急ですが、庭の工事を頼む場合、どこに相談すればいいかご存知でしょうか?
ここでよく言われる回答は、外構工事業者とエクステリア業者です。では、これら2つの業者の違いは何でしょうか?実際には、この質問に正確に答えられる人は少ないです。
そこで、今回はエクステリア工事と外構工事の違いについて詳しく解説していきます。本記事を読むと、2つの工事の違いだけでなく、業者選びのポイントと、費用相場について分かるので、庭造りを検討している方は参考にしてください。
目次
エクステリア工事と外構工事の違いを理解するためには、2つの工事に関する基礎知識を理解しておかなければいけません。まずは、エクステリア工事と外構工事に関する基礎知識を理解したうえで、2つの工事の違いについて見ていきましょう。
エクステリアという言葉は、対義語を知るとイメージが掴みやすくなります。では、エクステリアの対義語は何になるのでしょう?それが、インテリアです。インテリアは、室内の空間を表す言葉で、壁紙や照明、場合によっては設置している家具も含めたデザインのことです。
一方のエクステリアは家の外の空間全体を表している言葉です。家の外の空間や環境だと考えていただいて問題ありません。家の外周り全体の印象や雰囲気を含めた意味合いで使われます。つまり、エクステリア工事とは、家の外周り全体の印象や雰囲気をつくる工事ということです。
家のなかの印象や雰囲気をインテリア、家の外周りの印象や雰囲気をエクステリアと覚えておきましょう。
では、続いて外構の意味を見ていきましょう。外構とは、家の外に設置する構造物全体を表す言葉です。たとえば、ガレージやカーポート、堀や生垣に物置などがあります。他には、門やアプローチも外構に分類されます。
理解しておきたいポイントは、外構=庭ではないということです。あくまで、外構とは庭に設置する構造物全体を表す言葉であって、庭全体を意味するものではないことを覚えておきましょう。
代表的な外構工事には、建物周りの舗装工事や排水工事などがあります。
ここまで、エクステリアと外構の意味を説明してきました。ここからは、2つの違いをもう少し分かりやすく解説していきます。
エクステリア工事も外構工事も家の外側を工事するという部分は同じです。しかし、それぞれの目的に違いがあります。その違いの1つが、工事のさいに重要視しているものです。
エクステリア工事は、デザイン性が重視される一方で外構工事は機能性が重視されます。たとえば、フェンス設置工事はエクステリア工事と外構工事、どちらにも共通する対象設備です。
では、フェンス設置はどちらの業者に依頼すればいいのでしょう?これは、顧客が求めるものによって変わります。たとえば、おしゃれなフェンスを設置したい場合は、エクステリア業者に依頼した方がいいでしょう。なぜなら、エクステリア業者はデザイン性を重視した工事を得意としているからです。
ただし、必ずしも外構工事業者がデザイン性を考えていないわけではありません。外構工事業者に依頼しても、景観を損なわないデザイン性には気を配ってくれます。ここでいうデザイン性と機能性は、あくまで得意だったり、重要視するポイントのことで、0か100かという話ではありません。
また、外構工事とエクステリア工事の違いは工事対象の広さにもあります。外構工事は、基本的に家の外周りにある構造物自体を指しますが、エクステリア工事は家の外回り全体を指しているのです。そのため、庭造りのために実施する工事はエクステリア業者に依頼するのがいいでしょう。
どちらの業者に依頼すればいいのか悩んだときは、どんな庭にしたいのかを考えてください。おしゃれで快適な空間をつくりたいときは、エクステリア業者に依頼して、室外設備の補修や強化が目的の場合は外構工事業者に依頼するなど目的に応じて依頼業者を決めるのも方法です。
エクステリア工事を実施することで、お洒落な庭をつくることができます。しかし、エクステリア業者に依頼すれば、簡単におしゃれな庭が手に入るということではありません。なぜなら、どのような庭にしたいのかが決まっていなければ、どこを工事すればいいのかが分からないからです。
しかし、お洒落な庭と一括りにしても、簡単にイメージできるものではありません。そこで、まずは3つのスタイルについて理解しておく必要があります。ここからは以下の3つのエクステリアスタイルについて詳しく解説します。
