オープン外構と、クローズド外構、それぞれのポイントと、メリットデメリットとは

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オープン外構と、クローズド外構、それぞれのポイントと、メリットデメリットとは

皆さんは、オープン外構とクローズド外構という言葉をご存知でしょうか?
字違いで開国と鎖国のようにも聞こえますが、これはお住まいを取り巻く環境のお話。
立地や敷地面積によっては消去法となってしまうことはありますが、ほとんどの場合、お好みで外構部分のデザインやのアレンジが可能です。
それぞれどんな特徴があり、メリットデメリットはなんなのか?はたまた、折衷案はないものだろうか?
素敵な外構で快適に暮らすためのポイントを詳しく見ていきましょう。記事を読み終わる頃に、あ、こんな住まいにしたいなぁ!と、理想が膨らんでいると幸せです。

オープン外構とは??

外構とは、居住、生活する建物の外にある構造物全体を指す言葉です。門扉、門柱、アプローチ、車庫、カーポート、フェンス、柵、垣根、などの構造物、また植栽、庭木、物置なども含まれます。
戸建て住宅の場合、公道と占有の敷地スペースの境界線となる役割を果たしてくれるのが門扉や門柱、フェンスや庭などの外構と言えます。
もし、敷地面積が狭い場合、外構をおしゃれに見せたいならば、オープン外構にするという手法が増えています。門や塀などを家の周囲に設置せず、開放的な作りにすることで、敷地を広く見せることが可能です。
道路と敷地の境界に区切りがなく、玄関まで見渡せる外構をオープン外構と呼びます。
高い塀などに日当たりを遮られることなく、 北向きの敷地の場合などは、室内に光を取り入れるためにオープン外構を選ばれるお客様もいらっしゃいます。

オープン外構のポイント

❶ 開放的でオープンな外構
オープン外構の特徴としては、フェンスや垣根を設置しないので、見晴らしがよく開放的ことです。
敷地面積に限りがある時、そして費用を安く抑えたい時に適していて、風通しが良くオープンな印象になります。

❷侵入されやすい
誰でも出入りできるつくりとなるため、防犯面は対策が必要でしょう。
一方、侵入者も入ったとて丸見えなので悪事は働きにくいですが、入られやすいと言う点においては意識しておくべきです。
また、野良猫や近所の子どもがかくれんぼなどで入り込むなどトラブルにもなりやすいので、敷地をわかりやすくする工夫があると、安心ですね。

❸庭に注力して素敵な空間を
オープン外構は開放的なスタイルとなるため、来訪者だけでなく、公道を歩く全てのひとの目に触
れる部分が多くなるのが特徴です。

そこで大切になってくるのが庭の存在。ここの外構工事に注力することで、予算を効率良く配分できます。
庭を素敵に彩るには芝生やタイル、敷石やレンガなど地面の素材に気を配ることはもちろん、やはり人目を惹く四季折々の木々や花々が庭を素敵に演出してくれることは間違いありません。
植栽などのメンテナンスは不可欠となるので、手入れできる範囲で取り入れるよう意識しましょう。

オープン外構のメリット

❶塀がないので日当たりが確保でき、開放感がある
❷風通しが良い
❸工事費用を抑えられる
❹ガーデニングが好きなご家庭は、気負いなく素敵な空間を保つことができる。
❺侵入されても隠れにくい。
❻敷地面積に限りある場合も、広く見せることができ、外回りを最大限に活かすことができる

オープン外構のデメリット

❶庭のメンテナンスや費用に長期的に費用や時間が必要
❷閉塞感がない代わりに外からの視線が気になる
❸侵入が容易となるため、敷地内に子供や動物、不審者が入ってくる可能性がある

クローズド外構

フェンスや生垣など外当地を隔てるものがなく開放的なオープン外構に対し、塀やフェンスなどで敷地を囲み、行動と占有スペースを明確に区切ってあるものをクローズド外構と言います。
プライバシーの確保ができ、フェンスなどがある分、外からの視線を気にせず自分たちだけの空間を楽しむことができるため、庭でバーベキューやパーティーをしたり、デッキでゆっくりくつろいだり、リラックスできるでしょう。
また、少し目を離した好きにどこへ行ってしまうかわからないお子様や放し飼いのペットが道路への飛び出したり、居なくなったりする心配がなく、安心です。公道に庭やリビングが面している間取りのご家庭は、クローズド外構を選ばれる方が多くなっています。

