おしゃれな外構・エクステリアに欠かせないアイテムとして知られるタイルデッキの魅力は高級感を維持できる点にあります。また、高級感があるだけでなく、汚れにくく腐食に強いことも人気がある理由です。
しかし、タイルデッキの施工費用は業者によって違いがあり、施工費用の相場を把握するのは簡単ではありません。
今回は、タイルデッキの施工費用と費用を抑えるポイントを詳しく解説します。本記事を読むと、タイルデッキの施工費用相場と費用を抑えるポイントの他に、タイルデッキの基礎知識とメリット・デメリット、業者選びのポイントが分かるので、外構・エクステリアにタイツデッキの設置をご検討中の方は、ぜひ、ご一読ください。
目次
タイルデッキとは、コンクリート土台などの上にタイルを貼って作る段差のないスペースのことです。エクステリアにタイルデッキを導入すると、高級感を演出できるだけでなく、洗濯物を干すスペースの確保や、バーベキューを楽しむ空間を作ることができます。
また、ガーデンファニチャーを設置すると、くつろげるスペースを作ることもできるので、セカンドリビングとして活用している方も少なくありません。
そんなタイルデッキと比較されることが多いのがウッドデッキです。その理由は、求められている機能が似ている点にあります。ただし、2つには明確な違いがあります。中でも代表的な違いが、使用される素材とデザインの幅です。
ウッドデッキは、天然木や人工木を使用して作られる一方、タイルデッキは土台に陶磁器製のタイルを貼り付けて施工されます。タイルには、さまざまな種類が存在するので、天然木や人工木で作られるウッドデッキと比較するとデザインの幅が広くなるのです。
そのため、タイルはデッキ以外にもアプローチなどで使用されることもあります。
外構・エクステリアに高級感を持たせることができるタイルデッキですが、設置する前には特徴や費用以外にも、メリットとデメリットを理解しておかなければいけません。ここからは、タイルデッキのメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。
タイルデッキの代表的なメリットには、次のものがあります。
タイルには、さまざまな種類が存在します。そのため、デザインを追求することが可能です。多種多様なカラーやサイズを組み合わせることで、オリジナリティある外構・エクステリアを作れます。
もちろん、外構・エクステリアの雰囲気に合わせたデザインを作ることも可能です。洋風、和風、南国リゾート風、カントリー風など外構には、さまざまな種類が存在します。そのため、目指す外構・エクステリアに応じたデザインが作れるのは大きなメリットといえるでしょう。
続いてのメリットは、メンテナンスが簡単なことです。タイルデッキは耐久性が高く、紫外線や雨による劣化が少なく、腐食の心配がありません。
また、軽い汚れであれば水洗いだけで綺麗な状態に戻ります。食べ物や飲み物がこぼれても、拭きとるだけでいいので、安心して食事を楽しむことが可能です。日頃からのお手入れが気になる方にとって、メンテナンスが簡単なことは、大きなメリットになるでしょう。
続いてのメリットは外構・エクステリアに高級感を持たせられる点です。中でも、艶のあるタイルを使用するとホテルのような雰囲気を演出できます。外構・エクステリアに高級感を持たせたい方にとっては見逃せないメリットになるはずです。
引き続き、タイルデッキの代表的なデメリットを見ていきましょう。
基本的に、タイルデッキの土台はコンクリートが使用されるので、固まるまでに時間が必要です。そのため、施工期間が1週間程度かかる場合が多いです。ちなみに、ウッドデッキの施工期間は約3日程度です。
同じデッキでも、タイルデッキの場合はウッドデッキに比べて施工期間が長くなることを覚えておきましょう。ただし、最近ではコンクリート不使用タイプもあるので、施工期間の長さが気になる方は業者に相談するのも1つの方法です。
続いてのデメリットが温度の影響を受けやすいことです。タイルは温度の影響を受けやすいので、夏場は表面が高温になります。逆に、冬場は素足で歩けないほど冷たくなるので注意が必要です。特に、小さなお子様がいる場合は、デッキ用のサンダルや外履きを用意しておく必要があります。
ただし、通気性が高いタイルデッキを採用することで、温度の影響を軽減できるので、快適な環境を優先したい場合は通気性が高いタイルを選択することで対応しましょう。
続いてのデメリットは、転倒リスクが高いことです。タイルは水に濡れると滑りやすくなるので、雨の日や濡れた状態では転倒リスクが高まります。そのため、家族に小さなお子様やご年配の方がいらっしゃる場合は注意が必要です。
滑りにくい外履きや、滑り止め仕様のタイルを選択することで対応していきましょう。また、雪が多い地域の場合は、テラス屋根を設置するのも1つの方法です。リスクを軽減するためにも、状況に合わせた選択を心がけてください。