3つのスタイルを知ることで、理想を形にしていくスタート地点に立つことができます。目指す庭のイメージが掴めていない人は、まず3つの選択肢から大枠となるスタイルを選択しましょう。
開放的でのびのびした庭が好きな人はオープンスタイルがおすすめです。オープンスタイルは、敷地と道路を門やフェンスで仕切らないスタイルのことです。境界を作らないことで、空間を広く使えるだけでなく、日当たりがよくなり開放感を演出できます。
また、基本的にオープンスタイルにすると装飾が少なくなるので費用を抑えることができるのも魅力です。
なお、オープンスタイルのメリットとデメリットは次のようになります。
オープンスタイルのメリット | オープンスタイルのデメリット |
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プライバシーを確保したい方におすすめなのがクローズスタイルです。クローズスタイルにすると、プライベートな空間をつくることができるので、バーベキューや庭で過ごすときに他人の目を気にすることがありません。
また、クローズスタイルは敷地を門やフェンスで囲うので、安全性が高いのも魅力です。そのため、家が密集している住宅街に住んでいる方におすすめなスタイルです。
なお、クローズスタイルのメリットとデメリットは以下のようになります。
クローズスタイルのメリット | クローズスタイルのデメリット |
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クローズスタイルにすると、デザインの幅が広がります。だからこそ、依頼する業者を慎重に選ばなければいけません。なお、業者選びのポイントについては後述しておりますので、依頼先が決まっていない場合は参考にしてください。
オープンスタイルとクローズスタイルのいいところを合わせたものがセミクローズスタイルです。庭に開放感を持たせたいけれど、最低限の防犯対策は実施したいといった要望にも応えてくれるので、近年、人気が高まっています。
そんなセミクローズスタイルのメリットとデメリットは下記のとおりです。
セミクローズスタイルのメリット | セミクローズスタイルのデメリット |
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エクステリア工事によって、庭をお洒落な雰囲気にしたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。しかし、費用面に不安を感じている方は少なくありません。そこで、ここからはエクステリア工事の費用相場をご紹介します。
ただし、ここで紹介する相場はあくまで目安として覚えておいてください。なぜなら、エクステリア工事は、使用する素材や庭の大きさ、工事の規模によって大きく変わるからです。
敷地の出入り口にある門扉は、家の印象を決める大きな1つの要素です。そのため、エクステリア工事によって、お洒落な門扉に変更したいとお考えの方も少なくありません。
では、門扉のエクステリア工事を実施すると、どれくらいの費用がかかるのでしょう?目安となる相場は約20万円です。なお、この費用は基礎工事と門扉の材料費と工事費、ポストや表札の取り付けなどが含まれます。
ただし、古い門扉を撤去して新しい門扉を設置するときは、上記の費用と別に撤去費用と処分費用が必要です。
古い門扉を撤去して新しい門扉を設置する場合は、撤去費用と処分費用も考慮しておきましょう。
門から玄関までの通路部分が玄関アプローチです。玄関アプローチは、来客が必ず通る道なので、こだわりたい方も少なくありません。そんな玄関アプローチの工事費用相場は約30万円から60万円程度になります。
ただし、玄関アプローチの工事費用は使う素材や地面の状態、庭の広さによって大きく変わるので注意が必要です。庭が広い場合は、まずは平米単価で計算してみましょう。平米単価の費用相場は約2万円から約5万円程度です。
なお、アプローチ工事については下記のページで詳しく解説しているので、気になる方はチェックしてください。
関連記事:庭のアプローチ工事を依頼する前に知っておきたい種類と相場とは?
