマンションや戸建てなどの住宅でも設置されることは多くなりました。
素人では設置が難しいのが難点ですが、天井の見た目もスッキリすると言った理由で近年人気の高まる照明器具です。そんなダウンライトについて、特徴やメリットデメリットを詳しくご紹介致します。

ダウンライトとは?

ダウンライトとは、天井に光源を埋めこんだ照明のこと。
シーリングライト(天井に備えつけてあり全体を照らす)やペンダントライト天井から吊り下げられたタイプ)などと違い、本体が外から見えず照明器具が目立たないので、天井をフラットに見せてくれることが特徴です。すっきりとしたスタイリッシュな空間を演出するには最適でしょう。
シーリングライトとは違い比較的狭い範囲を照らすための物だったため、複数で使用したり狭い範囲で使うのが一般的でした。
しかし近年では、マンションエントランスや自宅の部屋などの小さな空間だけでなく、大ホールやショッピングモールなどの広い空間での使用頻度が非常に高まり、幅広く活用されています。
配灯によってはダウンライトのみで照らすような場合から、メイン照明が別にありその補助として使われる場合もあります。そんな万能なダウンライトはさまざまな種類や機能がありますので、その空間に適したものを選ぶようにしましょう。

サバンナ効果とは

それではここで、照明による演出の一つのテクニックをご紹介致しましょう。
❶サバンナ(草原)を思い浮かべてください。
あなたは、サバンナ(草原)に立っています。後ろを振り返ると森があります。森の中は暗いです。
❷森の中を思い浮かべてください。
あなたは、森の中に立っています。正面を見ると、木々の間にサバンナ(草原)が見えます。サバンナ(草原)は明るいです。
さぁ、あなたはどちらに興味が湧きましたか?
サバンナ照明(効果)という名前の由来は、上でイメージしてもらったように、暗い森の中で迷った人が、森の外に広がる太陽の光を浴びた明るい草原(サバンナ)を見て、暗い森から草原へ駆け出すという例え話から来たそうです。
これらは、店舗設計や行動設計で使われるテクニックの一つ。人は暗い場所より、明るい場所に引き寄せられることが、心理学的に証明されています。
逆に、肝試しでもない限り、明るい所から、暗い所へ入ろうとする意識はなかなか持たないものです。

エクステリア照明でも、これを利用することで、より魅力的なナイトシーンの演出が可能となります。
例えば、アプローチから玄関に向けて、複数の照明を配置することで、暗い所から明るい所へ向けて、自然と導かれるような園路の演出が可能です。
人が吸い寄せられたり、幻想的だな、と魅力を感じるのは、このように照明の効果が大きかったのですね。

ダウンライトの選び方

空間をすっきりスタイリッシュに見せてくれる、埋め込み式照明のダウンライトは、種類、色合い、機能を考えただけでも多種多様です。
設置する際は、おしゃれな雰囲気の演出も忘れず、使い勝手や配置にしっかりと注意して決めましょう。

ダウンライトのタイプ

ダウンライトには、大きく分けると2つの照らし方があります。
広いリビングスペースを温かく照らしたい場合、または、さらなる明るさが必要な場所へスポットライトのように限定的な場所を照らすという用途で使いたい場合など、照らし方によって選ぶことができます。光の強弱を利用して、適材適所使い分けることで、より奥行きのある空間を演出できるでしょう。

【拡散タイプ】
お家のリビングや客間のような広い空間におすすめしたいのが、拡散タイプのダウンライトです。
広い空間を暖かく柔らかい光でまんべんなく照らしてくれるのが特徴です。天井へ埋め込むタイプで照明器具自体が視界に入ることはあまりないダウンライトですが、拡散力がありますので、全体的に明るくできます。
玄関外に用いる場合は、この拡散タイプを用いることでポーチライトのように全体を照らす役割として使用することができます。

【集光タイプ】
光を集めてスポットライトのように限られた場所を照らす仕組みになっています。屋内でのおすすめの設置場所は、キッチンやダイニングテーブル、作業テーブルの上など、より明るさが必要な場所です。
軒下に設置することで、見えたいところをしっかりと照らしてくれるため、夜遅く帰宅した場合も鍵を探すのに手間取らないなど、活躍間違いなしでしょう。

ダウンライトの色合い

ライトの色合いは、その場の雰囲気を大きく左右させ、空間のイメージをがらりと変えることができます。
設置する場所の使用意図はもちろんですが、そこをどのような感じに仕上げたいのか、事前にしっかりイメージを持つことが大切でしょう。
リビングやカフェテリア、ベッドルームなどくつろぎの空間では温かみのある色を、また、仕事モードの職場や学校の教室などは白っぽい色を!と、色味によって様々使い分けられているんです。
癒やしの空間や元気の出そうな明るい雰囲気など、お気に入りの色味を探して、こだわりの空間を演出してみるのもいいでしょう。
K(ケルビン)という色温度が各照明には明記がありますので、それも合わせて参考にしてみましょう。

