外構エクステリア業界のメーカーシェア・人気・選び方など解説【2024年度版】
外構エクステリア商材を開発・製造する国内メーカーは数多くあり、それぞれ特徴や魅力があります。製品の種類も豊富なため、マイホームにはどのメーカーが合うのか迷う方も多いでしょう。
そこで、この記事では、外構エクステリアの大手メーカーや人気メーカー、製品別の選び方などについて分かりやすく解説します。外構エクステリアのメーカー選びで後悔したくない方は、ぜひ参考にしてください。
目次
外構エクステリア工事とは、敷地内にある住宅以外、建物の外側に関する工事全般のことです。例えば、門扉・アプローチ・境界線フェンス・庭・テラス・駐車場などが対象となります。
それ以外にも、排水工事・植栽・塗装なども含まれますので、建物以外が外構エクステリアの領域だといえるでしょう。外構エクステリアは、家の印象を決めるだけでなく、防犯性や安全性にも大きく関わるため、計画的な設計や適切な工事が必要になります。
外構エクステリアの大手メーカーの上位5社は、LIXIL、YKK AP、三協アルミ、四国化成、タカショーです。ここでは、エクステリア業界のシェア90%を占めるといわれている、これら5社の特徴を紹介します。
画像引用：株式会社LIXIL公式サイト
LIXILは、外構エクステリアのメーカーで最も幅広い製品を取り扱っている老舗ブランドで、建材・住宅設備機器業界では最大手の企業です。キッチンやトイレなど室内設備で高い知名度を持つメーカーですが、外構エクステリアでも高い技術力で優れた性能を持つ製品を発表しています。取り扱っているエクステリア製品は、門扉・フェンス・カーポート・竹垣・テラス・ポスト・表札・ウッドデッキなどがあります。
画像引用：YKK AP株式会社
YKK APは樹脂窓やサッシの分野で国内市場シェア70%を誇るメーカーです。外構エクステリア製品でも、素材の開発や製造・加工などを全て自社で行っており、他の企業にはない耐久性や機能性に優れた製品を提供しています。主に扱っている製品は、門扉・フェンス・カーポート・ポスト・ウッドデッキなどがあります。
画像引用：三協アルミ公式サイト
外構エクステリアメーカーで、LIXIL・YKK APに次ぐ知名度と実力を持つ三協アルミ。特にアルミ素材の製品について、付加価値の高い機能性だけでなく、独自のデザイン性を備えた製品が豊富にそろっています。外構エクステリア製品で扱っているのは、門扉・フェンス・カーポート・バルコニー・テラス・ウッドデッキなどです。
画像引用：四国化成ホールディングス株式会社
建材や化学品の製造・販売を行う四国化成の特徴は、外構エクステリアのニッチな分野での開発力や独創性を持っているメーカーです。外構エクステリアの製品は、公共の建物にも使われている信頼性の高さと、個性的なデザインに魅力があります。主に扱っている製品は、門扉・フェンス・カーポート・壁面材・敷物材などがあります。
画像引用：タカショー公式サイト
タカショーは外構エクステリア製品を企画・開発するメーカーで、ガーデン用品の輸出入も手がけています。ガーデンエクステリアに強く、純和風デザインや木目調製品の豊富さが特徴です。
特に、人工木製品のカラー展開の多さに定評があります。主に扱っているのは、門扉・フェンス・ウッドデッキ・LEDライト・竹垣・水回り製品などです。
ここでは、前述した5社以外で、外構エクステリア業界の有名メーカーを紹介します。
画像引用：株式会社稲葉製作所
稲葉製作所は、イナバ物置のテレビCMの影響もあり、知名度の高いメーカーです。物置や倉庫に厚い鉄板を採用することで、耐久性や耐熱性などの高い性能技術が用いられており、物置・倉庫シェア第1位の安心感が魅力です。材料調達、部品加工、組み立てもすべて国内の自社工場でおこない、高い品質を誇ります。
主な製品は、物置・倉庫・ガレージ・バイク倉庫などです。高い技術力と洗練されたデザインを組み合わせたおしゃれな車庫の人気も高く、多くの人に選ばれています。
画像引用：株式会社淀川製鋼所（ヨドコウ）