フェンスのエクステリア工事費用の相場は約30万円から約50万円です。ただし、庭の広さによって、設置するフェンスの長さと費用が変わります。
このとき、目安にしておきたいのが、1mあたりの単価です。素材がアルミで高さ80cmのフェンスなら、目安となる相場は1mあたり約5,000円です。
なお、フェンスを設置するときに基礎工事が必要な場合は、上記の費用とは別に基礎工事費用が必要になります。庭の状況によって、費用が変わるので費用が気になる方は、まずは複数社から見積もりをもらって、比較検討していきましょう。
フェンス設置工事については、下記のページで詳しく解説しております。
関連記事:フェンスの工事費込みの設置費用と基礎知識を徹底解説
おしゃれな庭を維持していくときに考えなければいけないのが雑草対策です。もちろん、日頃から雑草を抜いていれば問題ありません。しかし、作業は継続していく必要があるので、手間と時間がかかります。なかには、定期的に業者に依頼している方もいらっしゃいますが、エクステリア工事によって、ある程度の対策は可能です。
では、どのような工事を実施すればいいのでしょう?それが、砂利敷きと芝生貼りです。砂利を敷けば、雑草対策だけでなく防犯対策にもなります。砂利が敷かれている部分を歩くと音が鳴るので、一定の防犯効果が期待できるからです。
また、芝生を貼れば雑草対策になるだけでなく、お子様が庭で安心して遊べる環境が手に入ります。基礎的なエクステリア工事によっても庭の雰囲気を変えることができるので、まずは砂利敷きや芝生貼りから始めるのもいいでしょう。
なお、基礎的なエクステリア工事には、次のものがあります。
それぞれの費用相場は下記を参考にしてください。
工事内容 | 費用 |
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砂利敷き | 1㎡約3,000円から約9,000円 (整地作業も含む) |
芝生貼り | 1㎡あたり約4,500円から約13,000円 (整地作業含む) |
ガーデニングスペースの作成 | 約20万円から約50万円 |
整地 | 1㎡約2,500円から約6,000円 |
ここまでエクステリア工事と外構工事の違い、エクステリア工事のスタイルと費用について解説してきました。なかには、エクステリア工事を依頼して庭をおしゃれにしたいと考えられた方もいらっしゃるかもしれません。
ここで、大切になってくるのが業者選びです。ここからは、エクステリア業者を選ぶときのポイントについて詳しく解説します。
業者選びのポイントを理解することで、費用を抑えられる効果もあるので、エクステリア工事をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
エクステリア工事を依頼するときに重要になるのが専門業者への依頼です。エクステリア工事の依頼先として、工務店やハウスメーカーを選択される方は少なくありません。
しかし、工務店やハウスメーカーがエクステリア工事の依頼を受けると、基本的に工事は外注します。結果、仲介手数料などが発生するのです。つまり、工務店やハウスメーカーに依頼すると、余計な費用が上乗せされる可能性があるということです。
この上乗せされる仲介手数料は、専門業者に直接依頼すると発生しません。そのため、自分で専門業者を探して依頼することで、無駄な費用をなくすことができるのです。依頼先は、専門業者のなかから探しましょう。
納得できるエクステリア工事のためには、業者の提案力が欠かせません。なぜなら、理想の庭がイメージできていても、それを形にするのは簡単なことではないからです。このとき、大切になるのが業者の提案力にあります。
顧客目線に立つことができる業者なら、顧客の要望をヒアリングしたうえで、これまでの経験とノウハウを活かしたプランを提案してくれるはずです。逆に、提案力がない業者に依頼してしまうと、顧客の想像を超える工事が実施されることはありません。結果、工事が実施されても仕上がりに満足できないこともあるのです。
プロの提案があるからこそ、理想の庭を形にしていくことができます。業者を選ぶときは、提案力があるのかもチェックしておきましょう。なお、提案力はヒアリングを実施したときに確認できます。提案力がある業者は、こちらの希望や予算を聞いたうえで、いくつかのプランを提示してくれるからです。
業者選びにおいては、複数社から見積もりをもらうことが重要です。複数社から見積もりをもらうことで、比較検討が簡単にできます。また、ある程度の相場が見えてくるのもメリットです。
費用が適正なのかどうかを把握するためにも、見積もりは複数社からもらうようにしましょう。
エクステリア工事と外構工事は、どちらも家の外回りの工事を指します。だからこそ、2つの違いが分かりにくくなっているのです。
外構とは、家の外に設置する構造物全体を表す言葉で、エクステリアは家の外の空間全体を表している言葉になります。つまり、外構工事とは外に構造物を設置する工事のことで、エクステリア工事は家の外周りの印象や雰囲気をつくる工事のことです。
もし、このように考えているのなら、エクステリア業者に相談しましょう。プロに相談することで理想の庭を形にしていくことができるはずです。
千葉で外構・エクステリアに関するお悩みがある方は、当社「ZOUS(ゾウズ)」までお気軽にご相談ください。
「Outside & Life Style 自分の庭を遊び尽くす!」をモットーに、海外のようなお庭で、外の目を気にせずプライベートが楽しめる空間デザインを得意としています。これまで数々のエクステリアを手掛けてきた知識と経験の豊富なスタッフが多数在籍しています。
コストパフォーマンスと高品質を大切にし、厳選した良質な資材を直輸入。遠目で分かるオリジナルデザインと近目で分かる施工のこだわりで、あなたの理想のエクステリアを叶えます。