クローズド外構のポイント

❶おしゃれなフェンスや生垣を
公道を歩く人々の目に触れるのがクローズド外構の場合、ひと目に触れるのが、フェンスや生垣、塀ということになります。
視線を遮る目隠しの役割としてフェンスを設置するため機能面だけに目が行きがちですが、ここをどこまでこだわれるかでその家のセンスが問われてしまいます。
フェンスはスチール製かアルミ製か、また、温かみを感じられる木材など、その素材によってデザインが異なります。もしお住まいの外観や雰囲気に金属製のフェンスがそぐわない場合は、生垣を取り入れる方法も。
ただし、生垣は定期的な剪定や、害虫対策、病気予防のための薬撒きなどさまざまなメンテナンスが必要です。

❷プライバシーの確保には最適
フェンスや塀を設置すると言うことはそれだけたくさんの建材を使い、人件費もかかるため費用が高額になりますが、防犯性を高め、プライバシーを守ることができます。

学校や職場から帰宅し、おうちはリラックスできるくつろぎの場であって欲しい!そんな願いを叶えるためには、プライバシー保護目的のフェンスはとても大切です。
ただ、外部から全く見えないと言うことは、侵入さえ適って仕舞えば、不審者も隠れやすい空間で悪事も働きやすくなります。
人感センサーのライトを取り付けたり、砂利を敷き詰めて音がするような工夫を、または番犬などで対策をしましょう。

クローズド外構のメリット

❶プライバシーが保護される
❷洗濯物が干しやすく、デッキでくつろぎやすい
❸不審者対策を行えば侵入されにくく防犯対策となる
❹子供やペットが道路へ飛び出す心配がない。

クローズド外構のデメリット

❶侵入されたら外から見えないため、中に防犯対策が必要
❷オープン外構より費用が嵩む
❸敷地面積に限りがあると、閉塞感が生まれる

セミクローズ外構

オープン外構とクローズ外構のいいとこどりをしたような作りをセミクローズド外構と言います。
敷地の全てをフェンスで覆うわけではなく、特定の場所、一部のみに設置して程よく目隠しや侵入対策をすることができるつくりで、ハーフ外構と呼ばれることもあります。

セミクローズド外構のポイント

❶オープン外構とクローズド外構のいいとこ取り
オープン外構とクローズド外構にはそれぞれメリット、デメリットがありますが、その折衷案がセミクローズド外構といえます。
程よく開放感があり、程よくプライバシーを守れる。ある程度の防犯対策もできて、場所を選べば完全に視線をシャットアウトできる。
何かに強いこだわりがない限り、全ての要素で’程よく’がテーマのこの作りは、とても住み良いかもしれません。

❷生活のイメージを
程よいのがメリットのセミクローズド外構ですが、’完全に’ではないため、視線を遮らない部分が主な生活空間と重なると、全く視線をシャットアウトできてないのと同じことになってしまいます。
また、せっかく日の当たりの良い南側の敷地を選んでお住まいを立てたにもかかわらず、一番日の光を取り入れたい場所に高めのフェンスを設定しまうと生活空間が暗くなってしまいますので、そこも注意が必要です。
家の設計と密接に関わってくるので、しっかりと全体のイメージを持った上で、具体的な生活空間も考えながらデザインを進めましょう。

セミクローズ外構のメリット

❶開放感がありながら、視線もある程度シャットアウト可能。
❷庭のお手入れに多くの時間を割けない場合、見える部分は手を加え、残りはおしゃれなフェンス等の設置で素敵な外観になる。

セミクローズド外構のデメリット

❶オープン外構よりは、一部分でもフェンスや塀、生垣などの建材に費用がかかる。
❷防犯の観点から、敷地内に死角ができないようデザインに工夫が必要。

まとめ

オープン外構、クローズド外構、セミクローズド外構と、3種類の外構のつくりを見てきましたが、このデザインにしてみたいなぁ!と想像は膨らみましたでしょうか。
種類としては3パターンでしたが、それぞれ、フェンスや門扉、塀や生垣の種類、庭に植える木々や花々の植え方やガーデニングのセンスで、唯一無二のお住まいが完成することでしょう。
暮らすのであれば完全に視線をシャットアウトしたい!と、生活の観点からフェンス設置の場所など外構面をかんがえるもよし、または、こんなお庭が作りたい!と、外構のデザインを優先しつつも不自由のない居住空間とするために外構に工夫を凝らすと言うやり方もあると思います。
立地条件や敷地の広さ、ご自身または家族のライフスタイルによって、どのタイプの外構を選ぶべきなのかが自然と見えてくるかもしれませんね。それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、道ゆく人々も素敵だわっ!と通り過ぎることのできる外構作りのお手伝いができればと考えます。
長く住み続けられる快適なお住まいを、周囲の街並みに違和感のなく溶け込ませられる外構デザインで彩り、保護し、家族の安心安全を守っていきましょう。

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