ヨドコウは、ヨド物置で知られるメーカーで、イナバ物置に次いでシェア第2位を誇ります。主な取り扱い製品は、物置・倉庫・ガレージハウスです。
ヨド物置は、ガルバリウム鋼板を採用しているためサビにくく、耐久性が高いという特徴があります。また、扉デザインにある木調カラーの選択肢が多いため、外構エクステリアにおしゃれなデザインを求める方に人気があります。
画像引用：エスビック公式サイト
エスビックは、外構エクステリアのコンクリートブロックで国内トップシェアのメーカーです。さまざまな種類のブロック商品・石材敷物を取り扱っており、コンクリート以外にも、レンガや天然石など、美しいエントランス・アプローチにあう製品がそろっているのが魅力です。
画像引用：東洋工業株式会社
東洋工業はブロック商品・石材敷物を扱う外構エクステリアのメーカーです。特徴は、インターロッキングや木目調のコンクリート製品など、デザイン性のある製品が豊富なことです。石材で作る門柱・立水栓、パーキングブロックやサイクル止めなど、他にはない個性的な製品が魅力です。
画像引用：マチダコーポレーション株式会社
マチダコーポレーションは、外構エクステリア向けブロックの製造やエクステリア製品を扱うメーカーです。おしゃれで重厚感のあるデザインが多く、安い価格帯も魅力です。天然石のように見えるブロックなど、さまざまなデザインの化粧ブロックを選べます。
画像引用：ユニソン公式サイト
ユニソンは、ブロック製品や宅配ボックス・ポスト・表札・ライティング・カーデンファニチャーを扱う外構エクステリアメーカーです。機能性とデザイン性の高い製品作りが特徴で、おしゃれな立水栓やハンモックなど、他のメーカーにはない一味違ったコーディネートができる製品がそろっています。エクステリア空間全体のプロデュースなど、屋外空間を含めた暮らしの豊かさや快適さを実現しています。
外構エクステリアのメーカーの選び方のポイントは、2つあります。
ここまで紹介してきた外構エクステリアのメーカー以外にも、数多くのメーカーがあります。しかし、耐久性や強度などの機能面で、安心感があるのは大手メーカーの製品でしょう。さらに価格やグレードのバリエーションが豊富なので、多くの製品の中から選べます。
他にも、外構エクステリアを施工する会社が高い頻度で扱っている製品から、メーカーを選択する方法もあります。施工会社がよく取引しているメーカーがあれば、安く仕入れられる可能性があります。そのため、依頼する施工会社の施工事例を見たり、取り扱っているメーカーを聞いたりして選んでも良いでしょう。
ここでは、外構エクステリアの人気メーカーを製品別に紹介します。日本エクステリア工業会が発表する2022年度のエクステリア製品出荷額で、上位となったフェンス・カーポート・門扉・テラス・合成木材デッキについて、おすすめメーカーの特徴を紹介していきます。
※パブリックエクステリアは公共施設を対象としているので除きます。
外構エクステリアで使われるフェンスの種類は、メッシュフェンス・目隠しフェンス・木調デザインフェンスがあり、いずれもLIXIL・YKK AP・三協アルミの大手メーカーのフェンスが人気です。YKK APのフェンスの特徴は、コストパフォーマンスの高さと耐久性です。フェンスはサイズが大きいため、価格の安さを求める方が多いようです。
サイズとバリエーションの豊富さを重視するならLIXILでしょう。多くの製品がそろうため、幅広い年齢層から支持されています。
三協アルミは高いデザイン性が特徴で、高級感のあるデザインやナチュラルなテイストなど、さまざまなタイプのフェンスデザインがあります。他の家とは違う印象を演出したい方におすすめです。
フェンスのメーカーを選ぶ一つの方法として、玄関ドアや門扉・門柱など周辺にある外構エクステリアと同じメーカーにするのもおすすめです。同一メーカーであれば色やテイストがそろえやすいため、統一感のあるおしゃれなコーディネートがしやすいでしょう。
カーポートで販売量が多い外構エクステリアメーカーは、LIXIL・YKK AP・三協アルミです。LIXILの魅力は、最大手メーカーの安心感と種類が多さです。グッドデザイン賞などの受賞歴もあり、モダンなデザインのカーポートもあります。YKK APの特徴はシンプルなデザインと頑丈さ、コストパフォーマンスの良さです。無駄のないフォルムと安さを求める方におすすめです。