続いてタイルデッキの施工費用相場を見ていきましょう。タイルデッキの施工費用は、タイルの種類やサイズ、設置場所の状況によって変わります。そのため、相場を把握するのが難しいと感じる方も少なくありません。そこで、ここからは目安として覚えておきたい相場について解説していきます。
タイルデッキの施工費用は施工面積によって変わります。ここで、押さえておきたいのが1平米あたりの単価です。タイルデッキの施工費用は、材料費と工事費用の合計によって決まります。そのため、使用するタイルによって費用が変わることを覚えておきましょう。
タイルデッキ施工費用の目安となる平米単価は、1平米あたり約1万5,000円から約2万円です。この単価を基準に計算すると、広さに応じた施工費用は以下のようになります。
サイズ | 費用 |
---|---|
7㎡(約4.5畳) | 約10万5,000円から約14万円 |
10㎡(約6畳) | 約15万円から約20万円 |
12㎡(約8畳) | 約18万円から約24万円 |
なお、上記の費用には高さの調節や屋根の取り付け費用は含まれていません。基本的に、高さの調節や屋根の設置はオプション扱いになるので、追加費用がかかります。気になる場合は業者に見積もりを依頼して正確な費用を把握しましょう。
前章でも解説したように、タイルデッキの高さ調節や屋根の設置はオプション扱いになるので、基本的に追加費用がかかります。では、高さの調節や屋根を設置する時は、どれくらいの予算を考えておけばいいのでしょう?
ここからは、タイルデッキのオプション費用相場について詳しく解説していきます。
まずは、設置すると雨の侵入や日差しをカットできる、屋根の費用相場を見ていきましょう。
オプション内容 | 費用相場 |
---|---|
屋根の設置 | 約20万円から約30万円 |
遮熱仕様の追加 | 屋根の設置費用+約1万円 |
耐積雪仕様の追加 | 屋根の設置費用+約5万円 |
屋根を設置する時は、遮熱仕様や耐積雪仕様といったオプションを追加することができます。オプションを追加することで、さらに快適な環境づくりができるので、設置場所の状況に応じて検討してください。
その他のオプション費用相場は次のようになります。
オプション内容 | 費用相場 |
---|---|
グレーチングの設置 | 1㎡あたり約5万円 |
高さの調整 | 1㎡あたり約7,000円から約8,000円 |
グレーチングとは、窓とタイルデッキの間に設置する排水設備のことで、グレーチングを設置すると、家と同じ高さにタイルデッキを設置できます。目安となる施工単価は1㎡あたり約5万円で、10㎡(約6畳)のタイルデッキに設置する場合は約50万円です。
前章では、タイルデッキの施工費用相場を詳しく解説してきました。中には、思っていたよりも費用が高いと感じた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、タイルデッキの施工費用は、いくつかのポイントを押さえると下げることができます。
ここからは、タイルデッキの施工費用を抑える4つのポイントを詳しく解説していきます。
タイルデッキは高さをなくしてフラットにすると施工費用を抑えることができます。タイルデッキに高さをつけるためには、コンクリートやブロックなど高さを出すための土台が必要です。当然、施工費用もかかります。しかし、高さをなくせば材料費と人件費を大幅にカットできるので、費用を抑えることができるのです。
中には、タイルデッキの高さをなくすことに不安を覚える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、高さがないタイルデッキにもメリットがあります。それが、段差をなくせることと、庭を広く見せることができることです。
タイルデッキに高さを求める理由がなければ、フラットにすることで費用を大きく下げることができます。
施工費用を抑えるためには、オプション工事を実施しないことも重要です。タイルデッキを設置するとき、屋根や滑り止めのオプションを一緒に施工される方は少なくありません。しかし、費用を抑えたい場合はオプションを追加しない選択肢も重要です。
中には、滑り止めを設置しないと転倒リスクが心配だという方もいらっしゃいます。しかし、滑りにくい外履きを用意するなど、オプション以外での対策もできるので、費用を抑えたい場合は、他の方法で対策しましょう。
タイルデッキの排水設備であるグレーチングを設置しなければ費用を抑えることができます。排水設備を設置しないと聞くと不安になるかもしれませんが、基本的にはタイルデッキとリビング窓の高さが同じでなければ、グレーチングは必要ありません。
そもそも、グレーチングを設置する主な目的は、雨水が室内に入らないようにすることにあります。これは、タイルデッキとリビングの高さが同じときに起こる現象です。高さが同じでないのであれば、雨水が侵入してくることもないので、設置しなくても問題ありません。