色温度とは

色に色味によって種類が細かく分かれており、それぞれにK数もあります。
昼光色(ちゅうこうしょく)6700K
昼白色(ちゅうはくしょく)5000K
白色(はくしょく)4200K
温白色(おんぱくしょく)3500K
電球色(でんきゅうしょく)3000K
この五つの色は、物理的な数字で表すことができ、これを上述した通り’色温度(ケルビン)’と言います。ケルビン(K)というのは明るさの単位のことで、数字が低いほどオレンジ色に近く、数字が高くなるほど青白くなります。
白色を中心に上にいくほど青白く、下にいくほどオレンジのような色になるため、昼光色が最も青白く、電球色ほどオレンジ色に近いということになります。
自然の光に例えるならば、日の出・日の入りの温かみのある色合いがオレンジ色に近い電球色、また日中の太陽光の強い日差しが、青白い昼光色に当たります。

ダウンライトのメリット

ダウンライトにも様々な使い道があり、その雰囲気に合う色味が使えるよう細かく種類分けもされていることがわかりました。
配灯や大きさ、角度、色味、ケルビンで様々な演習が可能なダウンライトですが、ここでダウンライトのメリットを見てみましょう。

すっきりとした印象に

照明自体の主張が強いシーリングライトやペンダントライトと違い、ダウンライトは天井に埋め込む形状のため、空間をスタイリッシュにみせることがメリットです。
すっきりシンプルに見せたい空間や、他のエクステリアや外構に主張を持たせたい場合は、そこに縁の下の力持ちのように光を当てるため、ダウンライトはもってこいでしょう。
天井に凹凸を作らず、照度を取ることのみに特化しているので、他のデザインの主張を邪魔することはありません。

メンテナンスが楽

ダウンライトはスポットライトやペンダントライトのように、照明本体が複雑な形状をしていないことに加え、天井に埋め込まれていることからホコリがたまったり風雨にさらされることがありません。
そのため、他の照明器具に比べ、日々のメンテナンスや掃除が非常に楽になります。

使い方次第で素敵な演出に

ダウンライトの特徴として真上から限られた範囲を照らすライトであるため、ダウンライトの下に強調したいエクステリアを用いることでそれだけを暗闇に浮かび上がらせることも可能です。
そこにお好きなケルビンを用いることでよりお好みのライティングを完成させることができるでしょう。

ダウンライトのデメリット

自分で交換できない

他のライトとは違い埋め込み式であることから、素人では器具の交換ができません。器具の交換自体は、それほど難しくはありませんが、火災や漏電のトラブルになる可能性がある点でなかなか難しくなっています。電気工事士の有資格者が取付しなければならないため、交換にコストが高くなり、シーリングのように買ってきた商品を手軽に交換というわけにはいきません。

レイアウトや配置が難しい

シーリングやペンダントよりも、光を当てられる範囲が狭く、シーリング1灯に対してダウンライトだと、3〜4灯必要な場合もあります。
取り付けるダウンライトの種類にもよりますが、素人が器具を選定して、適した位置に配置することは不可能に近いでしょう。そのため、ダウンライトの設置には、設計者や照明プランナー等の経験が豊富な人材確保が必要です。

ハイコスト

種類によって価格にも幅があることはもちろんですが、他の照明に比べコストがかかるということが挙げられます。
このコストは、器具1つの値段もそうですが、他の照明器具と比べて設置台数が多くなる分、施工費も必然と高くなります。
シーリングライト1灯で賄える広さを、ダウンライトだと4灯程設置する必要があり、総額で倍ほどかかってしまう場合がありますので、しっかりと計画を立てることが必要でしょう。

設置で気をつけるべきポイントとは

光源について

ダウンライトの光源は、直接目に入ると非常に眩しく危険なため、寝室やリビングは避けたほうがいいと言われています。
また、LEDのダウンライトの光源は非常に眩しく感じます。
玄関の軒下で上を見る機会はなかなか少ないとは思いますが、調光できるタイプにするなど、少し意識しておくと良いでしょう。

配線について

照明に使用する電気の配線場所によって使用できる器具が限られてしまうことをご存知でしょうか。
玄関は照明の他にも防犯カメラや掃除器具など、意外と電源を必要とする場面が出てくる場所です。玄関の配線に関しては十分に気を払うようにするべきでしょう。
また、配線のためのリフォームを行うと工事費用が高くなってしまうこともあります。ダウンライトの設置を検討している方は、なるべく家を建てる段階で配線を考えておくと良いかもしれません。

まとめ

ダウンライトの魅力、注意点について、そしてケルビンを考えることで様々な演出も可能なことがわかっていただけかと思います。
限られた空間の場合は照明自体に大切な空間を取られないよう、ダウンライトを取り入れてみてはいかがでしょうか。きっと誰もが羨む素敵な玄関が完成することでしょう。

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