一方、三協アルミは、おしゃれなデザインと豊富なカラーバリエーションが魅力です。他のメーカーに比べてやや高価な製品が多いですが、スタイリッシュで高級感のあるデザインのカーポートが豊富です。意匠性の高いカーポートを探している方におすすめのメーカーです。
門扉で人気の外構エクステリアメーカーは、LIXIL・YKK AP・三協アルミ・四国化成です。門扉は家の顔でもあり、防犯にも役立つ重要なエクステリアです。そのため、デザイン性・機能性に信頼がおける大手メーカーのものが選ばれています。
LIXILはアルミ素材の門扉・門柱の種類が多く、豊富なデザインバリエーションから選べるのが魅力です。YKK APの門扉は、一つのデザインで両開きや片開き、親子開きなどセキュリティに合わせて選べる機能性のある製品が特徴です。
三協アルミの門扉は、洋風・和風などのテイストを選ばない、シンプルで使いやすいデザインがそろいます。四国化成の門扉はおしゃれなアイアン調フレームの種類が多く、デザインの豊富さが魅力です。また、車庫に使うアコーディオン式・跳ね上げ式などの機能的な大型門扉も数多くそろっています。
外構エクステリアのテラスで人気なのは、LIXIL・YKK AP・三協アルミの大手メーカー3社です。テラスには、掃き出し窓に屋根を設置するテラス屋根タイプと、掃き出し窓の延長上に張り出したガラス窓で構成するテラス囲いタイプがありますが、どちらも大手メーカー3社が選ばれています。
最大手のLIXILは、アルミ素材の高い強度とデザインが魅力で、すっきりとしたシンプルさと安心感が魅力です。YKK APのテラス屋根タイプは、おしゃれなデザインが多く、コストパフォーマンスに優れています。
三協アルミのテラスは、デザインとサイズ、カラーバリエーションが豊富で、耐積雪タイプなどもそろっています。これらの大手メーカー3社のテラスなら、竿掛けや日除けセットなどオプションも豊富なため、自宅の用途に合うタイプが必ず見つかるでしょう。
ウッドデッキの人気のメーカーは、LIXIL・YKK AP・三協アルミ・タカショーです。LIXILのウッドデッキの特徴は、木の温もりやナチュラルな質感の再現性や、日差しで熱くなりにくい素材など、デザイン性と機能性に優れている点です。YKK APのウッドデッキは、硬質で傷つきにくい人工木材が特徴です。長期間の使用に耐えられるといった魅力があります。
三協アルミの特徴は、他社にはないワイドなサイズを採用しており、木の質感を再現しながらも反りが少ない人工木材が魅力です。タカショーは木目調デザインに定評があるメーカーで、ホワイトや微妙なカラーバリエーションがあるなど、デザイン性のあるウッドデッキがそろいます。また、直射日光の熱を吸収しにくい機能を持った製品も開発しています。
今回は、外構エクステリアの大手メーカーや人気メーカー、製品別の選び方などを解説しました。圧倒的な人気を誇る大手メーカーの製品は、機能やデザインだけでなく、価格帯のバリエーションが豊富なのも大きな魅力です。
選ぶ時間がない、どれを選んだらいいかわからないという方は、性能や耐久性に対して信頼性が高く、安心感がある大手メーカーから選ぶことをおすすめします。ご紹介した特徴や魅力を考慮し、好みに合った外構エクステリア製品を見つけてください。
千葉で外構に関するお悩みがある方は、当社「ZOUS（ゾウズ）」までお気軽にご相談ください。
「Outside & Life Style 自分の庭を遊び尽くす！」をモットーに、海外のようなお庭で、外の目を気にせずプライベートが楽しめる空間デザインを得意としています。これまで数々のエクステリアを手掛けてきた知識と経験の豊富なスタッフが多数在籍しています。
コストパフォーマンスと高品質を大切にし、厳選した良質な資材を直輸入。遠目で分かるオリジナルデザインと近目で分かる施工のこだわりで、あなたの理想のエクステリアを叶えます。