リビングと高さを揃えないことで、費用を大きく抑えることができるので、どうしても高さを揃えたい理由がなければグレーチングを設置しないのも方法です。
タイルデッキの施工費用を抑えるためには、専門業者への依頼も重要です。外構・エクステリア工事を実施するときに、家を建ててくれたハウスメーカーや工務店に相談される方は少なくありません。
もちろん、ハウスメーカーや工務店に外構・エクステリア工事を依頼することはできます。ただし、ハウスメーカーや工務店は外構・エクステリアのプロではありません。そのため、外構・エクステリア工事を依頼された時は、外構エクステリア業者に外注することになります。
この時、発生するのが仲介手数料です。当然ですが、専門業者に直接依頼すれば仲介手数料はかかりません。つまり、余計な費用が上乗せされるということです。費用を抑えるためには、余計な費用を上乗せさせないことも大切になるので、専門業者に直接依頼するようにしましょう。
タイルデッキ施工で、余計な費用を上乗せさせないためには、専門業者への依頼が重要だと解説してきました。では、どのような基準で業者を選べばいいのでしょう?ここからは、業者選びのポイントを詳しく解説していきます。
業者を選ぶときは、施工実績の確認が重要になります。なぜなら、施工実績を確認することで業者の施工クオリティが確認できるからです。この点は、業者も理解しているので、ホームページに施工実績を掲載している業者は多く存在します。
気になる業者を見つけたら、まずはホームページで過去の施工実績を確認しましょう。このとき、どれくらいの頻度で更新されているのかも重要なポイントです。業者のホームページで施工実績を確認するときは、更新頻度もチェックしておきましょう。
業者を選ぶ時は、アフターサービスと瑕疵保険加入の有無も重要なポイントです。アフターサービスがしっかりしている業者に依頼すると、タイルデッキの状態を定期的に確認しにきてくれます。
一方、アフターサービスがしっかりしていない業者に依頼すると、定期的な確認に来てもらえないどころか、施工後に見つかった業者のミスについても追加工事として費用を請求されることがあるので注意しなければいけません。
また、瑕疵保険加入の有無も重要です。瑕疵保険とは、業者が工事中に何かを壊してしまった時に利用できる保険で、業者が保険に加入していないとトラブルに発展する危険性があります。安心できる環境のためにも、業者を選ぶ時は瑕疵保険加入会社への依頼を心がけてください。
おしゃれな外構・エクステリアの実現には、業者の提案力が大切になります。なぜなら、外構・エクステリア施工を依頼するとき、ほとんどの人は専門的な知識を持っていないからです。特に、タイルデッキのように素材の種類が豊富な施工においては、どのような選択肢があるのかが分かりません。
そこで、頼りにしたいのが業者の提案力です。提案力がある業者に依頼すると、予算や希望に応じた適切な工事プランを提案してくれます。タイルデッキ施工に、プロの経験やノウハウを取り入れるためにも、提案力がある業者を選択しましょう。
なお、タイルデッキ施工で後悔しないためのポイントは下記のページで詳しく解説しているので、こちらも参考にしてください。
関連記事:タイルデッキで後悔しないためのポイント!メリットとデメリットも解説
外構・エクステリアにタイルデッキを設置すると高級感を演出できるだけでなく、洗濯物を干すスペースや、バーベキューを楽しむ空間を作ることができます。他にも、ガーデンファニチャーを設置して、第二のリビングとして活用されている方も少なくありません。
高級感を演出できるうえに、庭でできることの幅を広げてくれるタイルデッキですが、設置費用は同じデッキとして知られる、ウッドデッキよりも高くなる傾向です。しかし、タイルデッキは耐久性が高くメンテナンスも簡単なので長い目で見ると得をするケースがあります。
また、多種多様なタイルを使用できるので、家や外構・エクステリアに合わせたデザインを作れる点もウッドデッキにはない魅力です。
そんなタイルデッキの施工費用を抑えるポイントが機能を絞り、シンプルなものにすることにあります。特に、予算が決まっている場合は、業者に相談して機能やデザインを絞り込んでいくことが重要です。理想のタイルデッキを実現するためにも、顧客目線に立った提案力がある業者への依頼を目指しましょう。
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これまで数々のエクステリアを手掛けてきた知識と経験の豊富なスタッフが多数在籍しています。
コストパフォーマンスと高品質を大切にし、厳選した良質な資材を直輸入。遠目で分かるオリジナルデザインと近目で分かる施工のこだわりで、あなたの理想のエクステリアを叶えます。
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